初めての一人暮らし日記
おはよう、こんにちは、こんばんは、おゆきちゃんだよ。
さっき部屋を片付けていたら、一人暮らしを始めてからの約一週間の日記が発掘されたので、処分する前にまとめてみようと思う。
私はなぜか、「初めて」に感動を覚えるらしい。そのときのレアな気持ちを記録したいのか、たま~にそんな日記メモが発掘される。ただ長く続かないのがタマニキズだ。
私は2016年6月1日に、生まれて初めて遅咲きの一人暮らしを始めた。
《なぜ、それまで一人暮らしをしなかったのか。》
単純に言えば、実家を出るときは結婚するときとしか考えていなかった。(観念)
《ではなぜ、一人暮らしを始めたのか。》
それは30歳を迎え、ようやく「これでいいのか??自分。」と思ったからだ。(遅)
理想と現実が崩れ始めた。
私は学生の頃からずっと、ごくごく普通のレール上を生きていくと思っていた。OLと呼ばれる集団の普通の一人の女子。彼氏と結婚して晴れて寿退社。にはなれなくなった。現実はそんな想像を簡単にひっくり返したような人生を私に与えた。
大いなる力によって、運命をひっくり返された私は、予期せぬ4回目の転職で実家から離れた印刷会社に就職した。仕事は楽しかったが、毎朝の車渋滞が嫌いだった。朝は苦手だ。
会社の近くにはいくつかアパートが建っていた。
「こんなに職場から近いところに住めたら、朝起きてから5分で着くのに。。。」単にそう思って昼休みにSUUMOでアパートの情報を検索すると、一部屋だけ空いていたのだ。しかも相当家賃がお安い。実家に入れている食費代と変わらなかった。
友達に相談すると大賛成だった。
内見も付き合ってくれた。一人暮らしへの道が開かれた。
25歳の頃、一度一人暮らしをめぐって両親と大喧嘩したことがあった。その頃から一人暮らしはしたいようなしたくないような複雑な気持ちだった。
両親に恐る恐る相談してみると、案外スムーズに許可がおりた。あの大喧嘩から5年も経っている。「そんなにしたいならやってみなさい」と、私は30歳でようやく遅咲きの一人暮らしデビューをした。
大学も地元なので、今まで一人暮らしをする理由もタイミングもなかった。両親と一人暮らしをめぐっての大喧嘩の後、私は転職した。しかし転職先がブラック企業だった。4年付き合っていた彼氏ともお別れした。それから運命の歯車が変わってしまった。
給料は安かったから、自分が一人暮らしで生活していけるか不安だった。
だけど、このまま何もせず歳をとるのも嫌だった。両親からも一度離れたかったし、あの時一人暮らしができなかった後悔が、ずっと私の背中に引っ付いて離れなかった。
怖かったけど、わくわくした。
6月1日
カチャ。
大家さんから前日に受け取った部屋の鍵を開け、明るい光が差し込む部屋に入った。嗅いだことがないような不思議で新鮮な空気。ワンルームで、玄関からこげ茶色のフローリングが窓まで続く。カーテンはまだ無い。かなり大きめの窓から見える景色はこれからきっと好きになると思う。遠くで新幹線が音をかすかに響かせながら、長い筋のように東のほうへ走っていった。
近くの中学校からは子供たちの遊び声が聞こえる。
実家から持ってきた中学生の頃から使っているラジカセをコンセントに差し、FMを流した。地元の聞き馴染みのパーソナリティの声が落ち着く。髪が邪魔にならないように、ピンクのバンダナを細長くして髪の毛を括って縛って固く結んだ。今日は休みを取った。よし、やるぞとシャツの腕をまくって、なんだかドラマのヒロインのような気分だった。
流しの水が出た。水道が通っている。なぜかとても嬉しい。持ってきた使い古しのタオルを濡らし固く絞った。奥の隅から綺麗に二回も水拭きした。やっぱり少し汚れている。スリッパを持ってきて正解だった。
車で運んできた荷物を箱から出した。何日も前からメジャーで図った寸法を自分で図面に書き起して、どこに何を置くかも事前に考えていた。
ピンポーンと少しドキッとする音が鳴って、洗濯機が届いた。洗濯機はセカンドストリートで中古の洗濯機を買った。何度も何店舗も回って、安くて気に入ったものが見つかった。自分たちは運ぶだけなので設置は自分でしてくださいと言い残してさっさと帰ってしまった。
取り残された私は説明書をみながら、一人でぶつぶつ言いながら取り付けていた。これからは本当に何でも一人でやらなければならないのだと改めて思い知らされた。少し前にホームセンターで買った、ちょっといいプラスマイナスドライバーが早速役に立っている!
そうしているうちに冷蔵庫も届いた。冷蔵庫は友達が学生のときに使っていたものを譲ってもらった。配達屋のおじさんに友人の家から引き取って、引越し先まで運んでもらう依頼をしていた。階段があるのに玄関まで一人で抱えて運んできたのが驚きだった。力持ち過ぎる!
冷蔵庫は運んだすぐはガスが回っているから、それが落ち着く6時間後くらいにコンセントを入れてねと言われた。ついでに洗濯機の取り付けが合っているかも確認してもらった。快く見てくれて、親切にしてくれたお礼に持っていたハイチューを差し上げることしかできなかった。おじさんはこの後引越しが一件あると言って用が済んだらささっと帰っていった。
また一人になって、掃除の続きと買い物に行ったりしているうちに外も暗くなった。また明日も来るね。と部屋の鍵を閉めた。
帰り道、鍵を見てニヤニヤしてしまう。そんな一日目だった。
引越し業者にも友達にもお願いせず、完全自力で引越しした。
ここから日記がスタートする。
6月13日(月)今日から一人暮らし実質的にスタート!スーパーで買出し!肉買えなかった。肉どれがいいの?Tさんとご飯行った。これからどうなる一人暮らし!?わくわくどきどき。
6月14日(火)ごみの日。銀行へ行ったが、なかなかいい感じではないなぁ…おじさんとおばさんの優しさに涙でた。なんだかいろいろなことに感謝した。ラジオ聞きながらチクチクラブ(羊毛フェルトで星のコースターを作った。)ごはんはいまいちだががんばろう。
6月15日(水)奇跡的にご飯が上手に炊けた。みそとケチャップしかないがなかなか美味しく調理できた。鳥足。。レシピ不明二度と作れんかも笑
6月16日(木)たこやき粉でカクタコもどき。洗濯した。お母さんにもらった包丁まな板セットをついに開けた!料理するぞ。狭いけど、調味料足んないけど…するぞ!おべんとう頑張ってるぜ!アイス半額で買ったやつ、3日目だぜ!少しずつ食べてるぜ!
6月17日(金)銀行へ!優しいお姉さん対応してくれた。神社で大吉ひいた!嬉しい!いいことが待ってる!シュローダーヘッズのライブで友達に会った!何年ぶり?お酒飲みながらの良いライブ!シュンスケさんと玉木さんと写真撮ってもらって上機嫌!いい日だ。
6月18日(土)実家落ち着くのでゆっくり寝た。やっとラグを注文した!先週TUTAYAでタダ借りしたYMCKのFAMILY DANCEINGを返却して、半額券でサチモスとregaを360円で借りる。その後セカストで不要なものを売って200円。何やってんだかって感じだが、節約なのか?それから図書館で本を借りてガソリン代の方が高いのか?考えるとキリが無い。母がスーパーで食材を買ってくれたw父に私が買ったバスマットが良かったから同じのプレゼントしたら喜んでくれた。それより父がサチモスにハマってた。
6月19日(日)8時に家を出て33分の電車に乗れて講座に間に合った。電車初めて。お昼代と交通費で500円におさまらなかったな、そして問題集高い。受かるのか?受からねば!みんな優しい。
6月20日(月)プラの日。ばたばたしてすでに会社ギリギリ。大丈夫か?満月なのでフルムーンウォーター作った。ネット低速になった。夜なら大丈夫そうだ!スーパーで肉買った!テレビがないのでラジオ聞きながらチクチクするの日課になってきた。コースター作るの楽しい。ピアスも!さやちゃんのとこで売りたい!
6月21日(火)夏至だって!今日仕事終わりにセリアまで歩いてみた。コピーした地図とお気に入りの唄と麦わら帽子をかぶって冒険みたいだ!裏道だと15分くらいで、意外と歩けた!市民税も払った。セリアで結構買ってしまった。スーパーは7時半くらいになってしまったけど半額とか77円セールで結構買っても1000円くらいだった!ポイント7倍デイで7個押してもらった!昨日も1300円くらい買ったけど2個だったのに。。。考えて買い物せんなんな。結構買ってしまう。
6月22日(水)今日は仕事少なくて帰っていいよってお達しがあって午後から人少なかった。私は有給がないから帰れず。お金貰わないと!銀行で講座開設した!この前の優しいお姉さんが偶然対応してくれてラッキーと思ってたら、お姉さんと誕生日同じだった!一歳年上で誕生日一緒!縁だ!!でも今日は仏滅で明日だったら大安吉日だったのにな。もったいない。まいっか。麻婆豆腐作った!上手くできた!!
日記はここまででしたww(性格的に続かないww)
でも読んでみてめちゃくちゃ懐かしい気持ちになった。
昨日のことのように情景が思い出せた。
初めてのことは印象深いからかな。
新しい発見が本当に楽しい毎日だったんだ。
何もない。
から
作りあげていく。
を経験した。
初心忘れるべからず! ←忘れてた
(やっぱり処分するのやめようかなww)
日記ってたまに書くの大事。
そう思ったよ。
もっといろんなことをまとめてみたいね。
ここまで読んでくれてありがとう。
自分の一人暮らしと重ねて共感してもらえたり
アホやな~と面白がってもらえたら
ハッピーです。
↓DIYにハマってセリアで買った材料でミニ黒板も作ったよ👏👏👏
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