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店内の世界は美しい



2024.05.05


仕事の帰りに本屋に寄った。

なぜかというと、
益田ミリのエッセイの新刊がでていたから。

それを買って、読みたかったのだ。

表紙が、パッチワークみたいで、
読む前からワクワクした。
とっても可愛かった。

どうしても、買ってすぐに少し読みたくて

三越の中にあるスタバに寄った。

ここ、
初めて来たが、人が少なくて広くて良い。

穴場かも。

窓際の席に座ってみる。

スタバは混んでるイメージだが、
ゆったりとした空間が流れていた。

時間帯もよかったのだろう。

カフェラテを頼むと、店員さんが

マグカップに
ハートの形にラテアートをしてくれた。

小さく浮かんでいるハートがとっても可愛い。


奥にはカウンターがあって

それぞれパソコンを開いたり勉強をしたり

恋人や友達と話したりしている。


ああ、それぞれ「世界」があるなあ

と思った。


隣に座ってたマダムが

「わたし、いつもはなんだか気が引けて
頼めなかったけどフラペチーノにしたの、
去年美味しそうって思って見てた、メロン、
今年も出てたから、思わず頼んじゃった」

と、嬉しそうに友人に話し、
テーブルに置いて写真を撮っていた。

「店員さんがすごくかわいらしくて素敵だった」

「抹茶のチーズケーキ、甘さもちょうど良くて食感もすごく好き」

と、嬉しそうにまた語っているのもよかった。


「わかります、私も店員さんかわいいなって思ったし、抹茶のチーズケーキも気になってました。今度食べてみます」

と頭でマダムに共感しながら、
さっき買った本を開いた。


言葉には出してないけれど


きっとカウンターに1人ずつ座った人たちも

いろんなことを思ってるんだろうな。

この中に

むしゃくしゃしてたり、
怒ったり、落ち込んだりしてる人は

おそらく、いない気がする。

みんなどこか落ち着いていて、
ちょっと涼しそうで
少し余裕があって、

リラックスしている、そんな雰囲気。

なんとなく、そんな空気を感じた。

店内は、いろんな人の世界で溢れていて、
美しいな、と思った。

カフェラテをのみおわると

マグカップに、

綺麗なハートの形のままになった泡が残る。


あ〜、なんだか、しあわせ!


そのあと、本を少しだけ読んだ。

あとはお楽しみにとっておくんだ。

鞄を持って、店を出て、空気をいっぱい吸って

明日も適当にがんばるよ〜と

思いっきり伸びをして、歩きだすのだった。


✏︎oyug.



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