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ドアにチェーンロックつけました

こんにちは。介護のつぶやきです。

ある朝起きて玄関に行くとドアが全開になっておりました。「寝る前にカギをかけ忘れたか?いや、昨日は自分は帰りが遅かった。外からカギを開けて入って中に入ったらちゃんとカギは閉めたはずだ。間違いない・・・いや、勘違いか?いや、そんな事はない・・・ホントに???」もう自分の頭の中はパニックでした。

娘に聞くと「父さんの方が帰ってくるの遅かったからワタシじゃないよ」とそして冷静に「スマホ貸して」と。はぁ?・・・あ!そうだ!!

我が家の表玄関にはミカンの木があります。2年前にタチの悪いドロボーが毎日ミカンを食い散らかして行きました。そのため防犯カメラをセットしてドロボーを撮影しようとしましたが、残念なコトに設置以降は現れておりません。

そのカメラが今回役に立つのです。録画した動画をスマホで見るコトが出来るので早送りしながら確認すると・・・・

「5時半ごろドアが内側から開いた映像が見える。ということはドアを開けたのはドロボーではないということだね」

オマエは探偵か。ともかく内側からドアが開いたということはワタシかムスメでなければ犯人は母親しかいないという事です。しかし、「なぜ母親はドアを開けたか?」2時間ドラマのタイトルになりそうなキャッチですがこれも数日後に答えが判りました。

朝の6時頃ワタシが目覚めて2階の階段を降りかけたときです。母親が廊下を歩き出して玄関に向かって

「だれーーー!」

と叫んでいるのです。

「ダレもいないよ」

階段の上から声をかけます。

「でも、誰かがノックしていた」

我が家の玄関にはよく分かる位置にチャイムがあります。

「ウチは誰か来るならピンポン押すでしょ」

「いや、間違いなく誰かが戸を叩いた!」

誰かが戸を叩くは無いだろ。夢を見た?幻覚?幻聴?なんだか判りませんが誰かが来た感覚があったみたいです。でも誰もいません。

「トイレ行ってもう一回寝たら?」

「そうするわ」

とトイレに入ってからベッドに戻りました。でも、ワタシが声をかけなければそのまま玄関の戸を開けていたかもしれません。そして前回のように開けっ放しになっていたら不用心極まりない状況ですよね。

最近はトイレにダレも入っていない状況でも確認もせずに

「ねーちゃん!ワシトイレ入りたいで早く出て!」

と叫ぶコトがよくあります。

「だれも入っていないよ」

「カギかかっとるやん」

「さわってみたんか?」

という会話のあとに初めてドアノブを回して「あれ?」と言いながらトイレに入っていきます。「この状況ヤバいね」とムスメと会議を開いた結果、家のドアにチェーンロックを取り付けようということになりました。

いろいろなモノをネットで買う娘ですが「WEBの写真だけじゃ分からない」と近くのホームセンターをはしごして「コレなら良さそうだ」というモノを買って来て取り付けました。

接着剤で着けたんですけどね

母親の手の届かない場所にということで上の方になりましたが、ネジやクギが使えないので瞬間強力接着剤使いましたが大丈夫かしらん??母親の力で開けた時に剥がれやしないかちょっと心配でした。

設置して数日後ある日曜日の朝、ワタシはいつものように朝ゴハン作っておりました。チラリと母親を覗くと手持ちぶさたにしております。ごめんね、日曜日は手抜きで朝寝坊するから朝ゴハンの時間が遅れ気味になるんです。それならば、と

「新聞(郵便受けから)取ってきてくれる」

「わかった」

コレで少しは時間を稼げると思っていたら

「戸が開かん!なにかが当たって引っかかっとる!」

あーーー、すみません。チェーンロック外すの忘れておりました。でも、接着剤がキチンと仕事してくれていたのを確認できて良かったです。

よく徘徊する親の対策で出られなくなるようなカギをかけると「囚人みたいで非人道的だ」とおっしゃる方がお見えになります。でも、その親を見ている側からすれば徘徊して居なくなった親を探す労力については「非人道歴だとおっしゃる方」が助けてくれるわけではありません。

我が家の母親は外に出て行ったとしても帰巣本能は持っているみたいで捜索願いを出すこともありませんし、その部分の介護で困ったことも今まではありませんでした。ただ、幻聴幻覚がこれからもっと頻繁に起こるようになったら保証できるモノではありませんが。

その時々の状況に対応していくコトが肝要です。ありがたいことに我が家はいまのところは徘徊も無いのでラクに介護させて頂いている、そんなカンジでしょうか。

では、みなさまも状況に合わせてお気楽な介護を。

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