「骨盤が広がる」

「え!それってほんと?」「調べてみた」

年を取れば、基礎代謝も下がるので、カロリー摂取が下がらなければ、太る。
これは、当たり前の事です、しかし、痩せているのに太って見える。これは、「骨盤が広がっているせいだ。」と言う事を述べる方々が、嘗てより多くおります。しかし、医師達は、「骨盤は、広がらない」と、仰っております。私も、「骨盤は、広がらない」と、確信を持って、言えます。其れは、骨盤の構造上広がるはずがありませんから。
では、何故、「骨盤が広がる」と、広く述べられるのでしょう。其れは、インナーマッスルの力が、衰えって、インナーマッスルを、使わない事で、生じる「廃用症候群(生物は、省エネルギーの為に使用しない部位は、衰えさせる)」により、 身体の内部に引き寄せる力、身体の外部より身体を引き締める力が、衰える為に身体全体が、広がってしまうと言う状態に、なってしまう事から生じるからなのです。この事により、大腿骨頸部を、股関節に確りと、外れない様に押し込み、引き締める力、内臓が、重力により、下方に落ちてしまう重力に抗う力、横に広がる体側を引き締める力の衰えにより、横に広がってしまうと言う、重力と言う物理的力に抗う事ができずに、起きてしまう現象により、立位が常態の人間の身体の構造により、太って見える。太る事が、容易になってしまう状態が、常になる事により、太るし、痩せている人も、太って見える様になってしまうのです。
それでは,「これに抗う方法は、無いのか?」 「有ります。」其れは、「息を、吐き切る事です」西洋の、肺活量を、増大する方法は、「胸郭、胸骨、腹部を広げる」と言う方法を執ります。これは、オペラ歌手の多くが、太くなる、大きくなる事から、解ります。要するに、空気を、より多く体内に取り込める様に、「容積を増やす事」これを、目的とした訓練を致します。しかし、東洋の呼吸法は、「息を、吐き切る」 これが、基本になります。
息を、確りと吐き切って頂くと理解できます。「息を吐き切ると言う行為」は、最近よく言われる「体幹」と言われる、筋肉の、殆どが、呼吸筋と、言う事を、実感できます。この呼吸筋「インナーマッスル・外側の主要な筋肉」を動かし、インナーマッスルは、内側に身体を、引き寄せる、外側の筋肉は、身体を、外側から内側に引き締めるという力を発揮して、体幹部分を、身体の中心に引き締めていくという行為をしなければ、息を吐き切るという行為は、できません。この行為は、皆さんが行っているあらゆるトレーニング時に息を吐き切るという行為をして頂ければ、できる事です。
最近は、スポーツ科学、スポーツ医学という学問の発達により、トレーニング時、運動時に息を吐くという事を、実行してきて頂いております。この事は、もう長い事、ヨガの基本として行われてきました。血圧上昇、筋肉を、柔らかくする為の副交感神経を、働かせる為等の事で、絶対にしなければならない基本として、標準化してきました。それが、標準化してきたという事は、とても、有り難い事です。
私は2023年8月で、ヨガを教えて、34年目に入りました。「白隠禅師」の居住していた沼津市原の「松陰寺」にて、長く座禅もして参りました。最近15年程は、仕事の都合で、「松陰寺」での、座禅を、しておりませんが、先代の老師が、生存時に座禅会で、仰っておられていた事で、とても印象深かった事の一つに「人間(動物全体と思います)は、息を吐いている間は、生きている」「息を引き取るという。死亡したという事の別の言い方が、ある様に、人間(動物)が、死ぬ時には、息を吸い込んで、息を吐く事ができなくなり死ぬのだ。」と言う言葉です。 「息を吐けば、必ず息を吸う。」よく観察し、実践してみれば、必ず、実感できます。「息を吐く」この行為は、とても、凄い事です。「呼吸」と言う言葉は、「禅宗」から、できた言葉です。息を吐くという意味の「呼(こ)」が、先ずあります。次に息を吸う意味の「吸(きゅう)」が、続きます。息を先ず吐かなければ、息を吸い込む事ができません。良く深呼吸をさせる時に先ず「息を吸って」との、号令がありますが、これは、間違いです。先ずは、「息を吐いて」と号令してからで無いと、肺に息が入っている状態では、新しい息を吸い込む事はできません。息を吐くという行為は、生きる為の行為です。
先の、臨済禅中興の祖と言われている「白隠禅師」は、「長息は、長命なり」と言う名言を残しております。これは、「息を、細く長く吐く行為を言っております」。認知症になるとストレス等を、司る「扁桃体(へんとうたい)」は、肥大し、短期記憶を司る「海馬(かいば)」は、萎縮するという事が、判明しております。この事は、現在、呼吸数を落とす事により、「扁桃体」が、5%萎縮し、「海馬」は、5%増大すると言う事が、解っています。この事がどういう事かと言えば、認知症予防になるという事です。どうぞ皆様、運動時に、息を吐く事を、心がけ、長く息を吐く事ができる様に、「腹式呼吸」を、心がけてください。
但し、食後1時間位は、「息を吐き切る」と言う行為は、避けてください。私は、14年程前に「胃の内視鏡検査」をした際に「バレット代皮(たいひ)」 と、診断されてしまいました。この「バレット代皮」と言う事が解らず当時助産師の学校に通っていた娘に「バレット代皮とは、何?」と聞いたところ「お父さんバレット代皮って、逆流性食道炎の事だよ」と、教えて貰いました。その時に私は、即理解できました。私は、その当時三木良介の提唱する「ロングブレスダイエット」と言う、一世を風靡していたダイエット方に、「ロングブレストは、どれだけの長さだ」との疑問を持ち、書籍を買って調べれば良いのに、ケチって自分かってに、「ロングブレス」に、対抗意識丸出しで、1分間に2回の呼吸数をして、対抗し、4ヶ月程継続して参りました。其れも、ヨガをするにおいて、してはいけない行為「食後1時間は、禁忌(してはいけない)」と言う事を、打ち忘れて、食後直ぐからしてきてしまいました。この様な、心で行う事は、いけません。この件より前から、私を冷静に見続けていた娘は、「お父さんは、他人には、無理して、やり過ぎない様にと、言うくせに、お父さん自体が無理してやり過ぎるでは無いか」と、戒められております。どうぞ、皆様は、私の様な、浅はかな行為をなさらぬ様にしてください。
 https://youtu.be/q08MEGHAG1g   https://youtu.be/hjtDpBNU8OA
「マインドフルネス」全盛時に、敢えて臨済禅:https://oyatokono-a-club.wixsite.com/my-site

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