「あなたを愛してくこと」


はじめまして。
90年代のビーイングのアーティスト達を愛してやまない、ねこと申します。
今日はあな愛ナイトに向けて、小松未歩の「あなたを愛してくこと」について、私がこの曲の歌詞を読んで思い描いたストーリーを書かせていただきます。

私の中でこの曲の主人公は、純粋で心の優しい高校生の女の子です。
主人公の女の子は、同級生の男の子に恋をしていました。
しかし、彼には付き合っている彼女がおり、彼の幸せを願う主人公の女の子は、自分の想いに蓋をして過ごしてきました。
そんな時、主人公の女の子にこんな話しが舞い込んできます。

「彼、彼女と別れたんだって」

彼の幸せを願っていた主人公の女の子は、複雑な気持ちになると同時に、自分にもチャンスができたんだと思い、彼と積極的に関わるようになっていきました。
最近は二人でデートに行くようにもなり、この曲の物語はここから始まります。

今日は待ちに待った彼とのデートの日です。
主人公の女の子は待ち合わせ場所に向かう中で、こんなことを思います。  

「過去は過去で、今は今。」
彼と元カノさんは、今までどんな時間を過ごして来たんだろう。今は私のことを見てくれてるみたいだけど、他の女の子とも遊んだりしてるのかな…

彼女は、自身の不安をかき消すように、コンコースを走り抜けて、彼との待ち合わせの場所に向かいます。
コンコースに映る「影」は、物理的な人混みを表すと同時に、主人公のこんな不安を表しているのでしょう。

待ち合わせ場所についた主人公の女の子は、彼を待ちながらこう思います。

「あなたを愛してくことが、そう私の人生になる。」 
ずっと好きだったけど、想いを伝えられずにいた彼と、こうして2人きりの時間を過ごすことができる日々は、主人公にとってまさに自分の人生そのものなのです。

今はまだ無理だけど、いつか、
「瞳閉じて優しく口付けて。駆け寄る私を抱きしめて。」
彼女はそんなことを思うのでした。

彼がやってきました。
近くのカフェに入ります。
そこで主人公の女の子は、彼に問いかけます。
「どんな髪型の女の子が好き?」
「どんな服の女の子が好き?」
嫌がらずに答え探して、プラスに働く答えを=私の今日の髪型と服が好きって答えてよ

そんな思いとは裏腹に、
彼は、彼女の髪型や服装とは全く違う答えを答えます。

「ふーん、そうなんだ!」
強がって奔放な素振りをしても、彼女は彼の一言一言に気持ちが揺れてしまいます。
裏を読んでよ…!好きなのは、私って言って欲しいのに…!

デート帰り、彼との別れ際、彼女は立ち止まります。

「(大好きです。)」
大切な言葉は、喉元まで出てきてるけど、勇気が出ず言うことができない=弱さ見せてしまう

今日も自分の想いを伝えられなかった彼女は、帰り道に思います。
…きっと、私は彼の理想のタイプじゃない。でも、いつかきっと素敵なladyになって、彼を惚れさせてみせる! 

これからもずっと、

「あなたを愛してくことが、そう私の人生になる。」 

いつの日か、

「瞳閉じて優しく口付けて、駆け寄る私を抱きしめて。」


私が考えたこの曲のストーリーは、このような感じです。
この曲の歌詞を読んだ時、「あなたを愛してくことが、そう私の人生になる。」という、恥ずかしくなるくらい真っ直ぐな言葉に胸を打たれると同時に、誰かに対して、こんな気持ちになれるものなのか!?と、正直疑問も出てきてしまいました。笑
仕事、趣味、キャリア、すべてを差し置いて、あなたを愛することが自分の人生になると…そんな気持ちになれるのか!?と…

そんなとき、自分自身の高校生の頃を思い出しました。
ただただ、今、目の前にいる相手が好きだという気持ちだけで、本当に純粋な恋愛をしていたのは、高校生のときだったと思います。
その時は、放課後が待ち遠しく、当時の恋人と過ごす時間が心の底から幸せだったし、自分の人生はその恋人を愛することだと思っていた時期もありました。

この曲の主人公も、きっと同じなんだと思います。これから先、(私がそうだったように)主人公と彼は、別の方向を向いてしまうかもしれないし、お互いの存在と自分の夢を天秤にかけ、お別れすることになるのかもしれません。
しかし、「今、このとき」彼が好きだという気持ち、彼を愛していくことが自分の人生になると思う気持ちは真実ですし、変わることはありません。

この曲は、そんな青春のある日の1ページを歌った曲なんだろうと思っています。

おわり

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