【尊い】は安堵の深いため息か否か。
あらゆる便利な言葉が抽象度を高めて拡散していく中、むしろ使い勝手がいいからこそ伝わってない細やかな意味合いが犠牲になることはよくあることである。
尊い…あらゆるヲタクジャンルはもちろんのこと、愛する対象に向けた賛美の言葉であるならば尊いを使わずとも称賛してみせよ!!
そう私のゴーストが囁いた頃、一つのヒントを見つけたのだ。
【ヲタクは尊いを発言する前には深く息を吐く】
そうなのだ。少なくとも私の周りにいるヲタクはその傾向が強い。尊いと深く息を吐くことは似ているのかもしれない。
尊いでなければ何か?息を吐くほどの似た言葉は何か?
沁みる
みにしみる【身に沁みる】
① 深く感ずる。しみじみ感銘する。 「人の情けが-・みる」
② (俳句では「身に入しむ」と書く)秋の冷気が痛切に感じられる。 [季] 秋。 《 身にしむや亡妻の櫛を閨に踏む /蕪村 》
引用:コトバンク
https://kotobank.jp/word/%E8%BA%AB%E3%81%AB%E6%B2%81%E3%81%BF%E3%82%8B-391973
①深く感ずる
これでは???!!ヲタクよく【深い】って言わない???????
(実際のところ何が深いかはよくわからない)
しかし、沁みるとなるの物憂げな、寂しいニュアンスがやや強いか、これなら
エモい
のほうが近いだろうか??
決して哀愁や黄昏ではないのだ。
深く【慈愛】を感じる、その存在が全てのような…
そんな的確に言い表す言葉がないから尊いは親近感のあるものにも使われだしたのかもしれない。
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