ネムリノスゝメ

一般的に人間の三大欲求は「食欲」「性欲」「睡眠欲」と言われる。
しかし「睡眠欲」は本当に欲求なのか?
ということを聞いたことがあり私も納得したことがある。

欲求は自らが欲しいと求めると書くのは字の如くであるが睡眠については脳幹が支配するものであり身体の機能として働くのでそこに能動的な要素を付け加えることは難しいかもしれないのである。

そして人間の欲求の3つ目は「群れる」ことであり人間が社会的な存在であることは欲求そのものなのだ。
(人間の欲求がいくつあるのか?みたいなことは置いといて)

しかし私は睡眠が脳幹に支配されるものだとしても睡眠には「現実逃避」の作用があると考えている。

眠るときだけは人間は現実の辛さや身体の痛みから一時的に解放されるのである。

起きた朝がまた絶望だったとしても眠るために起きるのだ。起きるために眠るのではない。

眠るときだけは誰にも責められず許されたいのだ。

「だってこれは私が眠りたいからではない、脳幹が立派に機能している証拠なのだ!」と言い訳がたつ。

別に現実や人生を悲観している訳ではない。
ただ眠ることだけでいいから許されたいのだ。

『レディプレイヤー1』と『アバター』の結末が全く違うように現実じゃない世界のどちらが重要かという問いは人によって解釈が違うしそんなことより私は早く解放されて一時的でも楽になりたいのだ。

おやすみ、宇宙のみんな。

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