引退
今日付けで推しが引退した。
もともと、身体面に不安定さを抱えていて、そこから精神面も不安定になっていた。休養と復帰を繰り返しながらここまでステージに立ち続けてくれていた。
もしかしたら、私たちはどこかで彼女のことを不死鳥のように捉えていたのかもしれない。
「休養に入ってもまた必ず戻ってきてくれる」
半年後に武道館公演を控えている。そんな中で7月から休養に入った彼女に、武道館前には必ず戻ってきてくれると期待をかけていたのは事実だ。
何回もライブに行くうちに、何度も苦しそうな姿をライブ中に見て、4人でステージに立っている姿を見れるのは短いと感じていた。それでも休養に入るたびに、「必ず戻ってきてくれる。戻ってきて前と変わらない、それ以上のパフォーマンスを見せてくれる」と心待ちにすることが、どれほどまでにプレッシャーになっていたのだろう。
私達は彼女からより多くの幸せを取り上げるような罪深いことをしていたのかもしれない。
推しが輝いていて、そこから何かポジティブなものを得られるのは、推しが幸せであるからである。ステージに立ち続けることが彼女から幸せを奪っていて、ステージを降りる選択をしたなら、その選択を尊重したい。結局、推しには幸せになってほしいのだ。
今はもうただ彼女の幸せを願うことしかできない。ありがとう。ゆっくり休んでね
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