法テラス(3)~民事法律扶助(3)

(全文公開の投げ銭・チップ式記事です)

法テラスの民事法律扶助の最大の問題点は「着手金の振込みまで時間がかかる」ということである。

法律相談をする。受任する。法テラスに申し込む。ここまでは1日でやろうと思えばできる。

「やろうと思えば」というのは,できないことの方が多いからですね。

法テラスの申し込みには,住民票と収入の証明が絶対に必要なので,これを持ってきてもらうことがその日にできれば,その日のうちに申し込みができる。

通常,その日に持って来てもらうのは難しいので,後日申し込みとなる。

申し込んでからが長い。審査がある。審査のあと,契約書が来るので,それに依頼者と弁護士双方のサインをする。

これを出して,(通常では)次の月末に着手金が振り込まれる。審査に1か月はかかるから,着金までは2か月かな。

法テラスから着金するまで,事件を動かさないということがあり得るのかどうか。審査が通るまで,事件を動かさないのはどうか。

法律扶助の証明書を得るために,事件を動かさない方がいい,裁判しない方がいいという事案もあろう。

ただ,通常,やはり,待ったなしの状態になっている事件もあるし,私の実感ではそういう事件も多い。

すると,法テラスからの着手金の振込みがないまま事件をやることになる。

もっと言えば,私にはその経験はないけど,審査が通らないかも知れないのに事件を動かすことになる。

どうなんかなあ。

それでも私は法テラスを使いますね。

法テラスを使えるなら使うのが依頼者のためですから。

(この記事は以上です)

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