好きな人

好きな人の寝息は、波の音と似ている。
いつまでも聞いていられて
いつのまにか私も眠ってしまう。

好きな人と同じ匂いでいたくて
今まで一度も使ったことのない柔軟剤を買った。

いつでも好きな人が隣りにいるみたいな気分になりたかったのに
隣にいないあなたの存在を感じてしまって
はやくこの匂いが当たり前になって
あなたが隣にいないことなんて忘れてしまえばいいのに。

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