悪夢の話

小さな頃に、たまに見ていた夢を今日久しぶりに見た。
多分20年ぶりとかそれくらい、久々だと思う。

母親がいなくなるという悲しい夢。
最後まで見たことはなくて、いなくなるよーっていう序章だけで子供心に無理すぎて目が覚めてしまっていた。
今日に至っては多分生まれて初めて泣きながら目が覚めた。

小さ頃は、怖い夢を見た。と言って母の布団に潜り込めばよかったけど
大人になった私に潜り込む布団はない。
それに今は悲しいという感情を理解しているので
正確には「悲しい夢を見た」ということになる。
父がいなくなる夢は見たことがない。
なぜいつも母だけがいなくなるのだろう。

近頃鬱陶しいなあ、と思って無下にしすぎたバチがあたったのかもしれません。

なにか美味しいもの買ってきて、話をゆっくり聞いてあげよう。

あんなに泣きながら目が覚められるんだなあ。
ママ、最近邪険にしてごめんね。大好きだよ。

起きてから、素知らぬ顔して就職したばっかりの弟を見送りながら
「弟くんがぴーぴー泣いてたの、こないだのようだね。もう社会人なんてびっくり。」と話していたら
「あおちゃんがお漏らししてたのもこないだのようだよ。」って涼しい顔で母上から返されて
まさか私が怖い夢見て泣きながら目覚めたの、知ってるな..?って

少しひやっとした28歳の朝。

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