シン・ウルトラマン見てきたので感想を取り急ぎ書いておきたい

興奮と記憶の持続する間に書き残しておきたい。乱文失礼。

シン・ゴジラのつもりで見に行くと面食らう(食らった)

冒頭の巨大不明生物群討伐のハイライトから現在進行中の案件への繋ぎでこういう世界です!という説明をいささか強引に済ませてしまうのは、僕としては見事としかいいようがない。

巨災対とことなり禍特対は平時から存在する組織であり、極めて効率的な官僚機構としての存在に(行政組織として稼働している、巨災対はあくまでもゴジラ出現に伴う激甚災害時の組織であり、未完成部分が多かったのではの意味)

これまでの討伐の見地から少数精鋭による運営。それだけ実績があるのだろう。

シン・ゴジラがマグニチュード9の地震+大津波だったのなら、シン・ウルトラマンは活火山の噴火による災害に近いのでは(正確ではないかも)

禍威獣登場で核武装論唱える政治かとか幹事長の選挙区だからさっさと済ますみたいなのが非常に日本的。シン・ゴジラでもそうだったけど禍威獣の出現とそれによる被害が日本に極限されてるからまあ各国思惑とかも入り乱れ偉いことになってる。世界情勢は複雑怪奇by西園寺公望。

なんやかんやあってウルトラマン登場。この流れで神永さん殉職からの生還(ウルトラマンと融合)なのは原作のそれと同じか。このときの神永さんの行動がなかったらウルトラマンはゾフィと同じ行動をとってたのだろうか。

追加参入の浅見さんいいキャラしてる。毒気を抜かれたミサトさん的なものを感じる。

ウルトラ神永さん、言動とか普段からエキセントリックだったのかな…船縁さんの人物評からして普段からあんなだったから浅見さん以外は気にしてなかったのかな。

次の怪獣が核燃料食らうやつで、使用済み核燃料貯蔵施設が国内にあってそこへの進撃。親の敵のように落とされるMOPⅡ。しかしPaybackならず。

神永さんこっそり職場から抜け出し変身。禍特対フリーダム過ぎませんかね。

ウルトラマン縦回転からの吹っ飛ばしはなんかまだ異星のものっぽくていい。

放射線流を受け流すのではなく吸収無害化するウルトラマン。あまりに人の心を持ちすぎてる。アイコンタクトいい。

外星人という分類がまたお役所感。そして早速政争のネタになるのも人類は愚かってなる。

外星人サラブ出現。手口が陰湿な政治家らしい。そして胡散臭いしやっぱりダメなヤーツ。

βカプセルはウルトラマン(というか光の国)独自技術じゃなくて外星人汎用技術というのは面白い。それがこの先の展開の鍵にもなるのか(この世界の人類でもいずれ到達する程度のものなのかと言う意味)

にせウルトラマン。あれも造形原作通りなのかな。ちょっとつり目なのかな。

それにしてもこの世界の日本政府思いきりがよすぎやしませんかね。

ベータカプセルを浅見さんに預けるウルトラマン。あまりに人を信じすぎる。続いて登場する巨大浅見さん。たしかこれも原作にあったな。やりたい放題じゃねえか庵野監督いいぞもっとやれ。

山本耕史キターーーーー(゚∀゚)
いやミスターメフィラス日本文化に馴染みすぎですよね。メトロン星人はセブンだっけ。まとめて出てきてちゃぶ台囲んで欲しい。

私の好きな言葉です、こういう使い方だったのか。

抑止力とかなんかその辺りは胃にキリキリくる感じよね。昨今のじょーせー的に。

プレゼン資料持ってくるミスターメフィラスすごい。チラッと見えた資料見やすそうだったので各官庁霞が関曼荼羅作る前に参考にしろ。

上位存在として認めろということなのでウルトラマンが来なかったらメフィラス大明神となり神社に奉られ大仏が建立されるのか。

マルチバースにも人類のやばさが伝わってるのか。70億人総ウルトラマンは確かにやばい。

ミスターメフィラスブランコ乗ってるの可愛げがあるけど言ってることに全く可愛げがないのがいいギャップ。人類を箱庭に閉じ込めてペットにしたいのかね。技術供与の変わりに箱庭の主に。

ミスターメフィラス「河岸を変えよう」とかお前随分粋な言葉を……

居酒屋で呑み交わすシーンずっと見てたい。んでもってちゃんと文書で交渉ごと進めてるのめっちゃいいな……ザラブ星人もだったけど、なんで君らそんなにちゃんと地球の外交プロトコルに精通してんの。そんなに地球人が好きになったのか。

βカプセルの人体実験への運び早すぎませんかね?官邸マターで強引にやったのかな。厚労省なにしてんの(ぉ

巨大化浅見さんの画像とか動画とかめっちゃ出回ってるの現代らしい。SNSとか動画投稿サイトとか作中にきちんとだすのはシンゴジラの時と同じ。

謝罪文(ボイス?)送りつけてくるミスターメフィラス、ホント憎めないキャラだな。

βカプセルの奪取作戦、ウルトラマンが握りつぶすとかじゃなく人類(禍特対)に任せるのやはりウルトラマン、人間を信じてるのね……

βカプセルの受け渡しの会場の紅白の垂れ幕で吹いちゃった。日本らしい。確かにやりかねない。

私の苦手な言葉です。いいな、こういう表現。山本メフィラス耕史めっちゃエエぞ。

ゾーフィめっちゃ不気味。狙ってやってるんだろうけど、どんどん人間じみてくウルトラマンとの対比か。

そういえば赤坂補佐官と瓜二つの人、やはりどんどん正義の味方となる禍特対に対する国益の代弁者役なのね。

それにしても公安調査庁出身面々いいキャラしてるよね。公安の顔馴染みに挨拶する田村班長も好き。

室長の落としどころ発言がなんとも人間らしい。ウルトラマンに全てを押し付けていくスタイルは一度目のゼットン戦以降の人類のスタイル。

もはや神様仏様ウルトラマン様。

森に転がる神永さんの前でのゾーフィとウルトラマンの会話。やはり人類はマルチバース的にもやばい種族認定なのね。

百三十億の知的生命種族でも指折りの危険存在なのやばすぎ。そしてゼットンは光の国の対惑星系殲滅兵器というのいいな。この後の展開シーン通しで見てたい。

しかしゾーフィの言葉にも関わらず人類と共にあろうとするウルトラマン、漢だ。

しかしうっすら軌道上で組上がってくゼットン不気味すぎるな。光の国は今までいくつの文明に対してこれを使ったんだろ。

→追記(22/06/10)ゼットンの鳴き声(?)は初代から定番だったのね。ピロロロロロロロロロロって部分が今作の光の星の生物破壊兵器としてのゼットンにぴったりだったかもしれないし、ゼットン…ゼットン…っていうところも、鼓動にも似た雰囲気があり不気味だった。

メフィラスがあっさり手を引いたのは、ウルトラマンがいなくてもこのまま人類を保有してると火の粉を被るのが嫌だったのか。

禍特対メンバーにゼットンのことをしらせるウルトラマン。一兆℃の火の玉と聞くと空想科学読本を思い出す。

ゼットンへの攻撃前ウルトラマンのセリフ「為せば成る、為さねば成らぬ、何事も」

この辺りからの展開はやはりトップとかナディア思い出しちゃう。

勝ち目のない戦い。八つ裂き光輪もスペシウム光線も効かない。ゼットンの防御と火力すごいな…

ゼットンのことは知らせずに終末を待つだけの選択をした人類が、ウルトラマンが置いていったβカプセルのデータをもとに、全世界共同で理論の解析と対ゼットン戦術を組み立てるのいいなぁ。化け物を倒すのはいつだって人間だ、人間でなくてはならないと中田譲治ボイスで聞こえた。

一度は職場で酒を飲んで荒れてた滝さんが覚醒するのいいよね。科学者の意地。
あのときの船縁さんのセリフが実にトップ-ナディアを感じる。不撓不屈、私の好きな言葉です。

しかし専門用語マシマシなので対ゼットン戦術がちゃんと聞き取れてない。ザラブ星人とかミスターメフィラスのセリフと組み合わせた雑な解釈だと、βカプセルはマルチバース異次元的な場所からエネルギーを取り出す装置で、ウルトラマンが地上から飛び立ちゼットんの火の玉の近傍でさらにβカプセル起動するとスペシウム133エネルギーと1兆℃火の玉エネルギーで局所的な重力崩壊的なサムシングでゼットンを別次元にホッポリ出すということなのか。書いててよく分かんないから円盤の字幕版待ちかな。

たぶん見ても分かんないけど。

あっ、というかこれカルネアデス計画じゃん。

ウルトラマン出撃前の浅見さんの「いってらっしゃい」がよかったよね。あの言葉がなかったらウルトラマンは戻ってこなかったんじゃないかな。人の生きる意志に火をつけた。序盤で神永さん形態で読み漁ってた本のタイトル、確か野生の本能だったような。おそらく光の国から失われて久しい概念だったのか。不死に近いのか光の国の民。

ゼットンを倒したことでより他の外星人を呼び込む。ジレンマにも見えるけどそれでも生き抜くためにあの世界の人類と、ウルトラマンは戦い続けるのかな。人類が自ら生き延びようとする間は、きっとウルトラマンは人類の味方でいてくれる…のか。そんなに地球人が好きになったのか、ウルトラマン。

取り急ぎ、こんなところか。円盤出たらコマ送りして見たいシーンもたくさん。大満足。

追記

自称裁定者の光の国、実はメフィラスとかザラブよりやばいのでは?

追記の追記
地球人がどれだけ愚かな行為をしていても(なんならウルトラマンを巡ってさえも)、神永さんが見せた他者のために命をかけられる人類の可能性を信じ続けたウルトラマンには、なにかとこう人類は愚かと投げ捨ててしまう昨今の人類評への「まだまだ捨てたもんじゃないよ?」というアンチテーゼのようにも思えた。信じさせて欲しいな。気のせいかもしれないけど。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?