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ITはジィーバーの世界を変える-田舎の町では何ができるか-IT難民だけはお断り! おやジィーの挑戦はいかに?

若狭高浜町でおやジィーのIT研修会が開かれています。ジィーによるジィーのためのジィーだけのお勉強会です。見出し写真は88回目の定例会での集合写真です。

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(できた―!やったー興奮して踊りだす会員さんもいました)

きっかけはこのコロナ禍で高齢者の集まりはできるだけ避けて下さい、とのお達しで毎月開いていた定例会やサロン、お出かけ見学会などが軒並み中止、中断されてしまいました。会員メンバーは何かというと外へ出て多くの仲間と話し刺激をもらい自分を高めよう、というポジティブなリタイアシニアばかりです。

こりゃー参った。今までのように集まれず話せず、家に巣ごもり状態が続きました。うーん、うーん。バアーさんの顔を見て時間をつぶすのもいい加減飽きるどころか、ついにはテレビを見ながらぶつぶつ、口喧嘩ばかりです。

『皆とつながるってどうする、何ができる』

そんな時、ある会員から「都会ではパソコンに顔を映して話ができるらしい。ズームというて、いつでもどこでも話ができて顔も見れるそうだ。一遍やってみようぜ」と提案がありました。

事務局をあづかる自分にとってこのコロナ禍でどうやって会員間の交流、つながりを維持できるのか、悶々としていました。会員間の連絡通知にスマホラインのグループ活用を広げたいとも思いもありましたので「是非共やってみましょう」とIT部会を立ち上げてもらいました。

『ズーム(zoom)でジィーどおしのアイラブユー』

当初は世話役さん同士のズーム勉強会です。ズームを登録して何とか通じると、パソコンに映るわが顔や相手の顔を見てお互い興奮気味です。若い衆やビジネスの世界ではオンライン会議やリモート会話などがあるそうですが、我々リタイア世代ではせいぜいスマホで孫との会話くらいしかやったことがありません。そうこうしていると、ところでお互い顔見て何を話すんだい、ジィーの顔ばかりでアイラブユーではあるまいに、となりました。

   (下の写真は世話役の皆さん 高浜町まちなか交流館で)

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あなたのスマホ料金、高くありませんか、もっともっと安くなりまーす。テレビCMでお姉さんがニコニコしながら「298 、ニキュッパー」と連呼しています。格安スマホの案内です。自分のスマホ料金を調べてみるとバーさんの分併せ毎月1万5千円程度支払っています。バーさんが音楽が大好きだ、と言ってデーター使い放題コースにはいっていることもあるでしょう。一度加入したらめんどくさいのでそのままにしてきました。

『年寄りをITぼったくりから守る』

さらに国や県、市町のGOTUイート、GOTUトラベル等横文字だらけの割安キャンペーンが登場し、申し込みはスマホからだけ、という。ではスマホ持たない年寄りはエントリーできません、ということ?等など。スマホ持たない、持っていても使えない年寄りはほったらかし、という感じを強く受けました。高齢者向け詐欺対策CM「詐欺です!!詐欺です!」とありますが、どうも高齢者はほったらかし「ぽったくりです。あなたは損しています」とCMを流してもらいたい、と思ったものです。

『まずは初心者マーク ワイハイ(Wi-Fi?)とは』

さてそんなことでおやじイーの会によるIT研修がスタートしました。スマホを持ちパソコンやタブレットを使いこなす会員もいるわりには、スマホを持たずガラケーのみ、さらには絶対わしゃもたん、という会員も。ピンキリです。まずはこれからスマホを持つとどういうことができるのか、どういう使い方があるのか、など初心者用テーマに絞って研修です。

幸い町中にある高浜町まちなか交流館の浅野女史から「もし私でよかったらサポートしますよ」とやさしい温かい手を差し伸べてもらい、心強いアドバイザーとなっていただきました。当初はどれだけ参加してもらえるのか、と心配していましたが、これまでの研修会に常時10名以上が参加しています。地元福井新聞にも研修会が紹介され、地域コミュニティーテレビチャンネルオーさんはじめFBCラジオでも放映放送されたこともあり、参加会員のモチベーションおおいに上がっています。(下の写真 福井新聞に大きく取り上げられました)

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『ワエらのレベルが実態 ホント知らないのです』

ワイハイとは、そもそも電波はどこからきているの、スマホとガラケーの違いとは。スマホによるグーグル検索、音声入力方法等など。今の若い衆やビジネスの現場にいる人たちからすれば当たり前のことでしょうが、我々高齢者、仕事をリタイアしてしまった人間からすると関心はあるものの恥ずかしくて何も聞けない、教えてもらえない。たまに息子娘らに聞くと「年寄りはそんなもの使わんとけ」と叱られてしまう。そしてちょっとしたことで躓くと嫌になりほったらかし、これが高齢者の現状でしょう。多分、我々のレベルが高齢者の実態でしょう。IT、スマホ等ホントよく知らないのです。知らないのが恥ずかしい、しかし誰も教えてくれない。

今回の研修で大まか環境やこれからどうなっていくのか、少しわかりました。知らないことは大損!まさにその通りです。メール、ラインを活用したグループ通話や音声入力方法、ブルーツールの利用、アプリのダウンロード等かなり勉強できました。まだまだ新しいツールがあるのでしょう。皆さん、どん欲に取り組んでおられます。

『限界集落での安否確認にIT活用を』

コロナ禍の今、高齢者の引きこもり対策としてTの活用は必須といえます。自宅にいても人とつながれる、顔を見て話ができる、我々みたいな地方の町、限界集落に住む年寄りにとってはスマホを活用した「安否確認」は「命と安全」を担保するツールとなるでしょう。遠隔地での高齢者の安否確認や介護支援は、これまでのように地域のつながりがなくなる中、ヘルパー不足や見守りボランティア不足により困難を極めています。住み慣れた集落で最後まで、、、医療介護支援体制にIT活用した「高齢者見守り」システムの構築が急務といえます。

『高齢者見守りネットワークを』

国、県、町関係者によるネットワークづくりが進んでいると聞きます。わが町高浜町でも「高齢者見守りシステム」のモデルケースとして手をを挙げ、ワイハイの全町網羅、高齢者へのスマホ支給、地区公民館を活用した学習体制の整備などに取り組んでもらいたいものです。おやジィーたちも落ちこぼれ老人にならないよう取り組んでいきます。

「バーバーの参加大歓迎!人生100年仲良く」

IT研修会、すでに4回ほど開催しました。次回からは実践編としてスマホ料金の比較、ブラン変更法などを勉強するつもりです。またこれまで会員のみを対象としていましたが、今後一般参加も呼びかけ公開研修会を開催していきたいと考えています。特にバーバーの参加を強く呼び掛けていきます。いくつになっても女性が横にいるということは心躍るものです。

『コロナを乗り越え新しいつながりへ』

高浜町でもいよいよ高齢者を対象にコロナワクチン接種が始まります。7月中には2回目が完了する見込みです。そうすれば年寄りもまた集まり語り合いお互いの存在を確かめ合うことができるでしょう。こんなくらーい時期を乗り越えた体験、経験を生かした人生を送っていきたいものです。

『追記』今回初めてノートに記事をアップしました。これからもおやジィーの気ままなつれづれ日記を書いていきます。よろしく!!



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