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生成AI Cohere ことはじめ

生成AIのスタートアップ企業カナダCohere(コーヒア)。
2024年4月4日、最新のLLMとなるCommand R+が公開されました。
公式サイトからアカウントを作成した後の遷移先では、APIキーの発行やチャットなどができます。
ただし、無料で使える範囲では、パフォーマンスに制限がかかるようです。


チャット型Coral

チャットI/Fを使うにはCoralを選びます。

Coral is a conversational AI toolkit for enterprises to build RAG-enabled knowledge assistants for their employees and customers.
Coralは、企業が従業員や顧客のためにRAG対応のナレッジ・アシスタントを構築するための会話AIツールキットである。)

https://cohere.com/coral

スペック比較表を作ってください

ChatGPT同様に会話ができます。
レスポンスはよいです。
わずかに日本語が微妙な感じです。
情報の精度もたまに「?」という回答がありました。

Macのノートパソコンのスペック比較表を作ってください。

MacのM3搭載ノートパソコンのスペックもわかりますか?

英語で聞いた方がきちんと回答してくれる感じもしました。

Can you also tell me the specs of the laptop with the Mac M3 chip?

(1つ1つ確認していませんが、Appleのサイトによると重量は1.24kgでした)

Groundingで情報ソース指定

画面右上のGroundingをクリックすると、情報ソースとしてWebサイト(URL)を指定したり、ファイル(PDFまたはTXT)を指定したりできます。

ネットフリックスで最も人気の映画は?

Netflixのランキングページを登録します。
一度登録したものは、継続して使い続けられるらしく、複数回に分けてURLを登録しています。

ネットフリックスで最も人気の映画は何ですか?

下記では、最初に登録したページの結果が返されました。

参照したサイトは右側のパネルで確認できます。

ただ、URLを登録しなくてもGroundingWeb SearchConnectorsをオンにしておけば、他のサイトも調べに行ってくれます。
以下では、自動的に追加で「2024 Worldwide Box Office」のサイトをサーチした結果です。

ソニー決算PDFをアップロード

PDFについては、ソニーの2023年度 第3四半期資料を使いました。
まず決算説明会資料 [PDF:386KB]をアップロード。

ソニーの2023年度 第3四半期 連結業績概要の要点は?

PDF通りでした。

https://www.sony.com/ja/SonyInfo/IR/library/presen/er/pdf/23q3_sonypre.pdf

上記の説明文章については、PDF全13ページ中6ページ目のグラフを解説する文章を参照していました。

決算短信 [PDF:729KB]も使いました。
こちらの方が読み取りにくそうな表が並びます。

ソニーの2024年3月期 第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結)の要点は?

実際の短信は以下のようになります。
表から数字をピックアップしてくれていますが、上記要点説明と一致しません。

数ページ先の流動負債に額を聞いても、別の表から数字を引っ張ってきました。
ズレはありますが、もう少し先にはなんとかなってそうな感触を感じました。

ただ、振る舞いでよくわからないことが1つ。
新規チャットに再度同じPDFを参照させようとアップロードすると「File with same name already exists」というメッセージが出て、PDFを利用できなませんでした。
PDFのファイル名を変えれば済む???
回避策はあるのかもしれませんが、全体の使い勝手と比べると違和感を感じました。

PLAYGROUNDで分類

PLAYGROUNDも少し試しました。
その中のClassfy(分類)。

psitve-negative分類のために、chABSA-datasetを使いました。
機械学習で感情解析を行うためのデータセットです
psitveとnegativeのデータセット(CSV)に整形するために以下サイトを参考にしました。

アップロード画面です。

ただ、上記画面下部に「We will take the first 50 examples that satisfy the condition of 2 examples per label.(1ラベルにつき2例という条件を満たす最初の50例を採用します)」と記載があるように、(おそらく無料枠では)上限があるようです。

データセットをアップロードした状態です。

上記の画面下のINPUT欄に判定したい文章を入力します(CSVアップロードも可能です)。

上記画面右側のRUNで分類を実行します。

インタフェースを使い、Cohereを試しました。
一連の処理はトライアルのAPIキーを使い、Pythonで実装可能です。
自分は生成AIを使わないとPythonのコードは書けないので、Cohere自身に聞きながら試そうと思っています。

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