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リゾート施設はカモフラージュ?海南島の三亜市

2015年7月30日、香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(アリババグループの傘下)は、「中国は海南島の三亜市で長さ700メートルに達する空母停泊用の埠頭工事を終えた。楡林にある潜水艦基地と連結されアジア最大の海軍基地になる」と報じた。地球観測衛星を運用するプラネット・ラボは、2020年8月18日に撮影した楡林海軍基地(亜竜湾海軍基地)をラジオ・フリー・アジア(短波ラジオ放送局)のSNSアカウントに投稿。画像には093型原子力潜水艦とみられる艦影が、楡林海軍基地の地下施設につながるトンネルに入る様子が写っていた。2022年6月17日、中国は3隻目となる空母「福建」を進水。空母の保有数は米国の11隻に続き、単独で世界第2位となる。福建は2019年12月に就役した「山東」に次ぐ2隻目の国産空母で、艦載機の発進に電磁式カタパルトを採用している。第二次世界大戦で海南島を占拠した日本軍は、田独鉄山で採掘した鉱石の積出に楡林港を使っていた。

海洋ネットワーク・カナダ(ONC)は、ブリティッシュ・コロンビア州にあるビクトリア大学が主導する世界有数の海洋観測施設です。ONCは太平洋・北極海・大西洋の物理的、化学的、生物学的、地質学的側面に関するデータを収集。データ管理システム・Oceans 3.0を介して世界中のどこからでもリアルタイムでアクセスできる。北東太平洋にある観測所は「ネプチューン」、セイリッシュ海(ジョージア海峡・ファンデフカ海峡・ピュージェット湾などで構成される、バンクーバー島と北アメリカ大陸の間の内海)にある観測所は「ヴィーナス」と呼ばれている。2018年7月23日から8月3日にかけて、探査船ノーチラス号に乗船した48人からなるチームは、カナダ西海岸沖にある観測システムを維持および拡張する作業を行った。2018年10月22日、香港のサウスチャイナ・モーニング・ポストは、「中国の科学者はカナダ当局の助けを借りて、ONCに三亜市の中国科学院深海科学・工学研究所が所有する4つの監視装置を配置することに成功した」と報じた。ピュージェット湾の奥には、アメリカのキトサップ海軍基地がある。カナダ連邦政府の投資移民プログラムで、2005年からの8年間にブリティッシュ・コロンビア州へ移住した約3万7000人のうちの3分の2が中国からの移民で、港湾都市バンクーバーは香港をもじって「ホンクーバー」と揶揄されている(中国共産党の強権体質に嫌気がさして香港から移住した住民が多い)。

NA098: Ocean Networks Canada | Nautilus Live

※ 見出し画像にはPixabayのフリー素材を利用しています。

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