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2番目のアポロ安達「コント、芸人」2番目のアポロインタビュー

中村雨実:写真左 東京学芸大学GOC15期 2年生 
安達鈍弥:写真右 東京学芸大学GOC15期 (法政大学HOS23期)

中村は世にも珍しい男○○○○〜個人の話〜

小林 次はいよいよ個人についてなのですが…色々なライブに呼ばれていて『2番目のアポロ』というお名前は大学お笑いに関わっている人であれば誰でも聞いたことがあると思うのですが、
安達 いやーありがたい。
小林 でも、個人個人のお話って意外と聞いたことがなくて…。以前中村さんの興味深いお話があると聞いたのですが、お話いただけますか?
安達 私今日はこの話をしに来てるので。こっからは全員ちゃんと読んでほしい(笑)興味深いって言うのも、中村の自尊心が低すぎるっていう、課題でもあるんですけど。
中村 それだけ。自信がないっていう。
安達 全部が終着する話なんですけど。ほんとに自分のことを全然面白いと思ってないんですよ。
中村 大体の人そうでしょ。
安達 いや、どうなんだろう。私半分半分だと思ってて。本当に俺は面白いからみんな見てくれのタイプと、お笑いが好きだからやりたいっていうのが先行してとにかくやってるみたいな人がいるような気がしてて。(中村は)完全に後者のタイプ。
中村 人前に立つなんて…最悪っ終わり終わり終わりっていう学生時代で。
安達 小中高サッカー部でね、演劇経験とかもなくて。
中村 それでもお笑いをはじめちゃったんですよ。はじめちゃったが故に、精神的に来るものがあって。
安達 自分が人前に立って、面白いか面白くないかの評価をうけるわけじゃないですか。笑い声っていう分かりやすい指標で。
中村 本当に誰にも何にも思われたくない。面白い面白くないの次元に立ちたくなくて、ゼロでありたいんですよ。全員俺のこと忘れてほしい。
安達 相性が悪くて…(中村とお笑いの)自信がないから、いいところもあるんですよ、ネタを慎重にちゃんと考えるっていう。人一倍練るんですよ。語尾の1つにとっても。これ「よ」の方がいいのか伸ばし切った方がいいのかとかを永遠に。
中村 (安達が)持ってきたもの(台本)に言っちゃってるわ…
安達 めっちゃ変えてるけど、それは別に、この人の自信のなさが生んでることなので、まあいいやと。
中村 明確に1個あるんですけど、NOROSHIでライオコットが漫才、2番目のアポロがコント、安達鈍弥のピンで出て、敗復まで行けたんですけど、安達鈍弥のピンがとんでもなく爆ハネして。それ以降のライブに安達鈍弥だけ呼ばれるようになって。ピンと2番目のアポロがテイスト的には同じような強い女性の感じで。ピンで呼ばれてるってことはこの人のネタの中にこいつ(中村)はいらないんじゃないかって…
安達 こうなっちゃうんですよ。
中村 めんどくさいですよね…
安達 世にも珍しい
2番目のアポロ 「男メンヘラ」
安達 なんですよ。ずっと私のピンのライブが入るとちゃんと毎回落ち込んでる。
中村 凄い劣等感があるんですよ、彼女に。GOCのデビューライブも二人とも別々で漫才やったんですけど、彼女の方が評価されて。
安達 私がネタ書いてたんですよ100で。
中村 それでコンビ組みたいと思ってたのもあってすっごい悔しくて。ほんとに負けたくないと思って、夏休みも凄いネタ書いて。ようやく勝ったと思ったら、全然漫才やってなかったんですよ。こいつっと思って。
安達 でも、その夏書いたネタで結局同期ライブ(光り物)行ってるからね。
小林 じゃあ最初はライバル…じゃないけど
安達 まあなんか勝手に(笑)マジであの時悔しかったわって組んでから言われて。
中村 マジでボッコボコにしてやろうと思ってた。
安達 自信がない故に私への劣等感があるので、これがどう響くのか今後皆さんに注目していただきたいな、っと。
中村 NOROSHI以降ここがちゃんとコンビだと思われなきゃ、ここでは呼ばれないなと思ってて。その後の新人戦で2番目のアポロで結果を出さないと、この人の相方として見られないと思って。絶対勝ちたくて。
安達 新人戦勝たないとこのコンビやばいかもなっていうのは潜在的にあって。なんとか決勝上がらせてもらって、3位までいって。
中村 それで認めてもらえたかも…と。
小林 自信のなさがやる気にいってたから…
安達 良かったけど。
中村 NOROSHIの漫才があんまり芳しくなかったんですよ。この人(安達鈍弥)だけって思われるのが凄く悔しくて。変なんですけどプライドはギリギリあるんで。
安達 自信はないけどね。厄介なんだよな、こういうところが(笑)
中村 俺だって頑張れるんだぞってところを証明したかったんで。(ライオコットも)決勝上がれたんですけど。そこは決勝上がって証明するところに意味を見いだして。ほんとに安心しましたね。
安達 新人戦から安定してきて、この人の自信の無さも。
小林 今は安定期…?
中村 いや全然…。
《一同笑い》
中村 なんか嫌だな。あまり変な見方されたくないな。
安達 こいつ(中村)この顔なんで人生勝ってきたと思われがちなんですけど、ずっと負けてて。だからそれもあってめんどくさい、手を付けられないモンスターに。今日はこれだけは言って帰りたくて。
中村 本当に頑張って面白いと思われたい。
安達 クソ雑魚なんだぜっていうね。
中村 う~ん、今後に響きそう。

【まさに“丸裸”な中村】

小林 逆に安達さんに対してお話あったりしますか?
中村 考えたんですけど、1番嫌なところは…
安達 なんで嫌なところ(笑)
中村 赤ちゃんすぎるんですよ。
小林 ええ?!
中村 ネタ合わせ中にお腹が空いたら、凄く不機嫌になるんですよ。
安達 だって嫌じゃんお腹すくの~
中村 ネタ合わせ中に考えながらすぐ寝るんですよ。
安達 考えてるときってこうやって(腕を組んで目をつぶる)考えてるじゃないですか。眠―くなってくるんですよ。
中村 で、思いついて、これどう?みたいに聞いたら寝てるから…
小林 ああもう完全寝?!
中村 もう、完全寝。
安達 完全に寝てるので、言われて起きるとか…
中村 は?聞いてた?って
安達 聞いてないよ、寝てるんだから。
中村 だし、すぐ帰りたがるし…皆さんが思ってるほどちゃんとしたやつでは…
小林 しっかりしてるイメージです。
安達 自分で言うのもあれですけど、しっかりはしてるんですよ。しっかりはしてるけど、中村と2人で何かしてる時って気が抜けちゃって。なんかどうでもよくなっちゃって(笑)
中村 なめられてる?
安達 なんか別にいいかなって。
中村 ほんとにこれだけは勘弁してほしい…
安達 私がコントロールできる問題じゃないから、親とかに言ってほしい…
中村 遺伝なんだ。じゃあなんも言えねえわ。
小林 赤ちゃんとメンヘラなんですね。珍しい(笑)
中村 見てられないですよ。

個人の話おまけ〜中村の顔について〜

安達 あと(中村は)自分の顔大好き、かっこいいとかじゃなくてめっちゃ好きでしょ?
中村 めっちゃ好きです。
小林 得してきたとかではなく、もう単純に?
中村 単純に。得は全くしてなくて。客観的に見て、経歴だけ見たら、サッカー部でこの顔なので(笑)
安達 ちょっとヤバいって。この顔なので?
中村 モテそうじゃないですか。でも何にもないんで。え?なんでだと思います?
安達 だからあなたのパーソナルな部分が閉じすぎてるっていう大欠陥があるからでしょ。メンヘラだし。
中村 思ってるより得なんかしてないです。
安達 ネタだけ見ると、私がヤバいみたいな捉え方されるんですけど、大爆弾はこっちなんですよ。
中村 足引っ張てるの?
安達 反応もな。
小林 確かにあざとい感じですよね?
安達 こいつ(中村)は全部分かってるんですよ。自分が顔がいいこと分かって…ほら見てくださいこれ、萌え袖なんですよ。
小林 思ってた!
中村 普通にちょっと長いからこうなっちゃう…
安達 これは自分でかわいいと思ってるからこうするし、丸眼鏡かけるし、飲み物飲むときは両手なんですよ。
小林 かー!
安達 かー!ですよこれは。
小林 悪いとかじゃなくてね。
中村 なんでこんなことで怒られなきゃいけないの。教員になってもやってくわ。
安達 嫌だわ、そんな先生。
小林 モテそうですもん、先生っていうレッテルが貼られたら尚更。
安達 小学校教員志望ならまだいいですけど、高校とかだったら…
小林 ちょっと危ない…
安達 良くない。メンヘラ。逮捕。
中村 ないですからそんなこと。ちなみに丸眼鏡はほんとに視力矯正です。
小林 別に丸じゃなくてもいいじゃないですか?
安達 そうそう、元々はスクエアー眼鏡だったんですよ。こっちの方が似合うから。
中村 だってかっこいいじゃないですか。
安達 俺?
中村 俺。これマジで良くないぞ。
安達 一人称普段僕なんですけど、気が抜けると俺になるんですよ。
小林 あ~つくってるんだ!
中村 違う違う違う。
安達 あーよくない。
中村 あ~あ。

【優秀な撮影者が捉えた中村の萌え袖】

お客さんとしてのお笑いライブ

小林 以前3秒遅れさんの単独にお二人で来ているのを見かけて、やっぱり二人でライブを見に行くのって多いですか?それとも、チケットが取れたからみたいな?
安達 元々お笑いサークルに入った理由も、お笑いライブを一緒に見に行くやつがほしいみたいなのあるじゃないですか。割とプロのライブとかどっちも見に行くタイプだったので。組みたての時とかもプロのライブちょくちょく行ったり…楽しいから、人がいた方が。その延長で、学生芸人のライブもちまちま…あと友達がいないので~
中村 (友達がいないので)これ絶対使ってください。
安達 となると、手軽に一緒に見に行けるやつって相方…ネタ合わせ終わった後とかそのまま行けるし~。
中村 お笑いの好みとかも合うし。
安達 あと、こいつここでウケんのかい、みたいなのが横にいると分かるからそれも面白くて。
中村 二人で、ママタルトさんとかさすらいラビーさんとか出てる風穴ってライブを見に行った時、えぐい下ネタでめっちゃウケてて。
安達 私だけね(笑)
中村 なんでそんな笑ってる?っていう。
安達 こいつ(中村)も前パンプキンポテトフライさんの単独に行ったときに、完全指定席で別々にとったのに、たまたま隣で。これマジキモいんですけど。その時にあるネタの、これもめちゃくちゃド下ネタのところでこいつだけ笑ってて。しかも、オチ間際のやつで、次のネタはじまってもずっとウケてて。やめろ恥ずかしいって(笑)
中村 パンポテが準々でやった、
安達 バナナが転がってっちゃうみたいな。
中村 で、バナナ転がらんやろ、(ここからネタの説明に入って、オチまで教えてくれました。そのネタがこちら↓)

安達 これまだ面白いでしょ?
中村 面白い。
安達 こういうのがあるから(ライブに行くのを)やめられない。普通に行きたいライブがかぶっててるのもあるんですけど。
小林 最近はプロのライブ行ってますか?
安達 最近は行けてないですね、それこそ自分達の出るライブとかぶってたり。プロの芸人さんに憧れて入ってるんで、上京したからには(ライブに)行きたいけど。見に行ってた場所に自分達が出れるっていうのも、夢がありすぎて。だからそれもあって大学お笑いやめらんねえ。
小林 一番どこが興奮しました?
安達 マジで
2番目のアポロ バティオス
中村 一番好きな劇場。
小林 やっぱあがってました?二人とも
安達 黒い壁見てわー!写真撮ってるここで!みたいな。だからまたプロ(のライブ)は見に行きたいね。

【サムネにもあった2人で大笑いしている写真はパンプキンポテトフライさんのネタをお話ししている時の様子。お二人の言っていたお笑いオタクが垣間見れた瞬間でした。】

2番目のアポロこれからの抱負

小林 最後に2番目のアポロとしてこれからの抱負は?
中村 単独ライブはとりあえず見てもらいたいです。
安達 今後定期的にやる単独ライブを見てほしい。そのために、大会で結果結果を出したいっていう。
中村 もちろんシンプルに大会で勝ちたいっていうのはあるんですけど、その先にあるのは、単独ライブに人を呼びたい、来てもらいたいという。
安達 そのためにやっぱり結果出さなきゃいけないというのはなんとなくあるので。で、最後バティオス?
小林 いやアツい。
安達 これはアツいです。
中村 2講演?最後にバティオス2講演出来たら、もう何も言うことないです。
小林 そうですよね。お二人とも就職の道に行かれますもんね。
安達 そうなんですよね。全くプロにはなる気はないので。ほんとに4年間の集大成みたいな感じでできたら。
小林 単独のフライヤーも凄いいいね数でしたよね。
安達 ちゃんと作れば、ちゃんと反応来るんだって思いました。マーケティングって大事だなって。
小林 めちゃめちゃ可愛かったし。
安達 そういうの決めるのが好きなんですよ、単独好きだから。
小林 芸人さんの単独も凝られてますもんね。
中村 オタクなだけなんですけどね…。
安達 ごっこ遊びなんだよね。手の込んだ。
中村 自分達がこれやってたら、いいなあっていうのをやってるだけなんで。
安達 大学お笑いって憧れてた世界の芸人さんとかの美味しい部分だけをちゃんと味わえる所だと思うので。ほんとにその場を使って芸人のごっこ遊びをしてるっていう。コント、芸人みたいな。

【最近は学生芸人のモノマネをしてしまうほど大学お笑い、学生芸人自体にハマってしまったらしい2人。笑いの絶えない素敵なインタビューをありがとうございました!今後のお二人の活躍にも大期待です!!】



2番目のアポロ12月のライブ

1.8日 「コント進化論3」@方南会館

2.12日 デカ盛り薬膳・カンドウ・2番目のアポロスリーマンライブ「MANINTHEMIRROR」@中野シアターかざあな

3.17日 革命軍単独ライブ「からくりサーカス」@サンガイノリバティ


4.19日 4年生コント2本ネタライブ「チャンゲ2」@新宿fu


インタビュアー・筆者:専修大学落語研究会お笑い企画STRIPGUNCLUB 2年スタッフ 小林 (近況)今日新宿のマックでこの記事をアップして、帰路に着き、空を見たら星が綺麗だったので、歌いながら帰りました。
撮影者:帝京大学お笑いサークルア☆テンション 1年スタッフ 湯澤(近況)湯澤ちゃんはお笑いライブにお客さんとして沢山行くだけでなく、今日は1年生同期ライブ「待てど暮らせど」のスタッフをしていたらしいです。素敵です!お疲れ様!(小林)

最後の最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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