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ゴッホの展覧会に行った話


今週末、ずっと会社の研修で東京出張していました。
2週間前も研修で、東京。東京行き過ぎです。
しかし、せっかく東京に来るならちょっと遊んで帰りたい。

私は田舎出身なので、大阪の梅田に出る時ですら「ものが多い!人が多い!どこいったらいいかわかんない!」って思うので
東京なんて尚更、どこに行って観光したり楽しんだりしたらいいのか分かりません。

東京ってどこに遊びに行けばいいんですかって、職場の先輩に聞いてみたら
「写真展に行ったよ」って言われて
あー確かに、美術館とか関西では見れない芸術を見に行くのはいいかもしれないと思い、今ちょうど東京でやってる美術系のイベント無いかなーと調べ始めました。
そしたらたどり着いたゴッホアライブ。

普通に絵をみるだけの美術館みたいな楽しみ方ではなく、映像空間音楽と共に楽しむ、、、という五感フル活用みたいな展覧会との事でした。ゴッホの絵は結構好きなので、研修の終わった次の日、予約して行ってみることにしました。

予約は1番早い回の9時半~しか取れませんでした。普通に前日は夜まで同期と飲んでたので、こんな朝早く行けるか、、、?と思いましたが、問題なく会場到着。
帰る時にちょうど11時台くらいで予約してた方々が長蛇の列で待ってるのを見て、朝早い回で良かった〜と思いました。

中は天井以外の壁面床面ぜーんぶゴッホ!ゴッホの生涯を作品を通じて見せていくような様子です。

写真撮影・動画撮影何でも可!
多くの方が写真や動画を撮っております。

これは行く前から思ってたんですが、SNS映え目当ての人が多い、、、!しかし人がほんとに多すぎて絶対どう撮っても人が入ってくる!
私はまともな写真全く撮れてないです。笑


実は私は展覧会を楽しみにしていた気持ち半分、不安な気持ちが半分ありました。

美術館でよくあるように、絵を自分のペースで見ていくようなものでは無いため、ゆっくり絵を楽しんでる余裕がないのでは?とか

絵にあった状況のクラシック音楽みたいなのが流れたり、絵が描かれた当時の背景説明やゴッホの言葉も流れるらしいけど、単純に自分が色々絵を見て考えたりする余裕なく、演出者の意図に考えが乗っ取られるんじゃないか?とか

インスタ映え狙ってる人達が目線に入って集中出来ないのでは?とか、、、
(あと私も写真撮るのに必死になっちゃうんじゃというのも)


でもそんな考え、杞憂に終わりました。
めちゃ楽しかったし凄く良かった笑


というか普通に考えて、
私はゴッホ詳しい訳でもないんだから
とにかくゴッホに詳しい主催者や演出者が伝えたい内容をすんなり受容した方が、ゴッホの良さは分かるだろ!どう考えてもそう。

凄い広大なエリアにいっぱいスクリーンがあって、本来ならうろちょろしながら見るべきだと思ったのですが、
内容にとにかく集中したくて、メインのスクリーン1つとゴッホの言葉が写ってるスクリーンどちらも見えるところに陣取って座って見ることにしました。

フルで映像を見ると結構長かったですが、長編映画を見ているような満足感がありました。ゴッホの考えていることや状況、見える景色が全て彼の絵を通じて伝わってきました。

彼は自然も人も何もかも愛していた。
彼はただ優しい人だった。
彼は優しすぎて傷つきやすかった。

そんな彼の性格だけではなく、楽しかった日々、悩んでいたり苦しんでる時期、そして最期の時、、、思いも全て作品に現れていました。

これまで何気なく見ていたゴッホのひまわりも、星月夜も、自画像や周りの人達の絵も、今後見る度に感慨深くなってしまいそうです。

「僕は絵画において 音楽が与えてくれるような 慰めを表現したい」
というゴッホの言葉を見て、
彼の絵はちゃんと音楽のように、人を勇気づけたり慰めたり、色んな感情にさせることが出来ていて、
音楽以外の表現でも、作品を作った人の人となりや伝えたいことってちゃんと表現できるんだなと思いました。

これって自分に当てはめてもそうだなと思って、
自分がイラスト描いたり、文章を打ったり、なんなら仕事のやり方や資料作りでも
「優しい人が作ったものなんだ」「これが1番伝えたいんだな」っていうのが、見た人が分かるような物を作ったり、そんな行動をしたいなと思いました。

美術品を見たというより、今後美術品を見る時の考え方や土台になった感じです。
ゴッホの作品をこれから見る時に、より一層楽しめそうです。


美術館とかに興味のない方でも、
普通に映画とかアトラクションみたいな感じで楽しめるので、
ぜひぜひ行って楽しんでみてください。


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