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【都市探訪記】籠田公園から乙川までのエリアの価値向上

愛知県岡崎市では、2018年に策定されたQURUWA戦略(乙川リバーフロント地区公民連携まちづくり基本計)を基に、2019年7月に籠田公園がリニューアルオープン、2020年3月に桜城橋が供用開始、2021年3月に中央緑道がそれリニューアルオープンされ、東岡崎駅・乙川と街中をつなぐ動線が整備され、ここ数年で街の表情がガラッと変わっています。

今回は、今注目の籠田公園、中央緑道、桜城橋を訪れましたので、簡単に紹介したいと思います。


籠田公園に行ってみた

公園地下の駐車場に車を止めて、籠田公園に入ります。雨がパラパラと降ってはいましたが、ボール遊びや休憩する人がちらほら見られました。

ちなみに、晴れている日に行くと、子育て層が多く、休憩、かけっこ、食事など、多様な使い方をしているのが見て取れます。

公園内には、テイクアウトカフェや地域の情報を発信する電光掲示板があり、ここで十分滞在できる仕掛けがたくさんありました。


中央緑道に行ってみた

籠田公園から南へ伸びる道路の中央帯を公園にした中央緑道へ移っていきます。

道路自体は下り坂ですが、デッキが高い方に伸びています。中央緑道の中央部から地下駐車場へ入る場所があるため、このような形状になってます。

緑がつながり奥へと引き込まれ、高さが異なるステップの上を歩くことで楽しい気分になりました。
また、城下町ならではの歴史を勉強できる場所もありました。


桜城橋に行ってみた

中央緑道を抜けると乙川と桜城橋が見えてきます。桜城橋は、歩行者専用の橋であり、乙川の上の公園として整備されています。

桜城橋の上には、何やら構造物のようなものがありました。取り外し可能な構造となっており、イベント時の休憩場所活用できそうな空間です。

桜城橋から見える乙川の景色は、絶景!
写真を撮る若者がチラホラ見られます。

QURUWA戦略の内容をおさらい

QURUWA戦略では、籠田公園・中央緑道・桜城橋について、以下のように位置づけがあります。狙い通りの整備となっていることに、驚きました。

■籠田公園
【エリアの価値を高める街のシンボルとしてのオープンスペース】
• 街なかの豊かな暮らしを支え、居住環境を向上させる質の高い空間
【多様な使い方の実現】
• 民間主体の多様な利活用を促進する制度や仕組みの実現
• 休日のイベント活用に加え、レジャーや交流あるいはオフィスとして、平日に日常的に利用される空間
【アクセス性の向上】
• カーシェアやサイクルシェアの導入等による多様なモビリティの設置、地下駐車場の活用等による高いアクセス性

■中央緑道
【エリアの価値を支える地域の前庭】
• 街なかの豊かな暮らしを支え、居住環境を向上させる質の高い空間
【街の象徴となる軸の形成】
• 桜城橋・籠田公園とともに街の象徴的な景観を形成
• 東岡崎駅と街なかをつなぐ軸
• 地域の参加により維持管理が図られる地域住民の前庭
【都市の中の自然が豊かで快適な散歩道】
• 歩行者優先で自然環境が豊かで快適な都市の中の歩行空間

■橋詰広場周辺
【街なかへのお迎え空間】
• 東岡崎駅からRF地区へ訪れる人に対するお迎え空間
【街と川の接点としての橋詰広場の形成】
• 川(桜城橋・乙川)と街の接続点として、乙川の風景を楽しみながら時間を過ごせるレジャーや交流の空間
• 将来の地先エリアの景観形成モデルとなる空間
• 車の通行ルートの検討による堤防道路の車の通行制限と、人と川のつながりの強化。

引用元:岡崎市HP QURUWA戦略(乙川リバーフロント地区公民連携まちづくり基本計)


あとがき

岡崎市は、先進的なまちづくりを実施している自治体として注目しています。訪れるたびに景色が変わっていくことに驚いています。

岡崎市には、まちづくりを支える民間の方々も多く、今後の展開に注目したいです。

All Photos By Takuma OBARA

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