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そう甘くはない

以下は前回の「さらなる奇跡」の続き。

下の黒枠はHarvardに留学していた耳鼻科の先生がくれたくれたメールの一部である。


読んでいただければ、


分かるとおもうが、、、、


結局のところ自分に運が巡ってきたとして、


運良くその地に行けたとしても、


そこでサバイブできるかは


その人の実力



にかかっているのだ。

まぁ、当たり前と言えば当たり前だが。

英語を磨くことばっかりに目がいって本質が何もないと、お話にならないということ。

逆もしかりで、、
どんなにいいものを持っていたとしても伝わらなければそれもまたダメだが、、、


以前、Stanford Biodesign main director の
池野文昭先生にお話を伺った時も同じようなことを言っていた。

「僕は論文マシーンになった。」


Stanfordに渡ってから20年間現地でサバイブすることがいかに超人的なことか当時の私にはまだわかってなかった気がする。


秀逸な論文マシーンになること


それが研究室に置いては生き残る人材ということだろう。


以下はその手紙の一部。

自戒を込めて。


自分がPI(Principal investigator)

だったら、

どんなポスドクかレジデントがほしいのか?



そのときにPIは何を見るのでしょう?

 

実はとてもシンプルです。


正直、英語ができるかどうかはあまり見ていません。


〇〇(耳鼻科の先生がお世話になった教授)

のラボも、

生粋のアメリカ人は一人もいませんでした。



この人は私のところに来て何ができるのか?




それをチェックする最も簡単な方法が、


本人の書いた論文です。

 

PCR,Western,FACS,cell culture,


何でもよいのですが、


そのような技術を持っていて、


それなりの論文が書けていれば


私の紹介状がなくても受け入れられると思います。


海外での学会発表も大事です。


逆にそのような技術が全くなければ、


仮に既知の私から紹介を受けても


おいそれと受け入れるとは限りません。


彼女自身がHarvardから、


awayのStanfordに行くわけですから


しばらくは彼女自身がStanfordの面々から、


彼女がChairとしてふさわしいのかどうか


厳しい目線で評価されます。


ですから彼女も赴任してすぐに


何らかの業績を上げようと必死になるでしょう。


一流大学のラボとは


そのような極めて厳しいところです。

 

ですので、


そのStanfordに行くには


それなりの覚悟


が必要と思います。


もう一度、、、、

この先生は何が言いたいかは言うまでもないが、


答えは

結果を出せる人が求められる

ということ、、、



当時のHarvardの状況を教えてくれた。


1週間に1回どんなスピードで論文を書けているかのチェック、


論文が書けない人は無給

机が与えられれば良い方

給料がもらえば万々歳

その他にもいろんな話を聞いたが、


兎にも角にも


結果を出せる人材が求められる


ということである。


そして、その中で生き残っていくためには


おそらく

いつもうまくいくわけはないのだから 

レジリエンス


が最重要項目だろう。

そしてそんな時に必要となるのは


スタミナはもちろんだが


心のガソリン


心の拠り所


ではなかろうか。



これについては次回に。


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