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秋を食べる(スウェーデン編)

今週は、すっかり秋の景色となったストックホルムよりお届けします。
秋と言えば、カンタレッル(あんず茸)やカールヨハン(セップ茸)などキノコの季節ですね。北極圏近くまで北上すると松茸も取れるそうですが、首都辺の森ではカンタレッルとカールヨハンがよく取れます。スウェーデンの森は、個人所有であっても「みんなの森」なので、自由に入ってキノコ狩りができます。家族や友達とキノコ狩りを楽しみながら森林浴でリフレッシュが出来るのも秋の楽しみ方の一つですね。

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そんな秋のとある週末の「食」にまつわるお話です。この時期になると、サマーハウスへも毎週末は出かけなくなるので、のんびりした週末を自宅で過ごします。遅く起きた日曜の朝食には、近所のパン屋さんの焼き立てパンにエッグサラダとハムをのせたサンドイッチ。シンプルだけど、平日の忙しい朝にはできないちょっとした贅沢な時間です。パン屋さんのカフェでもエッグサラダのクロワッサンサンドイッチは人気メニューの一つですが、我が家のエッグサラダは、茹で卵に刻んだきゅうりとパセリを混ぜて、マヨネーズと塩胡椒で味付けします。隠し味は、カレーパウダー。

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午前中は、観葉植物の手入れをしたり片付けをしているとあっという間に午後になってしまいます。日曜の遅めのお昼は、黄葉に染まった群島近くのレストランで友達とまったりと。自家製燻製・燻り料理が美味しいレストランThe Old Smokehouseで、スモーキーなスペアリブを堪能しました。この日は、近くのジェラート屋さんで、シナモンロール味をテイクアウトして群島を眺めながらお散歩に。

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いつでもどこでもフィーカの国ですが、やっぱり週末のフィーカはちょっと特別です。秋は、苺の季節ではないものの、近所のスーパーで美味しそうな苺を見つけたので、この週末は、シンプルなソッケールカーカ(スウェーデン風パウンドケーキ)にたっぷりのホイップクリーム(無糖)と苺をのせていただきました。このソッケールカーカ、シンプルなので色々とアレンジが効きます。ラズベリーやブルーベリーなど季節の果物をのせたり、シナモンを振りかけたりんごのスライスを入れてアップルケーキ風にしてみたり。シナモンロールも簡単で美味しいのですがソッケールカーカが一番簡単なスウェーデンのお菓子かなと思います。

お隣デンマークと同じで、スウェーデンも健康志向やベジタリアンのレストランが急増中で、ベジタリアンサンデーブランチもありますが、こんなゆるい週末でゆっくり充電もいいですよね。

【ソッケールカーカのレシピ】 

日本でも手に入る材料で簡単にできるので、お試しください。砂糖の量は、スウェーデン風ですので、勇気のある方は是非そのままで!

材料:(スウェーデン風に表記します。1dl=約大さじ6)
バター 75 g、牛乳 1.5 dl 、卵 3 個、砂糖 3 dl、小麦粉 4.5 dl、
バニラシュガー(またはエッセンス)小さじ 1 、ベーキングパウダー 小さじ 2
作り方: 
1)オーブンを175度にセットし温める。パウンドケーキ型に薄くバター(分量外)を塗る。
2)バターを小鍋入れ温める。溶けたら牛乳を加えて温める。
3)ボールに卵を割り入れ、砂糖を加えてよく混ぜる。
4)3に振るった小麦粉、バニラシュガー、ベーキングパウダーを加え軽く混る。
5)4に2を数回に分けて加え、その都度底から軽く混ぜる。
6)5を型に入れてオーブンの下段で約40〜50分焼く。
7)焼き上がったら、荒熱を取り型から外し、お好みでホイップクリームやベリーを添える。







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