暮らしの中のデザイン(スウェーデン編)
こんにちは。今月は、芸術の秋ということで暮らしの中の芸術やデザインについてお話ししたいと思います。まずはスウェーデン編から。
スウェーデン・デザインといえば、何が思い浮かびますか?IKEAやH&Mでしょうか?確かにこれらもウェーデン発のブランドですが、今回は、我が家にあるちょっと伝統的な感じでどこのお家にもある、ザ・スウェーデンなデザインをご紹介します。秋の夜長の屋内装飾やフィーカには欠かせない生活の一部となっているデザイン達です。
一つ目は、ダーラナホース(写真1枚目)。スウェーデン中部のダーラナ地方発祥の木の彫りの馬の置き物。形はシンプルですが、柄は全て手描きで一体一体模様が異なります。ニューヨークの見本市で一躍注目を浴び、それ以降スウェーデンのお土産として不動の地を築いています。購入される際は、柄の微妙なニュアンスの違いもしっかりみてくださいね。我が家には、この緑の他にも黒と赤があり•••馬だらけ?
二つ目は、スウェーデン・テキスタイルより、老舗スベンスクト・テンのロングセラー。象の柄と鳥の柄のクッションカバー(写真2枚目)です。これ、祖父母の家にも孫の家にもあるくらい老若男女全世代に人気の柄です。そして、このブランド、スベンスクト・テン。このお店に行けば、スウェーデンの最もお洒落でポッシュなデザインが揃うというくらいスウェーデンのお洒落さん御用達のお店です。色々なテキスタイルをワックス加工してトレーやランチョンマットにしたり、ランプシェードにしたり。その他の小物や置物も充実。定期的に覗くとセンスも磨かれる素敵なお店です。
三つ目は、絶対外せないリサ・ラーソンの丸い動物シリーズ(写真3枚目)。色々なサイズの動物がいますが、うちのお気に入りはライオンちゃん。眠そうな目に、撫でずにはいられない可愛い前足。お尻にはくりんッとしっぽも描かれていて、後ろ姿もとってもキュートです。ブルドックも愛嬌があって可愛らしいですね。ストックホルムだと、窯から出した後にB級品判定を受けた物が購入できます。火の入り加減で弾かれるだけで、作家のサインも既に入っているれっきとしたリサ・ラーソン作品。捨てられずに里親に出るこの子達のことを考えると温かい気持ちになりますね。
最後は、スウェーデン人の命の源、フィーカ。そんな、時間に欠かせないのが、グスタフススベリーの陶器のコーヒーカップ達。色々な柄がありますが、やっぱりクラシックなこの柄がいいですね。派手なようで、モダンなケーキにも伝統的なシナモンロールにもよく合います。カップの口当たり(?)も丁度よく、コーヒーの味を引き立てます。唇に当たる陶器部分程よい薄さで、いつものコーヒーをちょっと上品にしてくれます。
これから、冬至に向けてどんどん夜が長くなるスウェーデン。部屋の中は、セントラルヒーティングで暖かく快適。そして、暖色系の照明やスウェーデンデザインに囲まれながら秋の夜長を過ごします。
皆さんも、ゆっくりのんびり秋を過ごしてください。