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黄昏刻に龍ぞ棲む2・閉幕!

【ごあいさつ】
8月22日をもちまして、
当オンリーイベント「黄昏刻に龍ぞ棲む2」(第一回戦・第二回戦とも)
無事閉幕することができました!!

サークル参加や一般参加でイベントでご参加いただきました皆様、
誠にありがとうございました!
お蔭様でやっと8月22日までを終えることができました。
お疲れ様でした👏✨✨✨✨✨✨✨

(以下、ものすごく長いので、お時間ある時にお読みください^^;)
(文章も少し読み返したりはしていますが、
ところどころ時系列などが入り組んでいたり、支離滅裂になっているところもありますのでご了承ください。)


今回はピクトスクエアでの開催で、最後まで手探りな中での運営でしたが、
とにかく無事終えられたことと、
また「楽しかった」というお声もいただけてとてもほッとしています。

サークル参加の方は、イベントページができた当初から
(コロナ苦境の同人界への貢献のためとはいえ)
展示参加が不可であったり、
(スムーズな運営上)メッセージボードは必ず設置してほしい…など、
とかく制約も多いなかで、
よくこの夏の日にイベントにサークル参加をしてくださいまして、
誠にありがとうございました!

☆なお、8/14は(※主催席などをのぞいて)22サークル、
8/22は34サークルの皆様にお集りいただきました!
(※両日参加のサークルは13サークルでした)
ありがとうございました!

このイベントで「初めてサークル参加しました」、
「初めて本を作りました」、
「グッズ作りに挑戦してみました」という方々も何名かおられたそうですね!
大変驚きました。よくぞ大きな一歩を…!!

(もしかしたら「出そうよ!」とどなたかに背中を押されたり
相当なチャレンジだったという方もおられるのかもしれないですが)
お蔭様でサークル側も随分にぎやかになりました!!
ご参加いただきありがとうございました!

当日はサークル側の独自の企画としても
沢山のネットプリント(写真サイズ)や展示の情報が後から情報として上がってきて、
途中からの追いかけるのが大変なぐらいで、すごく活気がありました!

また、個人的には今回第一回戦、第二回戦
「サークル同士のネップリ・コラボ企画」があって、
サークル独自色の良い企画があって面白いなと思いました。

サークル同士のコラボはなかなか普段Twitterで密に交流していないと
難しいものですが、
2サークル分の情報が一気に味わえて面白い企画に感じました。
「何をコラボするか」も個性が現われて面白く感じますね。

当日動き回るアバターも、
皆さん工夫を凝らしたもので会場にやってきてとても面白かったです。
特に好きなキャラクターや、
そのキャラクターのモチーフとなるもの、
Twitterのアイコンにちなんだアバターなど、
会場でその場で会話のきっかけを生むようなアバターも多く集まっていて
非常に色彩豊かな空間になりました。

一般参加でも目を楽しませてくださり、ありがとうございました!


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以下、当日企画について…

今回、当日企画も本当に色々やりましたので…少し書いていきたいと思います。
まず、
先に告知をしていた【コアタイム劉くん】について振り返っていきたいと思います。


☆【コアタイム劉くん】について
これは、Twitterでお話させていただいた関西の方々の様子を見たことがきっかけでした。
彼女たちいわく、日常のTLやリプライなど
「関西住みではあるが、普段は極力、標準語を使っている」
「Twitterは基本標準語でやるが、つい関西弁はもれてしまう」
という風な事を仰っていました。

関西の皆さんは基本的に「ネットでは関西弁は封印している」と仰っていたのですが、
つい当たり前のこととして受け止めているものの、
何か違和感も感じていたので、ここはぜひ全開放された時の彼女たちの姿をいつか見てみたい!…と!
もし、標準語を脱ぎ捨て、関西弁を全開放できるなら…?
かなりおもしろいのではないかと思い、
あの企画が立ち上がりました。

また一方、
「関西には住んでないけど、関西弁に憧れている!」
「関西弁をしゃべってみたい!」という
関西圏以外のニーズもあるので、その二つの「全開放」を満たしてくれるキャラクターとして時々ヘンテコな関西弁をつかう
「劉弦月(りゅうしぇんゆえ)」くんがいたことがジャンル的にも
すごく大きいなぁと思いました。

この劉くんのおかげで、関西圏以外の人が例えうまく言えずにヘンな関西弁をしゃべってしまっても
「劉くんっぽくていいでしょ?」と堂々と言えますし^^
劉くんだからこそピクスク会場とのコラボで、
ひよこまみれの珍会場とかルイ先生の登場などの一コマも生まれました…!

そしていざ当日、実際にオール関西弁タイムが始まると、
皆さん色んな事をフランクに話されていてよかったです。

知らない人と話すとき話題に困るかな?と思いハラハラしましたが、
会場のひよこで遊ぶうちに自然と人が集まってきて、
ふとしたきっかけでこれまで話せなかった人とも話すことができてよかったです。


そして関西弁も、やってみると実は様々な地域差があることがわかりました!
関西圏の人曰く
「<おおきに>って言葉は…もしかしたら大阪でも〇〇地域の人がよく使う言葉かもしれない…」
「普段はこういう場面でこんな事を言ってる」とか
「〇〇という日常の言葉が、もしかして、自分の住むところしか通用しない…!?」とか
関西的な戸惑いもあったそうです。
言語学的にも興味深い結果が現われたなぁと思います。

個人的には関西圏の参加者に突然
「なぁなぁ。新世界は行った事あるか?」と質問された時は一瞬
[何のジュヴナイルの世界線]の話か分からず逡巡してしまったのですが、
意味が分かった瞬間は爆笑してしまいました^^
新世界…笑
前に大阪に行った時「ここを知らずに、何も始まれへん」と言われて
連れていかれたことがありました…濃いですね(笑))
(まさかピクスクで当日「新世界行ったことあるか?」と聞かれるとは思わず…)
※⇧主催はふつうに東京魔人學園の「六道世羅の妖閉空間」か、
「符咒封録の平行世界」を「新世界」と呼んでいるのだと思って、
(この人…随分高度なジュヴナイルの会話をするんだなぁと……)
と思っていました。違いましたね。(笑)


ともかく、
色んなひとが普段の自分の殻を脱ぎ捨て、解放的に
色んな事がお話しできたのはすごく大きかったなぁと思います^^
次がもし(?)あるなら「関西弁アワー」に加えて
「オカマ言葉アワー」とかあったら面白そうですけどね(笑)^^
(※みんな茂美ちゃんか茂保衛門<もほえもん>先生で…)


⇧むしろ皆さんはほとんどが女性でしょうから
<誇張したオンナ>を演じるだけかもですが…(笑)
濃ゆい時間になるのは間違いナシ…^p^

ちなみに2回目にやった劉くんタイムの方は延長して
1時間半ありましたが、本当にあっという間でたのしかったです!
やってよかったです…!!
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【当日企画:TRPGについて】(参加者編)
参加者の驚くべき進化①

当日は夕方から徐々にサプライズTRPG企画が行われれました。
本当にびっくりしたことは、主催があれこれ用意したものがあったとしても、
参加する皆さんがそれぞれ自分たちの中で自分たちの遊びを開発し、
自分たちのものにしていく姿を見たことでした。

会場は色々マップが人物が増えたり、小物が増えたり
変化していったりしたのですが、
そこに記念撮影したり集まって遊んでみたり、
各サークルの店舗外観で遊んだり、
ごっこ遊びに興じてみたり
広場でも自分たちのものとして遊んでいる参加者の姿はとても楽しそうでした。

システム面では…
例えばピクスクは操作を間違えると幽体離脱⇒固まったアバターがだけが会場に取り残されて
もう1回ログインすると同じ名前の人のアバターが二人いる!ということが起きるのですが、
(突然落ちたり、ブラウザバックをしてしまった時など)

複数のアバターをあえて同時操作するという方法もあって、
それは「パソコンとスマホで同時ログインすると、
会場で2体のアバターを同時に動かせる」という方法で、
これをあえてやっている参加者もいましたし、
一種の「分裂エンターテインメント」で面白かったです。

さらにTRPGサークル参加企画で仕掛け人になったサークルが
この「複数同時操作」をうまく使って情報を交換を行っていたのは
とても驚きました。
情報が複数ある場合に、
(もちろん店舗内で、固定発言「@」をうまく活用した人もいました。)
複数に分裂して、複数の情報を語らせていたそうで、
ピクスクのシステムをうまく使ったやり方を考案されているなと思いました。


そしてTRPG企画に参加した一般参加者の中には、
前日からサークルチェックを行い、どこのサークルが情報を握っているかアタリをつけて
綿密に計画を立てて、エクセルを用いて一覧表まで作っていた人までおられたようです。
とても驚きました!

ご本人に伺うと、
「せっかく朝から晩まで休みで楽しみたかったので、
情報はコンプリートしたかったし、
結果的に全サークルの新刊・既刊情報だけではなく、
名前や配置まで全部覚えてしまいました。」との事。
主催としては脱帽ですし、サークル側にとっても嬉しい参加者でしょう…!
巷のネットでは「ゲームの攻略動画」が大いに盛り上がる様に、
このイベントもこのように「前からきちんと攻略してやろう」という姿勢で
参加されていた方がいた事に、とてもびっくりしました。


また、当日実況で様々な情報をタグで流してくださった方々も
どうもありがとうございました!
あの情報のおかげで「当日不在のことが多かったですが、
状況がわかって面白かったです」
「イベントがいつの間にか終わってしまって最後どんな風になっていたか知らなかったですが、ゆっくりタグが回れてよかったです」
とのお声がありました。


(参加者の驚くべき進化②)
・みんなで放つ方陣技

このイベントではところどころ、集団や、大きな敵が現われて
戦闘場面を促されることがありました。
(一日目や二日目の最後の方)

戦闘方法は、せっかくなので東京魔人學園シリーズの方陣技を用いて、
各キャラクタ固有の台詞を叫んでもらいたい…
という意図があり、
最初の一回目(8月14日)の深きものの襲撃(邪神街編)では、
アバターもとにかくたくさん準備して、
方陣技を叫ぶためにカンニングページなども準備しました。

そして方陣技が放ちやすいように
敵の間隔をあけて配置したりなどして、
まず参加者には魔人のアバターに着替えてもらって、
それで敵を対角線上で取り囲み、方陣技を放ってもらうつもりでした。

ところが8月14日に判明した問題点があって、
①ピクスクの仕様で、アバターはどんなに魔人學園のものに
着替えてきても、
画面に反映されるまでにはとても時間がかかる

というものでした。
さらに8月22日には…

②会場のほとんどは九龍妖魔學園紀のアバター
(※しかも化人や食べ物など「何故か人間じゃない」ものが多いぞ!??)

という事があり…。
そして参加者の多くが、九龍の思い思いの姿で会場を歩く事を非常に気に入って愛着を持っていたために、
その中で「魔人學園に着替えてください」とお願いする事は
非常に勇気が要ることでした。

しかし、それでは方陣技を放てず…!
1回戦2回戦も①と②のような事が起きて、
「方陣技ありきで、このイベントを考えていたのに結局どうなるんだろう…?」と
内心はハラハラしていました。
※中には「九龍しか知らないけれど、
魔人のアバターに着替えて方陣技を使いました!」というすごい参加者もいましたので、それは前回記事にさせていただきましたが…。


8月22日の方の敵は、
アロマショップのゴーストと、複合霊ゴーストでしたので、
前回よりも、敵の的としてはサイズの大きな敵の用意となりました。
(一応このあたりで、ソシャゲのレイドバトル…は少し頭の隅で意識していました。)

すると最終的に参加者同士がたとえ【九龍のアバター】であっても、
・皆で取り囲んで戦闘に参加する
・方陣技をタイミングを合わせて一斉に叫ぶ
という技を、その日の内に参加者同士で自然に発明し、
皆で1つの何かを倒すという流れが生まれました。

これは大きな出来事で、
「方陣技」ってまず、二人ないし三人で挟んで台詞を言うことがスタンダードで、台詞の寸劇ややり取りが必要なのに
まさかそういう…力技の【全員野球】みたいなことが起きるなんて
そういった発想がまず自分の頭にもなかったですし、むしろ
「方陣って全員でやって撃てるんだ!?」ととにかく驚きました!!
想定外の出来事でした!

この…全員で方陣を叫ぶという事は実は前例がまったくない訳ではなく、
ドラマCD「黄龍祭」のラストシーンに似たような場面が出てくるので、
まさにそのドラマCDを参加者がイベントで再現している感じでした…!!
(ドラマCD…ぜひ…!本当に、イベント会場のまんまでしたので…!)
そういう意味でも二重に感動しました。
さらに言うと、黒い複合霊の戦い(サブエリアマップ)では、
「ゴーストに物理攻撃は効かない」という
事をちゃんと踏まえて、
方陣技のセレクトを
「陰陽霊符陣おんみょうれいふじん」で参加者が行った点も、
ものすごく驚きました。

蛇足ですが…陰陽霊符陣は魔人の「御門」と「村雨」の固有方陣で、
「御門」も「村雨」も
魔都紅色幽撃隊にうっすら存在を匂わせて出演する
隠しキャラクターであったので、
それを魔都紅色幽撃隊の世界観でその二人の方陣技を
わざわざ参加者が選んでやっていたなんて…どれだけアツい展開!!なのでしょうか…!
(すみません、個人的に激アツポイントでした…!)

これ…方陣技は他にも紫龍黎光方陣(しりゅうれいこうほうじん)でも
魔都紅色幽撃隊の隠しキャラ方陣をやろうと思えばできるのかもしれませんが、
あえてのデコボココンビの二人の方陣という点が非常に面白かったです。
(後で参加者に経緯を伺ったら、その方陣になったのは本当に偶然だったらしいのですが…!)
あと、陰陽霊符陣をやるにはどうしても「御門晴明」のアバターが
必要不可欠で、
今回御門晴明のアバターを作ってくださったHさんにもここで
多大なる感謝を申し上げます!
ありがとうございました!

そして8月14日の初日を終えてからでも、
8月22日までに
「次回までになんとか自分のアバターを作ってみたいです!」と自ら自作のアバター作りに挑戦した方、
「店舗外観ドットでつくりました!」という方…
そしてその出来上がった店舗外観をお借りして参戦された方、
そういった方々のおかげで二日目も会場が華やかになりましたし、
すごく嬉しそうだったのを見て、
これはクリエイティブないい連鎖が起きている…!ととても感動しました。

そういったお一人お一人の力や輪が、このネットの海で生きる方々の燃料になっている事は本当にすごいことだと思います。


そうやって会場へ行けば、想像のナナメ上をいく光景を皆さんが
ワイワイと作ってくれていて、
時に「え、えええええ;;;;;」と思うような光景も目にできましたし、
「ええええええ!!!!????」と思う光景も沢山ありました!!
参加者の皆さんには驚かされまくりの二日間でした。

そして最後、全員が参加して全員で共有したあの色んな場面…
(深きものだったり、黒い複合霊だったりをみんなで倒したこと)は
参加した人はこの先もきっと強烈な記憶としてずっと残るんじゃないでしょうか…!
それは誰かに言われるでもなく、みんなで決めて、みんなで協力して
一つの事をやったからです。


イベントを立ち上げた当初からはこういった思いもかけない形で
全員でこのようなフィナーレを迎えたことを、
本当にすばらしく、すごい事だと思っています!
「イベントはみんなで作るものだ」と改めておもいました。

会場にお越しくださった皆様、
楽しんでくださった皆様、本当にありがとうございました…!
沢山の方が最後「たのしかった!」と仰っていて、
とてもすばらいいイベントになりました。

このイベントで東京魔人學園が気になってしまった方…
魔都紅色幽撃隊をプレイしたくなってしまった方…!
どうぞプレイを…!!たのしいですよ!

ラスト噴水前での記念撮影もありがとうございました!
(そして皆さんスクショ撮るのが本当にお上手でした!)

改めて、サークル参加、一般参加、Twitterに情報を投稿してくださった皆様、
ご参加いただきました全ての方に御礼申し上げます…!!

良い夏の思い出を、本当に、ありがとうございました…!!!


8月26日 黄昏刻に龍ぞ棲む2主催



























(つづき)

【当日企画:TRPGについての振り返り】(主催サイド)

※ここからは圧倒的に文章が暗くなります



8月中イベント運営のためにずっとハイな状態で走ってきた分、どうしても反動で暗い文章になっていると思います。
おそらく後半にかけて「身勝手な文章」も増えていくと思われますので
イベントの明るい気分のまま読み終えたい方は、どうかこのままブラウザを閉じてお戻りくださるようお願い申し上げます。


〇当日企画TRPGについての舞台裏(二日目)について

前回のnote(https://note.com/ounira/n/nbeba5ecd7a5c)で
細かな舞台裏は書いたのですが、
ここでは第二回戦について色々書いていきたいと思います。

(一般参加の方、今回の企画に参加してないサークルの方は
ちょっと分からない話が続くと思います。)

前回初めてクトゥルフ神話TRPGをやってみて、
大変ご好評をいただき
「次の二回目のイベントが楽しみ」というプレッシャーを感じつつも、
他方サークル・一般参加の方から問題点として
「誰が情報を握っているのかわからなかった」
「遅い時間から会場に入ったが、何が起きているのかわからなかった」
「情報交換をしたかったが手段(タグ)を勝手に構築していいのかわからなかった」
というご意見があったので、2回目からは

①赤チョークの粉を用いて、情報を持っているサークルの前には印をつける

後から入る人、途中で抜けてしまう人も
会場では何が起こっているかわかるように「黄昏龍2いま何が起きてる」のタグを設けて、逐一情報を追えるようにして、
情報交換も間接的にそこで行ってもらう

という風に改善をしました。
結構これで、前回一番ネックだった部分は良くなったんじゃないかなぁと思います。

タグ巡りをしてくださった方も多く、
どんなイベントだったか振り返るのにもよかったですし、
主催としても今何が起きているか場面の状況説明をしなくてよくなりましたので、すごく助かりました。
さらに皆さんの個人個人の面白い感想つきの投稿が
ものすごく面白かったです!
これはやってよかったです…!

実はイベントタグはけっこう参考にさせてもらっていました。
ありがとうございました!


〇サークルの仕掛け人を募集
今回サークル側に関しては、
事前に仕掛け人になるかどうかは「挙手制」にして
参加者を絞ろうと思いました。

前回の感じからいって15人前後ならば問題ないと思っていました。
シナリオも今回、夕方から夜までに3つくらい用意していたので、
募集も3つに分けました。
ところが、いざ募集してみると
「夜の遅くの時間帯の参加希望」で挙手される方が思ったよりも多く、
逆に夕方から夜などの早めの人が少なく、
募集の最初の段階から人数配分がアンバランスになってしまっていた部分がありました。
(主催の頭の中では夜の遅い時間を希望する人はせいぜい2人くらいだと
思っていました)

また、募集する時に一人一人、
夜の何時から何時までなら可能ですか?など
ライフスタイルをうかがうアンケートを取れば、「この時間に必ずログインしなくちゃいけない、間に合わせなきゃいけない」など
結構縛られますし、個人個人の融通を聞きだすとそれもまた収集がつかなくなりそうだったので、あえてそうしませんでした。


後から考えれば、シナリオにもよるのですか、この企画の作り方(※後述)を考えて、
夜遅くからの参加者が多い事はかなり【致命的欠陥】を抱えており、
なんとかするべきだったのですが、

火曜日から木曜日の募集時点でマップ制作に追われ始めていましたし、
当日の夜のシナリオに要素を沢山盛り込めばなんとかなるだろう、
とこの時は思ってしまいました。


ところがいざ当日になってみると、
サークル参加企画に夜遅くからでないと参加できないという
申請でうけたまわっていても、
夕方やその他の時間に会場を歩いていたサークルも複数おられて、
内心焦ってしまいましたし、
(別に歩いちゃいけない決まりなんてもちろんないですし、確実に参加できる時間帯として深夜帯を選択されていたのだと思っています…!)


やはり最初から深夜帯に集中したアンバランスな状態だとわかっていた時は無理せず
「もう夜は人数がいっぱいなので…」と、
夕方に移動してもらうよう交渉しに行ったり、

最初から募集は1人か2人だけの先着順にすべきで
当日にはどうにかなるだろう‥で押し通すのはは危険だなぁと
終わって数日たってから思いました。
こういうのもやってみない事にはなんともいえず、
あの当日までの切羽詰まった感じのなかで
思う様な正解はなかなか見つからなかったと思います…。

(結局、最終的に夜からサークル企画に参加した方々には、
当日、全てが間に合わず、台詞のみで、注意書きもなく、
日本語が崩壊したような台本の文章の送付だったり、
宛名間違い、説明の欠落、
…その他、問い合わせ以外のメッセージ欄で申請されていた方は一覧に出てこなかったために気づくのが遅くなって送付が遅延したり、
最後の1名はもはや台本が一切送れなかった…など、
はやりものすごく混乱が起きてしまいました。
経験が少なかったとはいえ、本当にすみませんでした。)



ところで何故このように夜の時間帯にはこんなに危険なのか?
について、いま、イベントが終わったこの時に
TRPGイベントをどうやって動かしていたか改めて書いておこうと思います。
もう少しお付き合いください。



〇気が付けば、水を飲む時間もなくなっていった

前回の邪神街編の時もそうだったのですが、
実は今回もほぼほぼ会場のリアルタイムの反映は
即興で行っていきました。

特に今回は、(夕方、夜、深夜)と3時間ごとに3つのシナリオが入れ替わる作りの予定で、
さらには別エリアを使った疑似レイドバトルマップ(2~3枚)
それと、「開幕時」と「劉くんタイム」を入れて
合計8枚…
①開幕時
②噴水前の阿門様
③劉くんタイム
④15時からの「紅」
⑤18時から「アロマショップと特別依頼人」
⑥21時から「墓地と下水処理場」
⑦アロマショップ
⑧複合霊

…という基礎マップの準備をしていました。
これらのマップの準備は実質、
前の土曜日のイベント(8月14日)が終わって、
サークル配置作業(月~火)などを終えてからの4,5日の内で行ったのですが、
市ヶ谷駐屯地と、下水処理場ぐらいはできても、
イベント前日になっても仕込もうとした基礎マップが半分も終わらず
「これ、果たしてどうやって完結するんだろう?」と
首をかしげながら、イベント当日を迎えました。



当日、イベントがスタートしてからも、
頭のなかに大まかなストーリー構成や各サークルの情報チェックは
済ませてあるのですが、
イベントのスタートから進行具合を見つつ、
途中どういう話になって、どうやって終わるのか
前回の邪神街以上に全くわからない状態で
イベントは始まっていきました。

(前半はまぁなんとかなっていたと思います。)
二日目はサークルも多かったですし、朝早くから完売速報をチラホラ見かけたので、やや通販戦争が起きていたな?という印象でした。

開幕時に2種類のマップを用意し、差分を差し替えたのですが、
主催が管理するピクスクのマップの管理画面は、
一度更新しても、実はサンプルが反映されるまで
4時間、5時間以上もかかりました。

なので、一度マップを更新したらピクスクの管理画面は
アテにはならないので、
マップを手動で差し替えたらいちいちリアルタイムで会場に入って
主催自身の目でデータが反映されているか
確認しなければなりませんでした。
(※会場に行くのは楽しいことではあるのですが、ほとんど業務上の確認のための出入りも多かったです)

開幕時にまだ夜のマップも終わっていなかったですし、
Twitterの情報更新もあったので、自分の欲しい本を買ったらすぐに作業に戻りました。
(夜の墓場のシーンに出てくる少女霊や偽の夕隙社アバターなどを制作)

さすがに8月ずっと作業してきてちょっと息抜きしたかったので、
劉くんタイムは参加して、
15時からは2日目のTRPG企画が始まったのですが、
とりあえず「紅」の文字が増殖していくマップから投下しました。
幽撃隊の1話のシーン(※原作は黒板)の再現。

マップを更新したら、
その作成したマップがリアルタイムで反映されているかを確認しにいき、
それで会場に行って会場の参加者の動きや
その場の反応をチラッとみて、
「今こんなことが参加者間で起きているから、ここを追加しよう」とか
「ここの情報は会場の状況から判断して、その内に要らなくなるから消して、別のを置こう」とか
マップをその都度、その場で作り替えて更新していく作業をしました。
その間も後続のシナリオのマップを制作し、
台本の執筆わしました。

参加者の反応を見て決めるといても、
こちらの予想していた事とちがう反応も起こったりするので、
リアルタイムでTwitterもチェックしつつ、
受け取られ方が思った方向性と違うな、と思ったら
その後の展開もバサッと変えて、当日その場で
ストーリーも細かくどんどん変えました。

それを踏まえて同時に、その場で各サークルに渡す台本も
どんどん手を加え、修正が加えられていきました。

台本をお渡しするサークルも
口調をできるかぎり本人に寄せたかった
(できる限り本人がしゃべっているように見せたかった)ので、
事前のサークルチェックも合わせて何か個性がないか気にして見たり、
できる限り「人が生きてる」というリアルタイムな面白さを感じてもらえるように工夫しました。
サークルを配置する時も、サークル名や当日の新刊の内容など、
TRPGの台本に生かせそうなものを探しながら書きました。

夕方ぐらいに一回フラつくような感覚に襲われました。
たぶん前日もあまりよく寝ていなかったですし、
絵を描いて、文章を書いて、という作業を交互に行い、
脳みそを使っていたせいもあるかもしれません。
また、より面白いものができたらいいなぁと思っていたので、
けっこう最初からがんばり過ぎていたところがありました。

でも19時か20時ぐらいの時間から圧倒的に時間が足りなくなってきて、
めちゃくちゃのどは乾いていても、
水を飲んでいる時間もなくなっていき、
目まぐるしい数時間が始まっていきました。



〇「かべうち」がなかなか開けな

サークルの台本私は前回の邪神街編同様、
かべうちというサービスを使ったのですが、
【当日、かべうちが異常に重く、開けなかった】
という問い合わせが何件かサークル側から寄せられました。

実は主催はかべうちのあの「折り畳み表示機能」を
レイアウトとしてはとても愛していたため、
この企画の台本はどうしてもかべうちを使って行いたかったというかなり個人的な事情があったのですが、

当日ページがとても重く開けなかったことで
「送付された台本が読めない」
「開けない」「ページが失われているように見える」
というお問い合わせをいただいてから、
皆さんが頑張って見ようとしてくださったのに、
見れなかった
ことを知りました。

かべうちも、すんなり見れる日と、
ものすごく重たくなってなかなか見れない日とあるらしく

イベント当日は後者の全然繋がらない日だったようです…。

サークル参加者の中には開けるまで何度もリロードした人、
サークル同士で話し合ってすでに該当ページを開くことができたサークルから
概要を送ってもらって難を逃れた、という自力救済を行って解決した
参加者達もいらっしゃるのですが、

とにかく、そのあとから方針は変えて、
台本は、Twitterのダイレクトメッセージや
ピクスクのメッセージ欄で送付したりしました。
問い合わせに対応しているだけでかなり時間が経ってしまったので
もし次回があるとするならば、
かべうちは仕様としては今回のでもう十分満足はできたので、
最初からTwitterのDMやピクスクに直接送付など
より確実に情報を渡す手段を最初から取るかもしれません。

それでも「数人ですが、会場で時間内に参加者に情報お伝えできました!」という
ご報告もサークル参加者から送っていただいて、ああよかったなと思いました。



〇マップ制作の実際
18時からは
2本目のシナリオの、魔都紅色幽撃隊の特別依頼人のアロマショップや、
生徒会長室、プロレス道場などの企画を開始していました。

この時間のクライマックスにはエリア移動を用いた2マップ構成での
バトルシーンです。

余裕があればサブエリアバトルも、皆守だけじゃなくて、
醍醐のプロレス道場や雨紋のライブハウスを救援するマップが作れたらいいなぁとはぼんやり思っていました。

この2エリア構成は
以前参加したピクスクの別のオンリーイベントのエリア移動を見て、
意味もなくエリア移動を行ったり来たりするのが好きになり、
今イベントではサークル配置作業をする直前ぐらいに
パッとひらめいたアイデアだったのですが、
これをうまく使ってゲームの画面と、実際のピクスクのマップで
再現するのに、すり合わせに結構苦労しました。
(⇧※ピクスクには進入禁止マスというのがあるので、
公式運営から「主催は見えない壁に気をつけてマップ制作してね」という
アナウンスがあって、
通れるところと、通れないところをある程度、計算したり、
確認しながらマップ制作を行わなければならない※)


でも、まず、そもそも、参加者にこの、
エリア移動をしたら、そこに敵がいる!という仕掛けに気づいてもらえるのだろうか…?
という心配があって、怯えていたのですが
当日、だんだん仕組みに気づいた方が増えて、
サブエリアに人が集まっているのを発見した時はうれしくなりました。
(「もう気が付いてる…!!!」と。)

あとで聞いた話では
「最初からこのイベントに2エリアあるのはおかしいと気になっていて、
行ったり来たりしていたら、すごい変わってました」
という風に最初から怪しんでいた方がおられたご様子でした。
(うーん、巧者…。)

アロマショップの《霊》(ゴースト)の進路も
どう進むかは、会場の人の反応で決めました。
作った本人ですら基礎マップとしての土台ぐらいしか決めていないし、
そもそも全編の用意すら最初から追いついていないので、
着地点と経過地点についてはTwitterの実況もかなり参考にして
どうやって終わるかは全ては参加者と時間配分が決めるという方針で
とりあえず、《霊》(ゴースト)は直線に進ませることにしました。

そのあとの成り行きでまたコンセントからコンセントへエリア移動すると
時間的にもう21時近くてアウトだったので、
とにかく会場へ自分で行って、
「ゴーストに物理攻撃は効きません!」「物理攻撃ではない方陣技をやってください」と叫びに行き、
自分自身でも《霊》(ゴースト)を斃すべく協力者を求めて歩き回り、
会場に入ってきたHさんを捕まえて、一緒に方陣をやっていただき
無理矢理《霊》(ゴースト)を斃しました。(※Hさんありがとうございました。)

その後、《霊》(ゴースト)は他の参加者の方陣技もボコボコに喰らっていたのをTwitterで拝見した時は少し笑ってしまいました;(ポコパンがえぐい)

でも、メイン会場の様子などと合わせて見ていますと、
ここまでやってみて、
主催的に全部決めているように見えてじつは
「全部が全部主催の頭のなかじゃなくって参加者とで影響しあって、
お互いで一体となって話を作っている気がする」
「このイベントの話って、結局、全体でこういう話になってたのか…」と
後からあとからリアルタイムで
やっと形のなかったものがおぼろげに作品としての形が見えてくる…というような感じでした。


〇リアルタイム反映の功罪

リアルタイム反映といのはある意味では臨場感を与えてくれますが、
悪く言えば行き当たりばったりです。
そういうバタバタしたものが嫌な人はたまらなく嫌でしょう。
また、リアルタイムにその場の空気をリアルに反映しているからこそ
肌感覚では面白く、だからこそ、
作っている方もどんなに苦しくてもたのしく制作できる部分があったり、と
2面性を持っていることがあります。


実際、アロマショップの依頼をこなしたあたりで、
残り2時間半しかありませんでしたし、
スケジュールも大分当初より押していました。

特にマップの引継ぎ…
アロマショップから次の3つ目のシナリオの
「墓場と緑色の化け物のシーン」へのつなぎの作業が全然終わっておらず、

シナリオの引継ぎを行うにも、
そこまでのストーリーを踏まえて次のマップをその場で作り替える必要があったので、
すでに絵としても膨大な量のレイヤー数をさらに重ねることになりました。

(↑当日のマップは、スクロールをずーっとしても下まで見えないぐらいのレイヤー枚数がすでに折り重なっていました)
レイヤーひとつひとつに名前をつける時間もなかったですし、
フォルダー分けもしたにはしたのですが、
事前準備していたマップと、アロマショップのマップと、
どこレイヤーに何があるのかも分からず、
引継ぎ作業中、もうぐちゃぐちゃになっていました。

すると、間の時間で公開されたマップでは、途中で
意図しない「白いモヤ」が出たり、
マップ右下の花壇のひまわりが枯れたりしました。
※一時的にレイヤーが上下めちゃくちゃに入れ替わったためです。

けっこうこれもものすごく焦りました。
時間はさらになくなっていく一方でした。

そんな時にも職場から仕事の電話はしっかりかかってきますし、
一般参加者やサークル参加者からは問い合わせもきまして、
同時に脳をフル回転させてクアッドコアの動き
(①絵を描く、②台本を書く、③問い合わせ対応する、④Twitter運営する…一人4役状態)で、
とうとう二進も三進もいかなくなり、一分一秒も惜しいので
水も飲めないままになっていました。


この時点でまだ、物語がどう終わるかも
正確に言うと決まっていません。

しかも夜から台本を渡さねばならないサークル数が圧倒的に多かったので、
一生懸命作っていこうとするのですが、
だんだん台本という体裁を取れず、日本語も崩壊してきて、
送っても、台本(台詞のみ)を渡された方も、
よくわからないものが送られてきたため、
問い合わせをくださるのですが、
それに対応するための日本語が崩壊し、マップがまた遅れ、
台本を数人になんとか渡せても、
「まだ私のところには台本送られてこないんですが」という問い合わせも来るし、
とりあえず台所へバーッと走って、生ぬるい水道水をコップにジャーッと入れて一気に飲み干して、また走ってパソコン前に戻ってきて、
一息つきました。
なんというか忙しい時って、お互いテンパっていると
とげとげしい感じになりがちだな、と思って随分この時、ものすごく悩みました。

そして生ぬるい水道水を一気飲みした時、
人間の労働としては何かおかしいかも……?とふと気づきました。
しかもこれが一人の労働力で、ほぼ無償の上でで行われているのですから、
画面の向こうで起きていることと、現実のリアルが
ぼんやり乖離しているなぁと思いました。

そうして、戦場らしい23時30分を迎えてなんとか終えることができました。

終わってから、台本を渡せなかったサークルから、
「事前に台本を作って渡せなかったんですか?」と言われて焦りました。

これは難しい問題なのですが、シナリオにもよるのかなぁと思います。

当日、その場でどんどんマップが構築されていって、
その変化を元にして台本を作ったり修正していくので、
いくら事前に完璧な台本を作っていたとしても、
最終的にはそれすらも書き換えていくので、
事前に決められた内容では意味が通じなくなっていき、
使いどころのない死んだ台本を送ってしまう事になるので、
事前に配ってあとはサークルさん、お願いね、とできない所はあったと思います。


逆にリアルタイムマップにこだわらなければいいじゃないか?
と言う人もいますが、
数日間で完璧にマップが制作できれば、
もちろん苦労はしません。
仕事へ行き、帰ってきて、それこそ
寝る時間をいっぱい削れば事前にマップも用意できるかと思いますが、
逆にそんなことを自分自身に押し付けられたら
誰でもきっと嫌になっちゃうだろうな…と思います。


どうしても先にマップが固まらないと台本には着手できませんし、
その順番が逆になる事はないので、
どうしたって台本作りは後手にまわってしまう…というのは
後になって自分でも教訓として把握できました。
とにかく当日はやるだけで精一杯で、
当日もなんとかなんとか終わりを迎えられただけでも万々歳でした。

しかし、こういったこちらの状況などはある意味サークル側には関係ないですし、
可視化されている訳でもないので、
企画は企画、参加して台本を受け取る約束をしてサークル参加として
積極的に協力しようと思っているのに、それが送られてこなかったら、
「事前に台本は渡せなかったんですか?」とか
「台本がこちらには届いてません」「見れません」と
当然言う権利があるとおもいます。
こういう事故になるとはこちらも事前に見抜けなかったので…。

私もこういった忙しい「限界」の状態だと、
どんなに優しい言葉を選んで言ってもらっていたとしても、
「これだけやっているのにまだ非難されるの?」とか
「くやしい…」とか、
どうしてもそういう…「負」の暗い気持ちで受け止めてしまうし、
うまくお返事もできませんし、
自分で「ああ、こりゃあ人として本当にダメだなぁ…」と思ってしまったりしていました。


やはり教訓として
先ほども書きましたが、リアルタイム制作でやれば夜の時間帯に
しわ寄せが行きやすくなりますし、
マップ修正のための時間も確保しなければならないので、

・夜からの参加者はとにかく少人数(1・2人)に絞る
・たとえ台本が送られてこなかったり、メチャクチャなものが送られたとしても、夜から参加の場合は、それを了承済みで参加してもらう。
(※基本的に各種問い合わせは無しにしていただき、終わったあと、「なぜ送れないの?」という発言も基本的には言わないで、という約束をする)
という風に変えるべきかな?と思いました。


なんというか…このイベント運営期間中、体重が2,3キロ減りましたし、
飲まず食わずで戦場の中にいるみたいな事も
今回のような度が過ぎたものだと趣味を越えた拷問ではないだろうか…とふと思いました。
実を言えば、第二回戦の始まる数日前からからすでにちょっと危ないと思われる傾向もありました。

これは自分で蒔いた種なので仕方ないですし、
自分もアイデアが沸いたら、まずそれを実行せずには
いられないタイプなので
どうしても時間はあればあるだけアイデアを形にする事に全力を注いでしまうので、
結果的に振り回される人は振り回されてしまうことになります。


やっぱり夜の時間帯は混乱が起きていましたし、
問い合わせをした方ももちろん混乱してらっしゃいましたし、
かべうちの事に関してもそこは本当に申し訳なく思うのですが、
当日問い合わせにいろいろ対応している内に
会場の熱気とは裏腹にプツッと急に悲しくなってきて、
何かいいこともあったけど、
そうじゃないところもあったので、
色々な事を忘れないためにこうした文章を書こうと思いました。


〇「××したら…」

私もこんな過酷なイベントになるとは開始の時は思っていなかったので、
時折、
「こういう時、一人でやらないで誰かに頼めばいいんじゃないですか?」
と仰る方もいらっしゃったのですが、

人に頼める部分は本当に[お問い合わせ]対応の窓口担当ぐらいで、
それ以外は人に頼める部分は難しいんじゃないかな、と思いました。
(※前回は一応問い合わせは分担してやってたのですが、
それほど件数も寄せられず、今回は問題を素早く解決することを重要視して、今回から一本化しました)

でも今回のイベントに関しては、
それよりも前に、匿名ボックスによって自分の言いたいことを言えるようになった環境も手伝って、
「自分の都合を聞いてほしい」という内容の文章が若干数
前のエアブーの時よりも増えたことが気になっていました。
(それだけ前より広くこのイベントが認知されて、分母が大きくなっている部分も大きいのですが。)

やはり同人は無償でやることですし、
どうやっても趣味ですから、
投稿者をお客様扱いをしてくれるようなカスタマーサービスを持った企業ではありませんし、
私の都合を聞いてほしい、という個人のお願いにはやはり添えないと思います。

あまりTwitterに出してませんでしたが、
時に本当にへんな文章が送られてくることがあり、
こういった文章(ほとんどは自分の都合にこのイベントが合わせてよという内容)は
読むにも返すにもエネルギーを使うことがあり、
なるべくこういった文章と出会った時は何も考えたくないので
見ない様にしていたのですが、
例えばこういう怪文書に出会った時に
うまく分解するエネルギーをちゃんと持ってる人は誰かやっぱり横にいればいいな、とは思いました。



絵やストーリーやドット絵に関しては、一人の方が気楽だなぁと思っています。
人にこれをやってほしいとイメージを共有したりするために、
人にイメージを細かく伝えて返信してもらって、また伝えて…
そのやり取りを往復させるだけでものすごくエネルギーがかかりますし、
プロの漫画家とアシスタントでも相当苦労しているような話ですから、
それが素人同士だともっとうまくいかないんじゃないかなと思います。
こういう時、
「自分の手でやってしまった方が速い」と言う人もいて、
確かにそれはあるなぁと思います。

あと、例えば人に何か頼んだ時でも「あれはできない」
「これはできない」「やっぱり無理です」
と言われてしまったりしたら、本当に助けてほしい時に頼んでいるのに、
倍は傷つくので、
本当にガチでドット絵やストーリーで協力してもらうとなると、
・絵やデジタルもかなりできて
・ある程度、家族の時間もなく、自分で自由になる時間がたっぷりとれる人、
・ある程度機転が利いて、相当我慢強く、頼まれたことを最後まで完遂する能力や責任感がある人
…ぐらいの人がいないと厳しいですし、
個人で、しかも短期集中決戦の場合ではやり取りする時間も無いので、
「運営の人の手をもっと増やせば問題は解決する」ということは
ないのではないかなぁと思います。



〇当日企画を実際にやってみて…


そもそも大元を言えば、
こんな無茶苦茶なTRPG企画なんてやらなければいいじゃない!
と思う人も当然いるのではないかと思うのですが、
しかし、まぁ、やってみたかったので…。

それから、「もっと早くからアイデアを思いついていれば
もっと早くとりかかれたんじゃないですか?」と言う方もおられるかもしれませんが、
こればっかりは…
《アイデア》がそんな風に「時間さえあれば降ってきて、
時間さえあれば全部前倒しで準備できて、
時間さえあれば何でも解決」
という【時間万能信仰】に基づいて生まれるものではないだろうな、とは申し上げたいです…。

アイデアもギリギリまでいっぱい悩んで考えて、
それでやっとポロッと出てきてくれたり、
試行錯誤して本番が迫ってきた時に急にアイデアが湧いてきて…
という事があったっていいんじゃないでしょうか。


それを表現するだけの手段があれば実行するし、
なければ誰かに頼むし、その交渉能力のエネルギーがなければ
自分でやるだけの話…と思っています。

ただ、先ほども書いた通り、悪く書けば行き当たりばったりですし
イベント二日目の方に至っては、ゼロからほぼ数日で作っていったので
第一回戦よりはるかに日数少なく、全部が全部突貫工事に近かったため、
本当に、皆さんにはご迷惑もおかけしたかもしれませんし、
逆に、
よくぞ、ついてこられたな、と思います…



〇ピクスク
普段のピクスクの話になりますけれど…
箱自体がゲームみたいな見た目ですごく楽しくて
アバターを操作できるのはすごく楽しいのですが、

サークルさんが独自の企画を打ち出して個別に盛り上げなければあんまりイベント後半盛り上がらなかったり、
アバターの操作も、会場も何時間か歩き回っていると
同じ景色で飽きてきてしまったり、
当日のスペース募集でも、例えば募集に対して応募が半分にも満たないと
空き家多く目立ってしまって、見た目からすでに寂しくて
夕方か夜にもう一回会場に行けばそれでもういいや、
という歩き方を個人的にはよくしてしまいがちでした。

また、ピクスクには
コアタイムはあっても、基本的にはサークル主が店番しているだけの時間で、
動きがなければいるだけで退屈になってしまいましたし、
誰か店に入ってきた人に話しかけるという行為自体も、
ハードルがものすごく高いというイメージがありました。

Twitterなどで普段からの知り合いがいればいいですが、
いなければ一人ぼっちでさみしく感じる…、とか
そういった面が前から気になっていました。

常々もっと工夫してよくならないかな、と思っていました。

そういう訳で自分が主催するなら、せっかくの会場ですし、
何か普段Twitterで繋がってない人同士でも会話に詰まらないで
気軽に話せるような企画や、
見た目も華やかな会場にできないかと思い、
オール関西弁イベントや、
TRPGイベントを行って、少しこれらの解消を試みてみました。
いわばピクスクの可能性の向こう側へ行ってみたいと思いました。


関西弁や村人になる事で
「いつもと違う自分を演じる楽しさ」というのも
ひょっとしたら味わえたんじゃないかな…と思いました。
自分じゃない自分になれたことで、
知らない人とももっとずっと話しやすくなった気がしますし、
会場のどこか寂しい雰囲気も、色々描き足すことで
にぎやかな空間になれたんじゃないかなぁと思います。

そういった意味でこれまで参加してきたピクスクと違ったなぁ!と
思っていただけたら自分としてはとてもうれしく思います。



最後までできたのは、リアルタイムな感情で
参加者と一緒になって会場を作っている感覚になれたこと、
「次はどうなるんだろう?」と気になってくれた人が実況してくださったり、
本部席へ書き込みにいらして「最後まで見届けます!」とか
「続きが気になったのでまた会場に来ます!」と書いてくださった事も
非常に大きかったです。
ともかく、いろんな人の影響があったからだと思います。
本当に最後までできてよかったと思います。

新たな試みをしたことで参加された皆様を良い意味と
悪い意味で振り回してしまったかもしれませんが、
言ってしまえば本当に私個人の頭の中で思っていたピクスクのこと、
それを越えていくためのアイデアに一日お付き合いくださいまして
そして、参加してくださった皆さんがそれ以上の、
想像をどんどん超えていくものを出してくださって、
なんだかすごい空間になりました。
ありがとうございました。



〇改めて終わってみて…

今回は14日とも、22日とも、
イベント立ち上げ時からいろいろあって無事に、ひとまず終えられて本当によかったと思います.

少しでも楽しんでいただけた時間があれば幸いです。

前のエアブーも毎日企画をやってた時はそこそこ戦場にいるような気分でしたが、今回のピクスクのイベントはさらに切れ目のない忙しさで
「終わる気がしない」という絶望も味わいました。

それでも終われるかな?という絶望感に敗れず終われたのは
「今は大変でしょうが、最後までがんばってください!」
という当日イベントで書き込みしていってくださった方や、
たまたま会場で出会った方々の励ましのお陰かもしれません。
こちらも随分気持ちで救われました。

また、今回はアバターや、企画のイラストなど、
絵の得意な方に色々と個別に色々助けていただきました。
お名前は出しませんガ、それぞれがお忙しいなか、
お力を貸していただき、すごくありがたいことだと思っています。
大変感謝しております。

そして、今回サークル参加者の意識レベルがものすごく高くて、
たとえば「サークルカットを仮にもうあげておいてください」と
Twitterでお願いした時、
ほとんどの方…80%以上の方が早く済ませて待っている状態が
1回目のイベントの時も2回目のイベントの時も起きていて、
サークル参加者がものすごくやる気に満ちていることに驚きました。
(もちろん2回とも主催が催促してしまったサークルさんももちろんいましたし、
しばらく多忙でカットにどうしても手がつけられないというサークルさんもいましたが…)

色々個性はあったのですが、それぞれがうまく時間を作って、
参加してくださったので、総じて意識レベルが高く、
店舗メーカーや、自分で作ってみたり、
色鮮やかに装飾している人が多くて、本当にすごいなと思いました。
店舗外観もデフォルトの「木の小屋・ロッジ」のままのサークルが
いなかった…?かもしれません。
これってかなりすごい事だと思います!

多くの方が始まる前から非常に楽しみにして参加してくださった事を
そういう所からもうかがい知ることができますし、
本当によかったです。
個性的なお店が並び、その中で遊ぶ参加者が出てきて、
それを見るのも本当に楽しそうでした。
総じて全体的にレベルの高いイベントになったのは
参加してくださって、ちょっとずつ自分たちの力を
出していった皆様のおかげです。
ありがとうございます。


今回に関しては個人的にももう十分ベストを尽くせたと思うし、
やりきった!満足した!という思いがあります。

もし、ここまで書いてもなお
「いやぁ、あそこはもっと〇〇すればよかったんじゃないですか?」という方がおられるならば、
その方はもうご自身で、「理想郷(オンリーイベント)」を
主催されるのがいいなと思います;(応援してますので…!)



〇さいごに

もしここまで読んでくださった方がおられましたらありがとうございます。
(文章も気持ちもごちゃごちゃで読むだけでも疲れただろうなと思います。ありがとうございます。)

改めて、このイベントに関わってくださった様々な方々へ
感謝申し上げます。

前回、第一回黄昏刻に龍ぞ棲むが終わった時のイベント後の挨拶には
「次回開催」について言及して終わっていたのですが、
やはり今回は考え直し、ひとまず
次回開催については触れないでおこうと思います。

主催も個人誌の作業がずっと一か月ぐらい止ったままで、
これからまた原稿のつづきを描かねばなりませんし、
今現在、仕事もやはりかなり悪影響が出ていて、遅れを取り戻さないと信用問題にもかかわってきかねないので、
この辺りで、イベントに関すること(特に続報に関する事への言及)はやめておきたいなと思います。

ただ、もしかしたら前回も書きましたが、
これまでの企画の総まとめ本(エアブーの各企画「1ミリも知らないシリーズ、外法ってやつを見せてやるぜ、解説漫画、劇的ビフォーアフター」など
2021年のイベントのヤバさを追体験する本…)
をお求めの方が若干数でおられますので、
一応イベントアカウントのフォローはまだつなげたままでいてくださいますと幸いです^^
(すぐには出せませんが、ご要望があるのは把握しておりますので…!)


改めて、この7月、8月中、本当にお疲れ様でした!!
良い夏の思い出にはなりましたでしょうか!

またどこかでお会いしましょう!!!
本当にありがとうございました!!!


黄昏刻に龍ぞ棲む2「終わらない夏を、求めて」主催 もぎ

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