5周年?

 なんだかんだで5年、同じことを続けている。停滞か、継続こそ力なりなのか。

 2016年7月26日、深夜2時過ぎ、back numberのオールナイトニッポンで初めて送ったメールを読まれた時から、今までずっと同じことを繰り返している。毎日のように適当に並べた言葉を、オンラインで送りつける生活。
 別に褒められるような大したことをしているつもりもないし、時には何も成長していない自分に嫌気がさすこともある。しばらく読まれていないことへの焦燥感なんて必要のない感情だし、メールが読まれなかった日の徒労感も、自分で勝手にもらってる要らない感情。

 それでも続けるのは、楽しいから。読まれた時、そのメールでパーソナリティーの方が笑ってくれた時、何回経験しても嬉しい。自分の書いたものが、パーソナリティーに読んでもらって面白くなっている時、少しだけ自分も番組の制作に関われた気がする。それがいつまでたっても嬉しい。

 僕は自分の書く文章が好きじゃない。半端な語彙力、生半可にテクニカルな文体、乏しいアイデアと展開力。それらが文章から軽やかさとポップさを奪い、つまらない理屈っぽさを与える。
 そんな自分の文章でも、何かのキッカケになったりするのがラジオ投稿。フォーマットを使えたり、作家さんに選別してもらえたり、プロの読み手に読んでもらえたり。色んな保険があるから、ただ楽しく投稿できる。自分の好きなように、文章を書いて送るだけ。自分でも自信がなく送ったメールで、自分が聴いてて笑ってしまうようなことがある。
 なので、メールを投稿し始めてから、少しだけ自分の文章に自信を持てるようになった。

 メール投稿のもう1つの楽しさは、競い合えることだ。スポーツが苦手で、ずっと体育会の部活に入らなかった僕にとって、メール投稿は部活のようなものだ。昔から名前を聞いていて、何度もその人のメールで腹を抱えて笑った憧れのリスナーさんだったり、会ったこともあるような同年代の仲の良いリスナーと、同じ競技で勝負しているような楽しさ。知り合いが読まれてて悔しかったり、憧れのコーナーや好きなコーナーで初めて読まれて嬉しかったり。
 長年続けていて、投稿をやめてた人が帰ってきたり、新しいリスナーが増えていたり、昔の番組が復活したり、楽しいことは増えてると思う。読まれる数は毎年横ばいで、そこは悔しいけど。

 就活だったり、コロナで自分の周りの世界が変わってしまったり、自分の将来に不安になることが多いけれど、そういう時は何通か投稿を考えてみるようにしている。自分の好きな事だけ書けるメール投稿で、自分のやりたいことが見つめなおせると思うから。
 この先どうなるか、何を仕事にするかは分かんないけれど、ずっとラジオへの投稿は続けたいと思ってます。1番楽しい趣味なので。皆さんも楽しいからやってみてほしいです。

 そんなことはどうでも良いんだ。
 今回の記事で1番言いたかったことは、"周年"と"年目"の誤用が世間に溢れてること。あれ、ズルくないですか?周年じゃないと、祝い事じゃない気がする。自分の場合は2016年からなので、今年で5年目。まだ5周年じゃない。とりあえずあと1年、頑張るぞー。来年まで続けられてたら、ちょっと高めのチョコでも買って食べようかな。その時はちょっとだけ祝ってくれると嬉しいです。

ネットラジオ「京大見聞録」やってます。聞いてください。 https://www.youtube.com/channel/UCPoiWUMapwCJCUdLm6VVAKA