第8回 電撃小説大賞への道~その三~
ところで『よさりの兎』の話である。
私は某拳法を学んでおり、一応は指導者の資格もあるので、町道場に加えて、とある高校の拳法部によく指導に行っていた。
その高校の拳法部はかなり特殊で、毎年女子ばかり入部してきており、男子は入ってきても一名か二名、といったような状況だった。
2011年に『よさりの兎』を書き始めた時は、拳法部には特にキャラ立ちした子達が集まっていた。その中でも、活発な主将、落ち着いたナンバー2、男勝りの子、人懐っこい子、ちょっと休みがちで物静かな子、