番外編：打倒『ゆうせー』

トップアマチュア雀士はなにも『ZERO』だけではない。世間への発信方法が増えたことで、プロ団体に所属せず注目される選手も増えてきた。団体特有のしがらみが少ない分フットワーク軽く手広く活動している印象だ。麻雀プロにとっては脅威、Mリーグにプロ団体非所属者が出場する日も近いかもしれない。ますます協会の枠が狭まるな・・。早くも番外編。

『ゆうせー』

天鳳を好んで打つ人なら知らない人はいない。天鳳十段５回到達にして3000戦の平均着順２.３２という異常性。天鳳の実況解説はもちろん本も出版しMリーグ観戦記者でもある。宿敵と瓜二つだ。

少し脱線するのだが『ゆうせー』を語る前に一つ伝えたいことがある。そもそも天鳳界を詳しく知らなかった私は昔、天鳳ネーム＝本人そのものと思い込んでいた。だから"ブラコン女子大生の最短で強くなる麻雀”の著者・西園寺靖子さんを本気で女子大生だと信じていた。麻雀プロの飲み会で「協会はなんで西園寺靖子さん口説かないんですかね？アマチュア女性で本書けるなんてすごい才能なのに」と発言して大恥をかいた事がある。半笑いの後輩に「黄河さん、常識っすよw」と真実を知らされて”性別を偽るヤローは信用ならん”と強く心に誓った。ちなみに本は面白かったし何よりtwitterが面白いので見に行ってほしい。それから暫く経って耳に入った天鳳ネームが

黒猫＠ぺろぺろ☆

・・・ネカマっぽい。男性がぺろぺろ☆…絶対信用ならない名前。これが私の第一印象である。カリスマプレーヤーと聞いてさらに眉唾もんだと思った。今は”見るだけで勝てる!ゆうせーの麻雀講義チャンネル”という輪をかけて怪しさ全開コンサル会社みたいな名前のyoutubeに力を注いでるらしい。そこにはこのような動画が掲載されている。

これを見てもらってから下記の検証にうつってほしい。

【検証】

東１局　ドラ４ｍ　親番中

打牌候補は６８ｍ・９ｐ・８９ｓのいずれかとなるが、”タンヤオが目の前にぶら下がってるなら無視”を検証するため９ｐを捨てた。どう手牌が変化していくか注目しよう。

苦悶の表情でオリたのにツモられた。あんまりな展開である。
この検証じゃプロの名が廃るので、下記でもう少し掘り下げる。

分かりやすく改めて手牌を並べてみた。２パターンに分けて考えよう。

＜１＞９ｐを捨てた場合

その後ツモ３ｓした時の形を示している。この手牌２５７mや３６ｓいずれをツモっても９ｓを捨てるので、９ｓは完全に要らない牌だ。下手に９ｓ残しておくと

その後７ｓツモった時に、アタマがない上にタンヤオが消える。グダグダになりそうな予感。アタマが行方不明になる可能性の手牌は不安定になりがちだがこういう展開を指す。

＜２＞６８ｍを捨てた場合

その後ツモ８ｐした時の形を示している。これだと７ｓでも４７ｐをツモってもアタマがある。

一方３ｓを先にツモった場合も、＜１＞で紹介した９ｐを先に捨てた時の９ｓのような完全に要らない牌がない。つまり、９ｐより６８ｍを捨てた方が有効な牌のみとなり手牌が安定しやすいと分かる。宿敵が論じた”２トイツからなら愚形ターツを捨てた方がよい”という意味を伝えられただろうか。親番を落とすという大リスクを冒してまで検証したのだ、分かってもらわなければ困る。え、何？分かりにくいって？仕方ない、ほれ。

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見るだけで勝てる？やはり怪しさが滲み出てはいないだろうか？
怪しいツボを売ってないかどうか皆隅々まで見て確認してほしい。

・・・打倒ZEROの反省が生かされず黄河の噛みつきが止まらない。

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【今日のすごいぞ！黄河の選出】

オーラス　３着目　ドラ３ｓ

１～３着がかなり立て込んでいる。私が捨てた６ｐをトップ目がポンし８ｐを捨てたところだ。現状２着とは５００点差、トップ目とは５８００点差だ。だが、よく見てほしい。供託１本３本場となっている。つまり和了だけで１９００点がボーナス支給される。それを踏まえて次の場面。

この２ｓどうする？

私はチーして２ｍを捨てた。これは対面のトップ目がドラを捨て、親が赤５ｐを捨てている事から単に２着確保に急いだのではない。一番重要なのは２０００点を対面から直撃すればトップになれるという点だ。トップと５８００点差で１９００点ボーナスという事は実質３９００点差。２０００点を直撃すると１００点差でトップだ。チーするかどうかは置いといて、点数を知っておくと２ｓを鳴くかどうかの選択ができる。鳴きをオススメしてる訳ではない。点数を知ると面白さも倍増するという話だ。

結婚出産だけの女流だって麻雀語れたぞ。

さすが中堅貧乳プロ・黄河さん！今日も背後に一歩近づいた。