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お守り

久しぶりに何かが壊れたかのように
過呼吸になるまで泣きじゃくった。

何がきっかけだったのか今でも分からない。
その時にちょうど見てた韓国ドラマの内容が
なかなかだったのもあるのかな。

そんなことがあってか、今は
気持ちの保ち方が分からない。

気が付けば泣いてる。

なんだったら今日も泣いてる。

好きな本やエッセイの言葉すら響かない。

無音の中では過ごせなくなっていて
見慣れたドラマやYouTubeを流したまま
横になって目を瞑る。眠れたらラッキー。

このまま明日が来なければいい。
ずっと真夜中だったらいいのに。

そんな私にはお守りがある。
正確に言えばお守りのような存在。

一人は真夏の太陽みたいな子。
いつ会っても眩しくて、うるさくて
でもそんな彼女の隣にいると
怖さなんて何もなかった。忘れられた。

もう一人は春の日差しのような子。
いつも温かい優しさで包んでくれる。
でもどこかたまに肌寒さを感じるような。

立場や性格も生き方も違えど、
共通点は私を生かしてくれること。

どうしてもいなくなりたくなる時がある。

毎日、処方された薬を飲んで
同じような日々を過ごしているだけなのに
急にそんな日はやってくる。

そんな時、この二人にSOSを出す。

正確には今、生きていてくれる
春の日差しに助けを求める。

そう、真夏の太陽は数年前に
先に天国へといってしまった。
(天国にいるんだかは知らないけど)

生きているからこそ
というより、
彼女にしか出来ない方法で救ってくれる。

直接会って、いや、なかなか会えずとも
その子は"言葉"をかけ続けてくれる。

諦めずに。

ズシンと重たくて深海に沈めてしまいそうな
私の心の言葉にもちゃんと意味を感じて
腕を掴んでグッと引き上げてくれる。

暗闇に引き戻したくないと思って
元気に明るく振る舞ってみたものの
最後は助けを求める。勝手だけど。

どんなに身勝手なことをしても
掴んでいてくれる。

また彼女を暗闇に引き込みたくもないし、
その中に一緒にいなくていい。
ただ、出口付近で光を照らしててほしい。

目印がないと進めないから。

そして、もう決して会えることのない
私の真夏の太陽。

もう何年経つかなぁ。
何年経ってもあなたのいない
寂しさには慣れない。寂しいよ。

ただ、会えずとも

まだ呼んでないけど?
こっちにくる必要はないよ。って

暑くてうるさくて眩しい光で
照らしてくれる。

生かしてくれる。

生きていようと、生きていまいが
人を救うには関係ないんじゃないかな。

でも、直接触れられる温かさは
何事にも変え難いよ。ありがとう。

明日がまた来る。次の日も。

まだ晴れるには時間はかかるけど
もう少し足掻いてみるよ。

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