#4「ハンドボールは眼が命~7つの視る力~」
このnoteは、
stand.fmの放送を薄っぺらく書き起こしたものです。
ラジオもお聴きいただけます。↓
初めまして、吉本遼です。
大阪体育大学浪商中学校ハンドボール部でコーチをしたり大学の職員として働いたりしております。
#本日のテーマ
「ハンドボールは目が命~7つの見る力~」
っていうテーマなんですけれども…
私自身、たまに仕事終わった後とか土日の休みの日とかインターネットや大学の図書館で論文を調べたりするんですね。
最近見た研究の中で、一つ面白いなと思った論文があったことを思い出したのでそれについて感じたことを少々。
その研究の内容っていうのは、
オープンスキル系のスポーツでは視力が低いほどパフォーマンスが低くなる。
クローズドスキル系のスポーツでは視力の影響をほとんど受けない。
例えば、陸上競技の100 M 走では視力の良し悪しっていうのは、100 M 走のパフォーマンスにはさほど影響を与えないけども、ハンドボールでは視力の良し悪しがパフォーマンスに大いに影響を与えるっていうことです。
#フィジカルを活かすために 「視る」
私自身、めちゃめちゃ視力悪いんですよね。
今、メガネをかけているんですけど、裸眼だったら0.1以下の視力なんですね。
現役の時も実際そうだったんですよね…
なので、現役時代から「視る力」を鍛えるために”ビジョントレーニング”っていうものをしてました。
私の場合、元が悪すぎたので効果をすぐに実感しました。
感覚としては、今まで見えなかったのがいきなり見えるっていうよりも、今まで、なーんとなーく見えていたものがトレーニングによって意識できるようになった感覚でした。
以前に、「フィジカルって大事だよね」って話をしたんですけど、そのフィジカルトレーニングと同じぐらいの手応えを感じました。
フィジカルトレーニングは、高校時代からかなり頑張っていたんですけど、困っていたことがあって…
”どういう場面”の”どのタイミング”で、このフィジカルを使えばいいかってのがわかっていなかったんです。
要するに、ハンドボールっていうのはフィジカルも大事だけど判断も大事だよねっていうスポーツなんだと思います。
そして、その”判断”を支えているのが”視ること”なんだと思います。
”視ること”ができていないと、”状況を認識・理解”できない。
だから、自分が置かれている状況が分からず、感覚だけのプレイばかりになってしまうんですね。
自分の場合は、その自分の置かれてる状況を理解するっていうところで足止めを食らっていたんだと思います。
だから、ビジョントレーニングの効果を実感しやすかったんだと思います。
#「視る」と「視えている」と「認識」について
その時に大事なのが、”視る”っていうことと”視えている”ことって違うなと思っていて、私の場合は”視えている”状況だったんですよ。
でも、”視えている”だけで、認識はできてなかったんですよね。
まずは、意識的に視て認識すること。
そこから、”視えている”状況でも認識できるようにしていく。
中学生の指導をしていても、意識的に視ることを最初からすっ飛ばしている選手が多いかなって感じます。
#7つの視る力
いわゆる視力って言われてるものは7種類ぐらいあるんですね。
知識が曖昧なので定かではないんですけど…
1つ目が、一般的に視力と言われているものです。
学校の視力検査とかで測れる右目1.5、左目2.0みたいな。
モノをくっきりと見る力みたいな視力が1つ目
2つ目が動体視力といわれているもの。
動体視力には、そこから2種類あって、
「遠くから近くに直線的に近づいてくるものを見極める動体視力」
と
「上下左右に動くものを見極める動体視力」
があって、動体視力は、この遠近感を見極める動体視力と上下左右を見極める状態視力が組み合わさっている。
3つ目が、周辺視野。
何かを見ながら同時に周りの状況もなんとなく見えているかどうか。
GKが、シューターのボールを見ながら、シューターの身体もなんとなく見えているような感じ…
4つ目が、深視力
距離感を見極める力。
ボールと自分の距離感をはかるうえで必要な力。
5つ目が、瞬間視力。
一瞬のうちにできるだけ多くのものを正確に把握する力。
ハンドボールで言えば、速攻の場面でキーパーからボールをもらって前を見た瞬間にディフェンスの状況、味方の状況をパッと見てわかるかどうか。
6つ目が、眼球運動。
移動する複数のものに対して素早く正確に視線を動かす力。
7つ目が、目と手の協応動作。
見たものに素早く正確に反応する力。
#まとめ
こういう視る力を身につけないと、いくら頑張って鍛えたフィジカルやテクニックっていうのが上手く使えないということです。
せっかく、切れ味の良いハサミを持っているのに、何のどこを切ればいいか分かっていないみたいな感じです。
ビジョントレーニング動画やアプリがあるので是非自分で調べてやってみてください。
でも動画を見すぎたりアプリをしすぎて目が悪くならないようにほどほどに。
最後までありがとうございます。
引き続きよろしくお願いいたします。
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