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【おうち診療所神山】のスタッフ紹介始めます!#2

こんにちは!おうち診療所神山の藤本(ゆっきー)です。
早くも8月になり、町民待望の神山温泉とともにおうち診療所神山もひっそりとオープンしました。
実は、神山温泉からおうち診療所神山までは徒歩5分。

オープン初日、うちのスタッフである町の助っ人ときどき理学療法士の安東(りくと)はおうち診療所神山のタオルを片手に走って温泉へ入りに行きました。
皆さんも是非、おうち診療所神山のタオルを手に入れてください!!

それでは、本日は前回に引き続き、【おうち診療所神山】のスタッフ紹介をしたいと思います。

■自己紹介をお願いします。

森長怜実(もりながさとみ)です。周りからは「さとみん、尾崎(旧姓)、さとみちゃん」と呼ばれています。神山生まれ、神山育ちの29歳です。子どもは2人います。上がトミカ大好き4歳の男の子、下がおてんばな2歳の女の子です。
アウトドアよりもインドアが好きで、裁縫などの物づくりや温泉巡りが趣味です。あとは神山の子どもたちと遊ぶことも大好きです。

■神山で過ごした幼少期の思い出を教えてください。

基本、山か川にいて、遊んでました。(笑)
兄弟が4人いて、みんなで山に行って木に登ったり、葉っぱを掻き集めてベッドを作って、秘密基地を作ったり、火を自分たちでおこしたり。。川で魚のつかみ取りもしていました。
それやのに、今では虫も苦手です。(笑)

ゆっきー)今のさとみんからは想像できないですね(笑)神山ならではの遊び、私にもぜひ教えてください!

■これまでの経歴を教えてください。

高校までは神山に住んでいました。高校卒業後は看護の専門学校へ入学し、その後は徳島大学病院で働いていました。脳外科神経内科で7年働き、産休育休を挟み、美容センター、形成外科、小児・食乳甲外科の外来へ配属し、勤務していました。

■興味・関心分野について教えてください。

認知症の方との関わりに関心があります。
脳外科で働いているとき、見当識障害(*1)や認知機能低下(*2)のある患者さんの日常生活の援助をすることが多くありました。

(*1)見当識障害・・・時間・場所・人を認識・理解する能力が低下した状態のこと。
(*2)認知機能低下・・・物忘れなどの記憶障害、失語、失行、失認、計画を立てて物事を行うことができなくなる遂行機能障害の主に5つの症状のこと。

一般的にコミュニケーションを取るのが難しいとされている方たちですが、生活の援助を行う中で不安や悩みを聞きながら、入院中を安心して過ごしてもらえるように調整したり、退院に向けて必要な意思決定支援を行うことにやりがいを感じていました。

また、脳卒中で意識不明の状態で入院してきた患者さんは、意識が戻った時に自分の手足が動かないなどの障害を目の当たりにします。突然手足が動かなくなった自分の身体を受け入れることができない、そんな状態の方が、思いの表出の方法として、暴力や暴言として現れることもありました。そのような患者さんと関わっていく中で、治療のための看護だけではなく対話によるケアの大切さを実感していきました。症状を見たり聞くだけでなく、その人自身のこれまでの人生を聞くことで、その人を捉え、理解することで本当の信頼感が生まれたような気がしました。
自然とそのような関わりをしていると、「森長さんと話したら気持ちが楽になったわ」「病気を前向きに考えることができた」「来てくれるのが楽しみじゃ」などと声をかけてくれることが多く、それがうれしく、仕事にやりがいを感じていました。

ゆっきー)素敵な関わりですね。さとみんには、自然と悩みを話したくなる、そんな力を私も感じています。

■市内で働いていたとのことですが、神山町に戻ってくるきっかけは何でしたか?

5年くらい市内に住んでいましたが、結婚相手が神山の人で、私も神山出身で、やっぱり神山が好きやし、おうちを建てるってなったら神山が良いな~って話をしていたんです。
あと、子どもたちには自然豊かで開放的な神山で過ごしてほしいなって、思ってました。
私自身、小さい頃から自然に触れてきたから、子どもにも当たり前にそう思っていたところがあると思います。
神山で過ごせる家を探していたときに、大埜地の集合住宅に入居募集があったことがきっかけで神山に戻ることになりました。

■神山での子育てはいかがですか?

子どもの友だちの家に遊びに行くことも多いんですが、今の時期は川で遊んだり、ばあばの家に行って、野菜を収穫したり、とても楽しんでいます。
あとは、神山の人たちみんな、子どもが大好きで、みんなが子どもたちのばあば、じいじみたいな感じで遊んでいただいています(笑)こんな環境で子どもたちが過ごせることがとても良いことやな〜って実感しています。

■神山の魅力は何ですか?

神山の高齢者サロンに行き初めてから感じたことですが、神山に住んで来られた方たちってめっちゃ活動的で、自分の好きなことを全力でしている人たちが多いところです。
私たちがサロンに顔を出すと、油絵教室やゲートボール、コーラスなどにお誘いいただくことがあるんですが、実際参加させていただくと、皆さんが生き生きと自分の好きなことを楽しんでいて、それが本当に魅力的だなって思っています。
杖がないと歩けないような人もゲートボールをしていたり。
この姿を見て、私はすごい感動したことを覚えています。

■意気込みを教えてください。

大好きな神山で、大好きなお家で、大好きな人たちに囲まれて最後まで過ごすことができる環境って本当に素敵で凄いことだなって、この診療所が開設されるというお話をいただいた時から感じていました。
私もそうなってほしいなって思うし、当たり前の選択肢として選べることのできる環境にしていくことを目指したいなって思います。
私自身、おうち診療所のスタッフみんなとも楽しみながら頑張っていきたいと思います!

2024.08.08
話し手:森長怜実(さとみん)
聞き手:藤本優希(ゆっきー)