今年聞いてよかったやつ

こんにちは。桜葉どらいぶです。
自称ミュージシャンです。

 この時期になるとみんな今年の9選みたいな感じでアルバムを選ぶと思うんですが、自分はそこまでちゃんと音楽を聞いていないので今年聞いて良かったやつみたいな感じでお茶を濁した記事を書こうと思います。

  1. Enumclaw / Save The Baby

 なんというか本当にシンプルに最高なギターポップです。少しひねくれたコードセンス、ポップなメロディーセンス、味のあるボーカル等々最高だし、ギターもオルタナのやかましいそれで単純に聞いててめちゃくちゃかっこいいしキャッチー。流行り廃り関係なくかっこいい音楽ってこういうのだよなって思います。個人的には90年代のかっこいいオルタナ聞いてる感じそのものって感じ。
 こんなにド直球にいい音楽やってるのにそこまで評価が追いついていない感じもあるんですが、2023年はジワジワと流行ってくるのではないかなと思ってます。ってか人気出てほしい。正直今年はこのバンドに出会えたことがハイライトって言っても過言ではないです。

2. Chat Pile / God's Country

 退廃的で凶暴なメタルって感じです。聞いてる感じ確実にメタルなのに音作りもフレージングも全然メタルっぽくない不思議なバンド。ハードコアとかグランジの要素が強い感じで、ドラムのミックスとかもめちゃくちゃ古臭い音になってます。昔の音楽聞いてる錯覚を覚える。
 とにかく音がえげつない。ローファイな音像も相まって、刃物とか鈍器みたいな音する。現代的なメタルの音は全くしてないです。そして歌詞のテーマがメタル的なモチーフを表現しているというよりは、現実に潜む闇を歌っている感じがあって、個人的にはそこにハードコア精神を感じるなって思います。1曲目は屠殺場の曲、2曲目は路上生活者の曲だったりとホントに生々しい。
 なんかふとPitchforkで検索したらめちゃくちゃ評価されてて笑いました。ちょっと前のDeafheavenといい、なんかちょっとひねくれたメタルが評価される流れ確立されてきたなと思います…

3. Astrophysics / HOPE LEFT ME

 ごちゃ混ぜジャンルアーティストです。Synthwaveって言われることが多いみたいなんですけど、急にドラムンベースみたいなリズムセクション鳴らしたりとか、ギター弾いてたりとか結構自由だなって思います。安直ですがちょっとPorter Robinsonを思い出す空気感があります。向こうはトランスの泣きの要素があるイメージを個人的には持ってますが。ただまあ簡単に形容できる音楽性ではないなと感じてます。
 この方、過去にAmerican FootballのSynthwaveリミックスをやってたりもしてるし、なんかすごくバンドマン的な感覚のあるアーティストだなって思うんですよね。聞いててすごく耳馴染みがいいというか。確実に聞こえてくるのはクラブミュージックなのにちょっとシューゲイザーとかドリームポップみたいな空気感があり、バンド好きとしてこのアーティストを知ることができてよかったなという気持ちがありました。

4. Russian Circles / Gnosis

 もう長いこと追ってるバンドです。最近来日しないので若干寂しい。
 よくポストメタルと呼称されるバンドで、この手のインストのメタルとしては第一線の知名度を誇るバンドですね。簡単に言うとポストロックにメタルの要素足したみたいな感じです。こういうインストやってる人達の中では、特有のキャッチーさを持つ稀有な存在だと思ってます。あとこのジャンルでこれやる??みたいな要素を割と曲にぶっ込んでくるタイプのバンドです。終始2拍3連で進む曲とかあるし…
 もう8枚目のアルバムとなった彼らですが、今回はどストイックな感じの仕上がりになってます。前作Blood Yearのストイックな方向性をさらに突き詰めた感じ。その無機質で肉体的なフレーズの繰り返しの中に、元々あるメロディーセンスみたいなのが光っててたまらないバランス感です。長年やってきた積み重ねみたいなのをすごく感じる。ハマる人はすごいハマるはずなのでぜひ聞いてください。

ということでさして音楽聞いてないので4枚でフィニッシュ!    

 極力関わりがある方のアルバムは除外する方向性で選びましたが、樫野創音さんとかThe Otalsも最高でしたね。あと再結成したBotchの新曲が最高だったので今後が楽しみ。来年はフジロックも行きたいな……
 というわけで今後もやっていきたい。なにを??

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?