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みんな「劇場版ポールプリンセス!!」観てる、観てないのお前だけ

まあこんな記事開いてるくらいポルプリが好きな人はみんなもう観たとは思いますが……

こういう言葉を選ばずに言えばマイナーなコンテンツを推すには当事者意識が大切、と最近身に染みて感じているので感想ブログでも書いてみるか……と思ってnoteを見てみたら思っていたより投稿されていてびっくりしている。みんなそんなにポルプリ好きなら早く言ってよ~
見た感じプリティーシリーズからのファンが多いんですかね?まあ現状でそこ以外に導線がないしその層にも十分にリーチしているとは言えない気がしますが……自分は別の界隈からですがとにかくプロモーションが足りてない様に感じます。エイべ、頑張れ~~~


感想

エルダンジュのショーが強すぎる!
youtubeで先行配信されたとこまでだとエルダンジュって凄いよねって会話と会議シーンくらいであまり掘り下げられなかったので、普通に「ギャラプリのみんながんばえ~」の気持ちで見てたけど映画はマジでショーが凄すぎて推し変しちゃったしアクスタも買った。ノア殿が刀出して炎と共に舞ってるの凄すぎて笑うだろあんなん。

全体の感想としてはやっぱりyoutube版と違って日常シーンが作画になったことで私服のバリエーションが増えたり表情が豊かになってキャラクターが一層魅力的に見えて良かったです。ファストフード店での作戦会議なんかは4人の性格と関係性がより鮮明になって嬉しかった、スバルがあんなにギャグ顔するなんて知らなかったし。自分は3Dアニメを敬遠したりはしていないと自負していますがやっぱり表情や所作はまだまだ作画の方がかわいく見えるよなあと、3Dアニメで日常シーンの表情がかわいくてすげーとなったのはサンジゲンのD4DJくらいかもしれない。

ストーリーの部分はわかりやすくて面白い、60分でやれることを過不足なくやりましたという感じで、ポールダンスとの出会いから初めての発表会までをやり切ったwebアニメから自然な流れで大会そしてエルダンジュとの対決へという構成。

まずアズミ先生が大会の要綱を説明したところで「ええ~!? 4人1組のチームで参加するなんてそんな都合のいい大会が!?」って笑った。シングルスとダブルス混合の団体戦なんて形式を見たのはテニプリ以来である。でもこれがよくて、直後に「エルダンジュ3人しかいないじゃん!」って気づくんですけどそこはユカリ様が二回出ると。色んなところで見る展開だけどやっぱり規定に足りない人数で勝ち上がるってのはわかりやすい強さの証明だし説得力が増してよかったです。次回、世界大会編では2人だけで全種目をやりきる最強のラスボスが出てきます。

見てるときにチームの種目分け?で気になった部分があって、これは完全に素人の偏見なんですけど、ソロってやっぱ一番上手なエースがやるんじゃないのか?と。特に元体操選手だった経歴があるスバルがダブルスに回って自称運動神経0どころかマイナスのミオがソロに、しかも地区予選ではミオが3位なのにスバリリが4位で足を引っ張る形になるのは予想外でした。

ただこれは考えてみれば当然で、ダブルスはシングルスより要求されることが倍以上に多いだろうからそもそも上手い人じゃないと任せられないってことですよね。ギャラプリの中でポールダンスが上手い二人ですら簡単にはいかないダブルスの難しさ、そして必要なのはスキルだけじゃなくパートナーとの信頼ということが伝わってくるいいポイントでした。(ヒナノとリリアの幼馴染ダブルスも見たかったな……)

ミオに関してはパンフでKAORI先生が仰っているように並外れた身体能力がなくてもポールと衣装と世界観で素敵な自己表現をした、そしてそれを正しく評価してくれる大会だったということでしょう。審査員、あったけ~(連盟が主催しているちゃんとした競技大会なのに歌、衣装、バックモニターの映像とかまで採点対象なんですか!?) 
ここまで書いていて思う、ミオのスペックがヤバいこと。ポールダンスどころか運動すらあまりしないところからスタートし、チームの仲間の分まで衣装を自作し、大きな壁や谷もなくソロで全国レベルにまで上り詰めるポテンシャルとバイタリティが異常。ポールダンスを始めるきっかけになった憧れのサナ姫に知らないところで褒められてるシーンもマジで良かったね~

肝心のショーのパートはyoutube版より何倍もパワーアップしていてすごかったです、まあダブルスは実際に人数が倍になってるしな。現実にもダブルス、というかペア?でショーをやることもあるのは事前知識で知っていたんですけど改めて見ると美少女コンテンツでこれやろうって言った人マジで天才です。

元来女と女が同じ画面に映っていたら自然に巨大感情が発生する、それが百合であって自然の摂理というものなんですけど基本的に百合って感情や心理の話じゃないですか。ところがポールダンスのダブルスはそれらが土台にある上で物理的に絡み合ってるんですよね、これ以上に密着するケースなんて他には柔道とかレスリングくらいなもんです(皆までは言いません)。でもそれらの格闘技って対戦する敵であって共同作業じゃないからね、言ってしまえばある意味で最上級の百合の表現です、恐れ入りました。まあそういうキモオタの戯言は置いといても単純にソロとはやれる表現の幅が段違いなのでシンプルにすげえショーでした。人が増えたらそれだけ複雑になるわけでCG班には感謝しかないです本当に。

やっぱ家のちっちぇーモニターと映画館の大画面に音響は比べもんにならないので見るなら劇場でね!

ポールダンスという題材とプラネタリウムという舞台

ここからは考察というか妄想なんですけど、何故ポールダンスという決してメジャーとは言えないジャンルがテーマになったかの理由を考えると、高さを加えた3次元の演出という新しい表現が出来るからだと思います。

アイドルアニメ、というかアイドルのダンスでできる振り付けの表現って限られていてほとんど上半身の振り付けと左右奥行のフォーメーションくらいしかないんですよね。そりゃ地球には重力があるから当然で、跳んだりもしくは床を使った3次元的なダンスってブレイキンくらいしか思い浮かばないです(ほかのジャンルもフロアに入ったりするけどメインは立ち踊りなので)けどアイドルはブレイキンやらないのでね。ステップに拘った振り付けもあるけど基本的にはバストアップと引き画が多用されて足元だけを映すアングルなんてあんまりないです。だから女児アイドルアニメは"着せ替えシステムの中"という設定を生かしてスペシャルアピールとかで超次元的な演出をしてたんだと思います、知らんけど。(ポールプリンセスはシステムの中じゃないのに超次元的な演技をしている!!!)


プリティーリズムの題材がアイススケート、特にジャンプであったことを考えるとタツノコのCG班は向上心が強すぎて普通のダンスシーンじゃ満足できないんでしょうね、最終的には空を飛ばしたいんだと思います。

そうやって考えてみるとポールダンスを軸に宇宙や星のモチーフに装飾された世界観の親和性が凄くって、プラネタリウムの中で星空をバックに宙を舞うyoutube版のクライマックスには本当に膝を打ちまくりました。劇場版でチームの名前がギャラクシープリンセスだと判明したときも悪くないけど普通だな~なんて思ってました、が冷静になると普通じゃなかった。ポールダンスと宇宙はセットだと知らぬ間に教育されていた、怖い。よく考えるとそもそもの出会いから異常だった、多分ポールダンスって満点の星空の下屋外でやるもんじゃないだろ。

これ書いてる最中にパンフとかグッズ見てたらかなり星座をモチーフに使っているのに気づきました(今更?)これは予言ですけど、ポルプリはあと5人キャラを追加して12人・12星座を揃えてそれぞれ必殺技で星座アピールを出します。とか書いてたのにパンフよく見たらリリアとスバルの星座一緒じゃん!しし座ダブルス、あち~~~~~~~~~~~(ここで理論が破綻する)

これからの期待

まず第一にこの映画がヒットして"ポールプリンセス!!"というコンテンツ自体が有名になってくれたらと思います。まあでもこれは期待というか現実になりそうな気がしてます。公開後の評価は上々で映画評論サイトでもtwitterでも良いレビューが伸びてるみたいだし、自分のTLでもポルプリの名前を見ることが増えて来ました。ぶっちゃけ公開前は映画館のスクリーンに自分1人の貸し切り上映も覚悟してましたけどこれまで行った回では予想以上にお客さんがいてビックリしましたもん。このままいけば劇場版スタァライト路線としてカルト的人気・超ロングラン上映もあるんじゃないかとさえ思っています。後方古参面させてください。

リアルイベントもまたやってくれたら嬉しいですね、4月のは色々な事情で「見」したので。あのイベントで初めてポールダンスを見たって人も多かったらしくて、声優目当てで行ったらすげえ物を見せられたって声も多かったはずです。映画が公開された今開催されたらオタク側もポールダンスの見方に慣れて凄く盛り上がると思います。

そしてやっぱりこの作品を通してポールダンスに興味を持つ人が増えるのが一番です。実際この作品をきっかけにポールダンスを習う人が増えてるってKAORI先生もポルプリラジオで言ってたし、自分も体験会に行ってみたってオタク知ってるしこれももう現実に起きてることなのでこのまま続いて欲しいと思います。

これはポールダンスに限ったことじゃないんですけど、ダンサーそしてコレオグラファーの地位はまだまだ低いなと感じています。リアルアイドルや二次元アイドルコンテンツで声優や歌唱担当がメインなのは当然ですが、作詞作曲等のクリエイターはよく見えるところにクレジットされるのに対して振付師やモーションアクターは自分で調べないと出てこないってことがほとんどなんですよ。これは多分一般的に歌と比べてダンスはそれを盛り上げる添え物、という認識が少なからずあるからだと感じていて、自分はアイドルが好きでダンスも好きなのでこの現状を少し憂いています。

結局何が言いたいかというと、こういうコンテンツを通してダンスってこんなに種類があって、色んな表現が出来て、難しくも恥ずかしくもないんだよということが少しでも広がっていけば良いなということです。

蛇足

まあそんなんここで言うことでもなくて、マジで面白い「劇場版ポールプリンセス!!」をこれからも応援していこう!(来週3回目行きます) それはそうと映画の新曲も早くリリースしてください、ヒナノの曲のクラップが覚えられません。

なんか全然纏まんなかったしまたレポートみてえな長さになったわ、こいつ文章書くの下手?

長々と書いてたらプリティーシリーズが新作アニメやるって情報が流れてきた。プリティーにリソースが割かれてポルプリの展開が止まっちゃったら悲しい~(それは多分向こうのファンもそう)

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