どこでもフラフラしてたいよ。(150113)

 僕は面倒なのは嫌な人間なので、常連全員でlineやってたり、団体旅行行っちゃったりする系の酒場はあんまり好きじゃないよ。 お酒なんて、その時の気分でお店選んで、その時の気分に任せてフラフラしてたいじゃない。

 アイドルのリリイベも大体新譜のチェックしてる体で過ごしてるけど、あれはあれで状況を観察してるんであって、別に斜に構えてるんじゃないんだよね。 楽しそうだったら寄って行くし、見物させてもらったり、CD買ったりするけどさ。 新譜眺めてる方が楽しければ、遠くから眺めるに留まってるしさ。
 音楽大好き!な人が集う小箱のクラブやライブハウスお出かけした時も、基本はお酒を飲む為に行ってるんだー、としてるよ。 生の技芸なら、中身が何か分かんなくても音で楽しい訳じゃない? 楽しかったら演者にお酒飲んでもらったり、箱の人と「楽しいですねー」なんて言いながら飲むのも楽しいよね。
 これが最後か?なんてレベルの高齢なイタリアのプログレバンドが近年頻繁に来日して。で、傑作アルバムの完全再現をやってくれてるんだよね。 どのバンドも毎回評判良いんだけどさ。これを観に行く気になれないのも一緒でさ。 知ってる人が知ってるもの体験しても、確認になっちゃいそうで怖いのよ。

 当日券の出ないイベントは行かない事にしてるのも一緒でさ。 当日思い立って行ったイベントなら、仮に詰まんなくても自分の責任だから自分でなんとか楽しく過ごせるように考えるけどさ。 前売り券買ってたら、少し期待値上がっちゃうからね。そして、楽しさの担保を他人に任せてしまうかも知れない。
 集団体の一員として何かのイベントに参加するのが好きでないのは、どのような感情や態度が適切か、ある程度制約されるケースがあるからなんだよね。 あるいは、周囲の人の見よう見まねで追っつかない様な所作や、きちんと座学してからじゃないと入り込めない現場というのは、ちょっと遠慮しときたい。

 わがままを言わせてもらえば。ライブエンターテイメントの場に遊びに行く時は、たまたまうっかり入り込んじゃったうっかりものの一見客で、リテラシーもなんにもない人間として楽しみたいんだよね。 暴論言えばさ。そういう人にも何かしら楽しく思わせなきゃ、技芸として大した事ないんだよ。きっと。
 ただ、突き詰めると、好感を覚えた演者に対しても「好きです」「応援してます」ってなかなか言えないのが難点なんだよね、これ。 「支える一員になります」「来れる限り来ます」「面倒でも来ます」「サボりません!」て宣言みたいに思っちゃう。「面白かったです」「また来たいです」は言えてもさ。

 まあ、ここまで全部、単に飽きっぽいのを理屈つけて説明してるだけんだけどね。 ただ、強度の高い体験連続しちゃったら、すぐ飽きちゃうからさ、僕。美味しいものでも飽きるんだしさ。 そこら辺のらりくらりと、飽きないように小さく刻んでいって、細く長く楽しんで行きたいのよね。何に関してもさ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?