考察:里石ユカ

はじめに

このnoteは里石ユカの公式デモソングが公開される前、音源の先行配布が行われた辺りで、僕が公式Discordサーバーの考察チャンネルで話したことを中心に書いています。これからのデモソングの考察をする上での僕の考えの前提を残しておくために作ったものなので、読み物というよりは少しデータ置き場に近い感じになっています。他の人の考察は書かないようにしてますが、考えが互いに影響を受けていることはあると思います。あらかじめご了承ください。

里石ユカとは

里石ユカとは、UTAUの合成音声ライブラリのひとつです。
声の主は、「息子の遺品は初音ミク」などの作品が人気で最近ではボカリミでのDJデビューが発表されたことも話題になったクリエイターの『黒岩秀太!!』さん。
4/26に音源配布の日を迎え、5/10からは投稿祭、また公式コンピレーションアルバムの頒布をボーマス秋に予定している、間違いなく今アツいUTAUキャラです。
人から愛されるほどに力を増す魔法少女で、大人に近づく度に大嫌いな母親に似るのが辛くて毎年来る18歳の誕生日、1月第2月曜日に世界をやり直している」という設定が存在します。
「世界をやり直す」という設定に準拠し、今年の誕生日であった1/8に公式アカウントのツイートが全て消えたことは、Twitterでなんとなく知っていた方も多いのではないでしょうか。つまり今の里石ユカは、いわば「2周目の姿」になります。

考察

なぜ母親のことが嫌いなのか?
なぜ大人になるにつれて母親に似ていると断言しているのか?
なぜUTAUとなって歌を歌うに至ったのか?
なぜ世界をやり直しているのか?

里石が「里」と「石」に分けると英語でmilestoneと書けることが、前から気になってました。割と強引な変換ですが、milestoneが「成長における重要な段階」を意味すること、里石の生みの親である黒岩さんの名前にも同じようなネタが仕組んであることを考えれば、関係性はあると思います。

里石の誕生日である1月第2月曜日は、成人の日です。そして里石は現在17歳。つまり成人の日をお祝いされる側、新成人です。多くの新成人にとって成人の日はただの儀礼上の境界線で、本当の境界線は各々の誕生日にあります。ですが里石は成人の日が誕生日になっている。儀礼的な意味でも事務的な意味でも、里石ユカは成人の日に成人を迎えるわけです。
「大人になるのが嫌」という文言が設定にありますが、この『大人』というのは、年齢的な成人という意味の『大人』と、つまり「里石ユカが世界をやり直すのは、永遠に17歳でいるためである」と考えてよさそうです。

成人の日に生まれ、成人直前の1年を繰り返している里石。そもそも成人するというのは少年少女が社会通念上の大人になることで、確かに成人した女の子を「少女」とはまず呼べない。 『魔法少女』が「少女」でなくなったら何が起こるでしょうか…
だけど年齢ってそんなに大事ですかね?年齢の壁をものともせずに子供の心を忘れないままの大人なんて(いい意味でも悪い意味でも)今日日いくらでもいます。
ここで妄想をしましょう。

成人になると魔法少女としての力は失われる

つまり、本人が魔法少女であり続けることをどれだけ望もうと、無関係に魔法少女の力は18歳で剥奪される。
「魔法が解ければ、今度は大人として現実に目を向けて生きなければならない。同じように現実しか見なくなってしまった元魔法少女の母親みたいになりたくないから、そして魔法少女としての力が芽生える前の誰からも愛されない里石に戻りたくないから、毎年成人になる直前に世界をやり直している。1年に1度世界をやり直すだけの力をコンスタントに得るため、この世界で歌を歌うことにした。」と考えれば、どうでしょうか。
すべてが繋がってきませんか?

さいごに

クソ長い妄想駄文にここまでお付き合いくださりありがとうございました。
里石ユカのコミュニティでは他にも「ホームページ内の画像を見てたら暗号を見つけた」とか「コンピレーションアルバムのコンセプトにある『愛』を神話と照らし合わせた」とか、いろんな考察が飛び交っています。
他の人の考察もぜひ覗いてみてほしいと思います。

https://twitter.com/i/communities/1783654000476520660