関税率表 第38.26項

第 38 類 各種の化学工業生産品


 バイオディーゼルは、様々な鎖長の脂肪酸のモノアルキルエステルから成るもので、水と混ざらず、高い沸点、低い蒸気圧及び石油から製造されたディーゼル油に類似した粘度を有している。
 バイオディーゼルは、一般的に、トランスエステル化(transesterification)と呼ばれる化学工程により製造される。この工程により、油脂中の脂肪酸は、触媒の存在下でアルコール(通常、メタノール又はエタノール)と反応し、所望のエステルを生成する。
 バイオディーゼルは、植物油(例えば、菜種、大豆、やし、ひまわり、綿実、南洋油桐(jatropha))、動物油(例えば、ラード、タロー)又は使用済みの油脂(例えば、揚げ油、再生食用グリース)から得られる。
 バイオディーゼル自体は、石油及び歴青油から得た油のいずれも含有しないが、石油及び歴青油(例えば、ディーゼル油、灯油、暖房油(heating oil))から得た蒸留燃料と混合されることがある。バイオディーゼルは、ピストン式圧縮点火内燃機関、熱エネルギーの生産その他これらに類する用途に供するための燃料として使用することができる。

 この項には、次の物品を含まない。
(a)石油又は歴青油の含有量が全重量の 70%以上の混合物(27.10)
(b)完全に脱酸素化した植物油から得られる、脂肪族炭化水素鎖のみから成る物品(27.10) 

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