あの日、エレベータを降りた後に
普段通り会社に行く
天気がどうだったのかは覚えていない
女性二人とオレ一人が同じエレベータで、ビルの最上階へ
そこがオレと女性二人の職場だった。
最上階へ着くとオレは開くを押して、女性二人を先におろした。
レディーファーストだろっ!と内心ウキウキ。ハーレムな時間が終わりを告げた時だ。
一人の女性がエレベータを降りた後、寂しげに俯いてオレがエレベータから出るのを待っているようだ。
そそくさと降りるオレ。
二人の女性たちは既に前方4・5歩先に居た。
「あれ?いま、そこに立っていなかった?」
きょとんとしながら聞いているオレに、不思議がる二人
「立ってないわよぉ~。どうしてそこに立ってなきゃならないのさぁ~」
なんて言ったのか言わないのか
記憶をたどっても思い出せないこともある。
でも、そう。あの時、あの場所に。同じ背格好でロングのストレートヘアな女性は、オレがエレベータを降りるのを寂しげに待っていたように見えたんだ。
どうして寂しげに見えたのかはわからないけど・・・
それからというもの。
エレベータに乗るときも、降りるときも
オレはその女性がたたずんでいた場所をついつい眺めてしまうのさ。
たまには笑みを浮かべたり、会釈したり、奇行とも取れる行動だって、人が居ないのを確認しながら・・・
また、見えたりするんじゃないかと思いながら
今もそこに居るだろうか?オレはもうそこには行かなくなったけど。たまにはノゾキに行ってみる?
こんな目の錯覚ってどうして起きるのだろう?
人間の脳みそは、妄想だけで目で見た物体を創りだすというのだろうか?
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