見出し画像

さよならから始める

はじめまして、Sath(サス)といいます。

今回は、長らくWeb関係の職務に従事してきた私が、
やむを得ない事情で齢40を超え、肉体労働の洗礼を受けてしまった話です。

コロナ渦で失業者が増える昨今
そもそも転職も多く、そこそこに歳をとってしまった私がすんなりと再就職できるわけもなく、比較的入社に関しては敷居の低い、工場勤務という選択を余儀なくされたわけです

願わくば、手にした技術を活用していたい私にとって、苦渋の決断なのですが、生活をするためには職種を選んでいられない、という局面まで来てしまっていたのです。

入った工場では、モーターの組立をするラインに配属されました。
モーターから出る銅線を、決められた長さに切って、コーティングされているので皮をむいて、それに適した長さに切ったチューブを通したり、圧着工具を使ってまとめたり、時には研修もうけつつ、はんだ付けなんかもしました。
モーターは大小さまざまで、小さなものは3㎏程度ですが、大きなものは30㎏ほどあって、とてもじゃないが持ち運べません。
押してずらして移動させますが、それでも私がこれらの作業を一日中、多い時には60台弱もやるには、予想を超えた重労働だと感じました。

入って1か月くらいは、常に手指に痛みがあり、朝起きた時がそのピークを迎え、土日じゃとても回復できませんでした。
2か月程度で手の痛みが治まったかと思えば、首や背中が慢性的に痛んできます。もともと首を痛めている事もあり、症状がひどい時には休まざるを得ないほどでした。

こんなにしんどい思いをして、全盛期の半分以下のお給料です、それは精神的にもかなりきついものがありましたので、心も体も荒んでいきました。
そこで一つ解決しようと、せめてもっと給料の良い工場へ行く事にしましたが、そこが更に体を削るような場所で、正直まいってしまいました。

鋳物の加工工場です。金属の塊を加工する機械から機械へ移動させたり、検査したり、バリを取ったりする工場です。
一つの重さは先ほどのモーターの倍以上、80㎏前後だったので、「落としたら絶対に手を出さず逃げろ」と口酸っぱく言われるほどなので、危険と隣り合わせとも言えます。
工業用油を大量に使うところだったので、毎日油まみれで匂いもうつります。制服もすぐにドロドロで、熱いし動き回るので、基本滝汗です。

そんな場所に、デスクワークがすっかり馴染んでしまっていた身体がついていくわけもなく、関節という関節が悲鳴を上げ始め、絶望しかけていたのですが、工場勤務の期間中、絶え間なく応募しまくっていたWebデザイナー職に拾ってもらい、ようやく再スタートをきれました。

といった経験を経て、現職のありがたみや適性を痛感し、モチベーションは今まで以上に湧き上がっています。このnoteだってその表れだと感じていますので、以降はWebやデザイン関連の投稿もきっと増えると思います。

皆さんも背に腹は代えられず、苦渋の決断でつらい日々を送る事もあるとは思いますが、あきらめずに望む方を目指し続けましょう。きっと事態が好転する時が来るはずですので。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?