《奈良編5 鹿から受け取ったもの》

先日、海巫女から言われた通り
奈良県氷室神社へー


その前に長谷寺へ行った。

十一面観音世はわたしの産土神様でもある
菊理姫命と同一神とされ、白山権現(九頭龍)
でもある。



参拝をすると、これから行っていく
儀式のヒントを
またしてももらうことができた。


これから真言を唱えることが多くなりそうだ。
そんなことを考えながらお昼休憩をしていたら
海巫女から真言一覧が届いた笑


氷室神社へは「夕方」という感覚があったので
15時頃着くようにしていた。



「奈良の氷室神社に行って。
そこで、鹿が待ってるから逢いに行って。」


そう、海巫女は言ったけれど
本当にいるのだろうか?


地図を見てもらえればわかるが
道路を挟んで氷室神社の反対側は
博物館などがありかなり敷地が広いため
ここにはたくさんの鹿がいた。





しかし、道路の反対側には一頭もいないのだ…。


本当かなぁ?
でも、本当にいてもこわいけど。


そんなことを思いながら本殿で参拝。


そして、本殿奥にも行けることがわかったので
そちらに行こうと奥に進んだ瞬間・・・



一頭の鹿がいた・・・

思わず、息を呑み心臓が止まりそうになる。



海巫女にこの鹿かどうかを確認すると
「うん。その子。」
と・・・


どうしよう、本当にいた・・・



しばらく見守っていたが、
「もう少し待って」
と、草をむしゃむしゃ、お食事タイムな様子。



たまにチラリとこっちを見てはむしゃむしゃ。
チラリと見ては移動をする。



見失わないよう、人生で初めて鹿のストーキングをした。



人が通れない場所へ行ってしまう鹿。
マイペースにまだ、食べ続ける・・・


不安は募るばかり。


16時に。それまで待て。


確かにそうインスピレーションは来たが
本当にこの鹿から何かを受け取るなんてことが
あり得るのだろうか?



確かに、ドラマの中では主人公がいきなり
鹿に喋りかけられて、という展開だったが
そこはどうやら人間の言葉を喋ってくれる気配はない。



本殿で手を合わせた時に
何を受け取るのか?何が起きるのか?


返って来たのは、ただ一言



ぎょく


ということだけだった。




それこそ、ドラマでは形としての物が
出て来たが、鹿の口から玉でも出てくるのだろうか?
(それもそれで嫌だけど・・・)
それとも、エネルギー体の話?


それを受け取ればいいの?
このまま待ってればいいの?



16時が近づくにつれて不安と緊張が増していく。


え、このまま何も起こらなかったら・・・




16時2分前ー
ハッとした



この鹿は依代よりしろなのだと。

16時になったら、ここに神が宿る。
だからこそ、何かが起きるのを待っていてダメだ。
自分から取りに行かなければ。


そう気づいた瞬間、16時を迎え
鹿が駐車場へと移動を始めた。


慎重に鹿の行動を見ながら一緒に移動する。
鹿が跨いだ所に三角形の石が落ちていた。


ドラマの中では「さんかく」が鍵を握っていたため
思考でそっちに引っ張られる笑


拾ってみたが、ピンと来ない。



これじゃないとしたら・・・

ぎょく


玉、玉、玉・・・
ツルッとしたもの

そんなイメージだけは伝わってくる



もう一度、鹿が通った道を注意深く見ると・・・



曲線を描く「なにか」が地面から顔を出して
光っていた。



前日の枝でも経験したことだが
やはり、光って見えるのだ。



これだ



少し土の中に埋まっていたので
近くにあった枝を使い掘り出した。



すると、半分に割れた黒い石が出て来た・・・



これは・・・何????



鹿に集中すると



片割れを探せ



とだけ返って来た。



え?!どこにあるの??



・・・




ここでタイムアップ。


鹿から
「16:19まで」
と言われていたのだ・・・



場所は教えてもらえなかった。
何に使うのかも分からない。




でも、今後必要となるもの。
そして、片割れが旅の中で見つかるのだろう・・・



つづく

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