《プロローグ1》 鹿からのコンタクト
月巫女として、目に見えぬ存在たちの
言伝を人々に届けるようになったのは
今から遡ること約二年。
はじめは己の内のみにて
天より神意を受け取っていたが
とある日に、神社の御神木より
他者への言伝を授かったのが
わたしが月巫女として携わった
初めてのご神事であった。
![](https://assets.st-note.com/img/1641642791087-cXhv46DoBh.png?width=1200)
それから一年後のある夜
わたしは不思議な夢を見た。
ピンポイントで神社が出てくることは
滅多になかったが、その日は違った。
神社にたくさんの鹿の角があり
角に向かって参拝、手を合わせている夢だった。
目が醒めても強烈すぎて
鮮明に覚えていた。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/69447968/picture_pc_8abcbd09496520d7ff04023cd270ea65.png?width=1200)
あの夢は何だったのだろうか?
鹿の角が神社にある所など
存在するのだろうか?
半信半疑で「鹿 神社」と検索
…すると、ある神社がヒットした
福岡県
志賀海(しかうみ)神社
龍の都と呼ばれ
綿津見三神を祀るこの神社の中に
鹿の角が一万本奉納されている
鹿角堂があるという・・・。
(ぜひ画像検索してみてください)
その昔、神功皇后が対馬で鹿狩りをされ、
その角を奉納したのが起こりと言われているそう
そういえば、この夢を見た年は
やたらと神功皇后に繋がるメッセージや
場所へ足を運んでいた。
なぜこの夢を見たのか?
なぜ鹿なのか?
夢を通じた鹿からのコンタクト。
それが全てのはじまりだった。
つづく
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