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音野里たより(26)〜ヴォーカリストにオレはなる!〜

中学生の頃、音楽に目覚めて以来、ギター、ベース、ドラム、キーボードと
いろんな楽器に手を出してきた。
でも、歌だけはムリ‼︎と頑なに拒み続けてきたのだ。

理由は自分でもよく分からない。
とにかく歌いたくない。特に人前では!

だからカラオケは大嫌いだー!
飲み会に行っても二次会には行かない。

みんな楽しそうに歌っているのに、なぜ自分はダメなのか?
あのエコーが嫌いだし、無理に歌わされる雰囲気も嫌だし、
他人のヘタな歌を聴かされ手拍子まで強制されるのも嫌!
でも、それらは表面的な理由だと思う。

小さかった頃は人前でも平気で歌っていた気がする。
親父に「うるさい!」と何度も怒られたせいかもしれない。
人格形成の途上で何かトラブルがあったんだろうか。

とにかく、自分は音楽は大好きだけど、歌うのは嫌いなのだ。
というわけで、これまでずっと歌う機会を避け続けてきた。

しかし、この歳になって、再びバンドを始めることになったのだが、
ヴォーカルがいないのだ〜!
インストバンドをやれるテクはないし、歌ものをやりたい。
じゃあ、誰が歌う?

まさか…自分しかいない⁈

ホントにやるしかないのか⁈
ジブンにできるのか⁈

これまでも、たまに、コーラスに入ることはあったけど、
あくまで添え物としてだったので、何とか凌いでこれた。

今回はメインのヴォーカルである!
ごまかしが効かないのだ。

相当の覚悟を持ってスタートした。
恥ずかしいのをガマンして何とかやってみた。
レコーディングもしてみた。

しかし、ヘタすぎる…

ムリもない、これまでずっと避け続けてきたんだから〜。

そもそも自分の声が嫌いだ。
もっといい声に生まれたらよかったのに〜といじけてたら、
神様に怒られた。
「この愚か者め!なんの努力もせず文句言う罰当たりが!
世の中には声が出なくて困っている人間もいるというのに!」

神様の言う通りだ。
それからボクは心を入れ替え、初心に戻ることにした。
恥ずかしがってる場合ではない。

ヴォーカルも楽器だ。
ギタリストがギターを鳴らすように、ヴォーカリストは体を鳴らすのだ。
ギターを弾くのに運指を練習するように、ヴォーカリストも喉づかいを
練習する必要があるのだ。

というわけで、まず発声を練習することにした。
本屋に行ってハウツー本を買い、最初のページからきちんと始めた。
腹式呼吸の仕方や正しい姿勢、声が出るしくみなどを教わった。

また、本では分かりづらい部分は、YouTubeで見つけて教わった。
YouTubeはすばらしいね!
その道のプロみたいな人が無料でいろんなことを教えてくれる。
おかげで、エッジボイスとかミックスボイスとかが分かるようになってきた。

だんだん声がちゃんと出るようになってきたら、自分の声があまり嫌いじゃ
なくなってきた。
何の努力もせずに、自分の声が嫌いなんて言うのは、まったく勉強しない生徒が
、どうせ自分は頭が悪いから、と言い訳するのと同じだ。

まだまだ人前で歌うことはムリっぽいが、歌うことに対する抵抗感が、
少しずつだが、減ってきた感じがする。
これからもずっと練習を続けて、いつか人前でも堂々と歌えるように
なりたいと思う。

というわけで、まだまだ未熟ですが、もうすぐCDデビューします!
ぜひ、聴いてください!





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