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20/7/12 横浜F・マリノス VS FC 東京(ジコチューでいこう!)


本日の一曲はくるり / 東京
理由は東京だからです(笑)

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目次

1.自分のこと

2.日常

2.欲望の理に適ねーション

3.傾斜する

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1.自分のこと

ホームでのFC東京戦負けちまったな。
なんでそんな口調なのかって?
試合終わった後負けたのに清々しかったんだよ。
おかしいだろ?
その理由を書いていくぜ!
この口調が不快だったらゴメンな。
今回だけだ、許しておくれ。

まずこの記事を読んで貰うのに大前提として自分が前に書いた2つの記事を読んでる事だ。
ある程度自分の事知って貰わないかん。
もし読んでない方いたら読んでくれ。


まずこっちで書いたのが今季のマリノス対策とは何ぞや?て事だ。
平たく言うとマリノスの残り1/3のゴールの経路は身包み剥がされているという事。

FC東京戦のプレビューでは #マリノスみんなのプレビュー で他の方がゾーン2攻略までは書いてくれるだろうという事で俺は課題の残り1/3をフォーカスして書いたんだ。
東京戦終わって、そのおさらいをやってみようと思うぜ。

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2.日常

満員では無いがお客さんが入った日産スタジアム。まだ今までとは違うが拍手の響き渡る音がとても心地良かったぜ。
ちょっとずつ日常が戻って来たと感じる日曜の試合を見ていこう。

この日のマリノスの前半のボール保持率は72%
まずは中盤に入った3選手のヒートマップを見てみよう。

天野が左サイドより
扇原がセンターサークル付近と左ハーフスペース辺り
マルコスが右サイドに降りてビルドアップを助けながら、左ハーフスペースを上下動

そしてティーラトンは

左サイドを広範囲に動いた事が分かる。

この日の選手別パス本数は
ティーラトン 104本
扇原 101本
畠中 77本

ヒートマップとパス本数を照らし合わせると今日も得意の左サイドを中心に試合を組み立てていった事が分かるぜ。

そしてオナイウは

左右ハーフスペース付近に特に左ハーフスペース辺りに降りてきてポスト役をした事が分かる。

てか試合見たら分かるけどな!!

ではここで両WGのヒートマップを見てみようぜ。

水沼は右サイドを中心にビルドアップの出口として降りて受けながら今日も得意の右ハーフスペースでボールを受けた事が分かるんだ。

渓太は左サイド大外に張る事が多いが左ハーフスペースにも顔出しながら(この時にティーラトンが大外なんだ)、ゴール中央にも顔を出しているな。

まーそれも試合見れば分かるな!!

もっとこの両WGが前半に相手陣地のどこでボールを受けたか調べてみたんだ。

渓太が16回
水沼が23回
ボールを受けたんだな。
ヒートマップ通りだなてのも分かる。

さらにボールを受けた後どんなプレーを選んだか調べてみたんだ。

渓太はいつも通りという傾向が出ていて中央に3回進出し2本シュートを放ってるな。
言わんでも分かるが中央のは4分の先制点だ。

水沼はシュートは無いが右サイドを広範囲に動きながら常にパスは中央または前進を意識した事も分かる。
水沼はこの日全選手最多の6本のクロスを上げているが、先制点となった大外に1本、ボックス内から2本、右ハーフスペースから2本上げていて水沼らしさが出てたのも分かるな。

試合を見たら分かるんだが渓太と水沼のタッチ数、パス本数、選択方向などから見て、この日のマリノスは
左→右→左
という経路で有効なフィニッシュを演出したんだな前半。
俺はまるでグラウディウスの裏技かよ!て思ったぜ。
まーどうでも良い話だ。

ん?特に今季の今迄と違いが分からない?
しょうがないなー。
て事で両WGがボールを受けた時にダイレクトandワンタッチプレーをしたものだけ更に調べてみたんだ。

水沼は殆どダイレクトかワンタッチプレーをしている事が分かる。
本当に特徴を出したんだな。

実は彼だけじゃないんだ。
前半のマリノスが敵陣内でダイレクトandワンタッチプレーをした数を調べてみたんだ。
92本

因みに比較対象として前節湘南ベルマーレ戦前半(ボール保持率75%)の敵陣内でダイレクトandワンタッチプレーをした数も調べてみたんだ。
65本

27本も違った上にダイレクトパスだけ選択した場合、実に40以上差があったんだ。

単純に試合を重ねてきての試合感やコンビネーションが戻ってきたとこもあるだろう。
しかし3日の差だ。

この日はボスと選手の中でとにかく球離れを早くテンポを良くスピードを出して相手を圧倒しようと強い意識があったのだろうと考えたね。

それは試合を見ても分かったんじゃないかな。

そしてこの日RSBに入った小池のヒートマップは

注目すべきはライン間右ハーフスペースによく位置取ってたという事だ。
俺はプレビューでライン間に侵入した時に1人では無く2人はいる状態を作りたいと書いたが、小池はこの日かなり高い位置で偽サイド化したんだ。
これが水沼のサポートになり、水沼がダイレクトでプレイする事が出来たんじゃないかな。
相手が橋本、アルトゥールシルバじゃなかったらという場面も沢山あったな。

この日は今季の今までとは違う、更に積極的な意識で攻撃向かった事が分かる。
このままではいけない。変えていかなければ。という強い意志を感じたな俺は。

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2.欲望の理に適ねーション

でもな良い事ばかりでは無いんだ。
先制点の後は惜しいシーンや最後合えば一点というシーンもあり、それらどれかでも決まってれば!という感じだったな。

そして左サイドはオーバーロードする事によりダイレクトパスが奪われても人数掛けて素早いネガトラに移行出来るだろう。
しかし、もし右サイドでダイレクトパスが引っ掛かったらどうなるだろう?
右は主に水沼と小池と後1人位だ。
人数も少なく素早いネガトラに移行出来ず一気にカウンター食らう可能性が高い。
いくらチアゴがいるといっても全てを彼がカバーするのも流石に難しい。

しかもこの日アルトゥールシルバ、途中から入ったレアンドロはマリノスの右サイドで本当に厄介な存在となったな。

左右両方でダイレクトプレイが多い、サイドバックが高い位置を取る。
その分奪われたら致命的カウンターを食らう確率も上がるんだな。
しかも突破された後に待ち構えるのは怪物が揃う東京の前線だぜ。。

それでもこのやり方で挑んだんだ。

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3.傾斜する

俺はこの試合を平均的にピッチで起きた事象を俯瞰して分析する気はないんだ。
もっと細かい事は素晴らしい #トリコロール集合知 の方々がちゃんと解説してくれる。

ここからは自分の想像だ。
間違ってたらすまん。

この今季の中でいつもより超リスキーな戦い方する相手じゃないよなFC東京は。ホントなら。
そんな事はボスも選手も百も承知だ。
お客さんがやっと来れる様になった試合だ、勝ちたくない訳は無い。
大事なのは勝ち方なんだ。
周りがどう思おうがこの日はこの目標に向かったんだ。

俺は途中から選手達が子供の様に見えたよ。
試合開始からあんなに夢中になってゴールに向かう姿を見て。

前半最後、後半開始早々。
失点の仕方も最悪だ。
東京が5-3ブロック作って、焦って中央に無理やりパスして引っ掛かる姿もこの日は何故か悪いと思わなかった。
確かに先にオナイウと水沼、天野を使ったから交代で打開しにくくなったかもな。
それもしょうがない。

「傾斜する」
この言葉には
・あるものに対して魅力を感じ、それを熱心に行うこと
・魅力にとりつかれる
という意味もある。

選手もサポーターもボスのサッカーの魅力に取りつかれている。
自分もかもしれない。
やっぱクレイジーだ(笑)

幻想かもしれないが、レッズとベルマーレ戦はマリノス対策する相手と戦っていた。
でもこの日は自分達と戦っている様に見えた。

とにかくこのチームに信じて付いていく。
こんな愉快なチームなかなか無いわ。

喜田選手の試合後のインタビューがその気持ちを強く後押ししてくれた。
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**自分たちは一度つないだ手は絶対に離しませんし、何があっても全員で乗り越えていくという覚悟があります。そこに対しては自信を持っていますし、皆の結束というのは、何としてでも、そこはブレてはいけないところだと思います。どんな結果であろうと、このサッカーだったりこのチームを、ボクはもちろん皆が信じていますし、同じ思いです。そこに対しての心配は何一つ、1ミリもしていません。 **

(参照 SofaScore、SPAIA、スポーツナビ)

注:イキがった言葉使いは全て演出です。


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