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勝手に“お友達”づくり〜知る編〜

引込計器盤キャビネット(通称:お友達)を収集しています。
初めましての方もそうでない方もこんにちは。chachakiです。

いわゆる、“顔に見える”モチーフは世界中に溢れており、シミュラクラ現象といわれ多くの方に愛されているコンテンツ(概念)ですが、私はその中でも引込計器盤キャビネットに限定して写真におさめ続けています。

収集開始から9年ほど経ちますが日々新しい出会いばかりで全く飽きることがありません。思っていた以上に彼らの魅力の沼は深そうです。

そんな“お友達”の魅力を記録していくためにnoteを始めてみました。
今回の記事では、『そもそも、“お友達”とは何か』について好き勝手に解説していこうと思います。

“お友達”とは?

一言で表すと、
顔に見える引込計器盤キャビネット
のことである。

なぜ“お友達”なのか

  1. 2つの検診窓がロボットのような顔に見え、愛着が湧くため。

  2. 街角で彼らを見つけた時の感覚が、友人とばったり会った時の高揚感に似ているため。

上記2つの理由から、勝手に“お友達”と呼んでいる。
(名称だと長くてキャッチーでないという裏事情もあったりなかったり)


彼らは無機物で感情ももちろんないが、自分にとっては最高の癒しの存在。
“心のお友達”的な側面もあり、この愛称にしている。


“お友達”の定義

引込計器盤だったらなんでもお友達なのか。というと、そうではない。
現時点では下記の通り定義を定めている(2023年4月現在)。

※尚、まだグレーな部分も多々あるため大体のことは筆者の独断と偏見によるところがあります。ご了承ください。

ポイントは下記の通り。

  • 1つのキャビネットに対して、検診窓が左右に2つある
    (目の位置や大きさが左右非対称の場合は、#変顔タイプに属する)

  • 主に電気メーターを格納するためのキャビネットである
    (中身が空の場合は、#無用タイプに属する)
    (格納物がガスメーターなどの場合は定義から外させていただいている)

  • 両開き仕様のキャビネットの場合、扉にそれぞれ1つ(または2つ)ずつ検診窓がある

ざっくりまとめるとこんなところ。

定義があり難しく感じるかもしれないが、街に出てみると意外と多くのお友達が潜んでおり簡単に見つけることができる。メーカーや地域によっても顔や質感が違ってくるので、是非あなたの街で自分だけのお友達を探してみてほしい。

“お友達”がいる場所

彼らには様々な場所で出会えることができる。

  • 建物(ビル、マンション、家屋、コンビニなど)の脇〜裏、屋上

  • 歩道

  • 鉄柱(沿岸部、山間部、都市、住宅地など場所は様々)

  • 店舗内

  • 駐車場

  • 駅構内

  • 工場敷地内

  • 工事現場

  • 商店街

    etc….

特に、開発されてないけど程よく栄えている地方都市などには個性的なお友達と出会える確率が高い。
逆に、閑静な住宅地や開発地帯などではお友達を見つけにくい。

海が近い地方では、塩害による錆がいい味を出してくれたり、
山が近い地方では、見たことのない古い型番のお友達に出会えることがあったりと、探索地域ごとの楽しみがある。

富山県氷見にて撮影|海に近い地方独特の錆び具合


“お友達”探索の注意点

楽しいお友達収集(路上観察)を続けるためにも、下記のことには注意を払っている。(自分ルール)

  • 一定のラインを超えた敷地内、立ち入り禁止区域に入らない
    そういった場所に限って魅力的なお友達がいたりするが、撮影は諦めて遠目に鑑賞して心に刻む。

  • 撮影するときは素早く。カット数は少なく。極力その場に長居しない
    ※例外として、状況次第ではじっくり観察する。

    路上観察勢にとってはきっと慣れたものだが、側から見たら何もない所を撮影している状況は怪しく、意外と目立つ。近隣の方の迷惑にならないよう、職質されないよう笑、目的を達成したらなるべく早くその場を立ち去る。

  • 通行人などの邪魔をしない
    前項目にも関連するが、魅力的な物件を見つけるとつい夢中になってしまう。撮影や鑑賞する際は周りをしっかり見るようにする。

  • 個人邸を特定しやすい写真は原則SNSにはアップしない
    良識の範囲内で、特定できる情報をトリミング・削除するなど最低限の配慮をする。

  • お友達に触らない
    あくまで所有者の物を撮影させてもらっていると認識する。

  • 無理はしない
    継続するためにも、意外と大事なこと。お友達は一期一会。撮影できなさそうな場所では早めに諦めて別の場所を散策する。

  • お友達を愛する
    何よりも大事。お友達への敬意、愛情を持って撮影させてもらう気持ちを忘れない。

以上、思いつく限り挙げてみた。

言い出したらキリがないし、路上観察の大半はグレーなことが多い。
とはいえ、自分の好きなことを続けていくためにも第三者に迷惑をかけないように気をつけて活動していきたい。自己への戒めとして改めて記させていただいた。


さいごに。

そもそも、“お友達”って言葉が適切かは長年悩み続けてきました(今回も世に発表していく上で改名した方がいいかなとも考えてました)。
が、やっぱり長年慣れ親しんだ愛称。自分にとっては彼らが“お友達”であると。勝手にそう思い続け、呼んでいこうと思っています。

“お友達”っていろいろだと思うんです。
誰かにとってはそれが室外機かもしれないし、送水口かもしれない。
私にとってはたまたまそれが引込計器盤キャビネットだったというだけで、“お友達”=引込計器盤キャビネットだ!と概念から強く主張するつもりはありません。このネーミングに対してどうか寛大な気持ちで捉えていただければ幸いです。


次回は、『“お友達”の楽しみ方』について詳しく解説していく予定です。気長にお待ちください。


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