【クトゥルフ神話TRPG】ロボロ×しにがみで「Good morning ALL」#ロボしにグドモ ネタバレ感想
この記事はクトゥルフ神話TRPGのシナリオ「Good morning ALL」及び、それの生放送セッション#ロボしにグドモのネタバレを含みます。
以下ネタバレ注意
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私がこれまで見たむつーさん登場する動画は6本です。具体的には。
我々の奇妙な日常 『沼男は誰だ?』
#中二の奇妙な日常誰がロックを殺すのか
メメントリバイサマ「Bye-Bye Summer Days」
#個性最強の狂気山脈「狂気山脈~邪神の山嶺~」
狂気山脈RTA
ロボしにグドモ「Good morning ALL」
です。どのセッションも、切なさ、爽快感、笑いなど、違った魅力がありましたが、今回は最後の展開で気づいたら涙が止まらなくなっていました。
今回のセッションはクトゥルフ神話TRPGとしては異色の「王道冒険」でした。
冒険や戦闘の様子が絵としてイメージ出来る楽しかったです。
しにがみさん、ロボロさんの声が自然でドラマCDを聞いているようでした。
私は2月から筋トレを初めて、ちょうどプロテインを飲み始めていましたし、作中で二人が行った両手をついて腹筋を鍛える、筋トレと同じことをしています。それがちょうど少しずつ出来るようになってきた時に本作を聞きましたので、以後その筋トレをするたびにこのセッションを思い出して、余韻に浸っています。
私は本作の最後のオチでとても感動しました。なぜならば、昔同じようなことがあった。もちろん神話生物に載って冒険したわけではなく、日常の延長線での話です。
私は相手と一緒に生きていきたかったですが、生きていくだけの力がなかった。なので言い出せなかったし、もし一緒に生きようとしたら飢えて暮らすことになったかもしれない。そうやって自分を納得させ、記憶を封印してきました。
このセッションを見た時に自然とその時の気持ちを思い出して、ボロボロと泣いてしまっていました。
その時気づきました。私は全く納得していない。自分の無力さを悔やんでいたんだ。力さえあれば一緒に生きていくことが出来た。しかしその選択をする力すらなかったから、悔やんでいるんだ。
一緒に生きているだけなら今からでも出来る、しかしあの時のあの人たちと一緒に時間を過ごしたかった。それはもう叶わない。
そのことと向き合うことから逃げていたから、ずっと言いようのない悲しみを抱いていた。
しかし大好きな実況者さんたちがTRPGをすると言うことで、普通に見ていた時、最後の最後でその気持ちを思い出された。
最後のほうずっと号泣しました。
このセッションを見た時、言いようのない悲しみは、ただ自分の無力を悔やんでいただけだと言語化出来ました。
これまでは何のために生きていたらわかりませんでした。
しかし今は「いつか未来で幸せになる」、「今後、同じようなことがあった時に、誰かと一緒に生きていくために力をつけたい」と思うようになりました。
このセッションを見て自分の気持ちを整理することができ、長年の悩みがすっきりしました。
今回のシナリオはクトゥルフ神話TRPGとしては異色「王道冒険」ものであり、神話生物を従えて冒険したり、神話生物と戦ったり、PCが神話生物だったりと、クトゥルフ神話TPRGとしてはかなり異色です。
中には「これはクトゥルフ神話TRPGのシステムを使っているがクトゥルフ神話TRPGではない」と言う人もいるかもしれません。
しかしこのシナリオはクトゥルフ神話TRPGだと思います。
キャラクターどころかプレイヤーも神話生物の世界へ連れていかれた。
このセッションでは最後「神話生物に魅入られた主人公は、普通に生きていく選択肢をすて、神話生物と共に生きていくことを選び、人間ではなくなります。そして命を失います」、筋書きだけ見れば、ものすごくクトゥルフ神話的な終わりです。
しかしこの終わり方をプレイヤーもキーパーも視聴者も含めてしあわせなものだと思っている。それは本来キャラクターだけが受けるはずだった、神話生物による魅了、浸食を現実世界まで及ぼしたと言うことです。これはとてもすごいことだと思います。
むつーさん、日常組、我々だのクトゥルフ神話TRPGを見てきましたが、次回はシノビガミなどプレイヤー同士で対立するTRPGを見てみたと思いました。
なぜならば今回のセッションで、二人は本来用意されていたエンディングではなく、自分たちが納得する全く違う終わりを選んだからです。
これはもともと日常組や我々だが持っている(と私が思っている)「しあわせは人によって異なる。世間一般とは異なっても、自分たちがしあわせだと思うことをしていきたい」と言う気持ちが、本来大多数がハッピーエンドだと思う展開ではなく、自分たちが本当に納得するエンディングに到達させたのだと思います。
ここまで来たのならば次回は最初からプレイヤー同士の目的が対立しており(もしかしたら協力できるかもしれない)、どういうエンディングになるかが完全にその時集まったメンバーとダイスの目によって決まるTRPGも見てみたなと思いました。
今回のヒトちゃんのハンドアウトを自然と演じるしにがみさんがとても良かったのでハンドアウトがあるTRPGも今後どんどんして欲しいなと思いました。
それにむつー演出が加わればどうなるかもとても気になりますし、クトゥルフ以外のTRPGでマスターをするむつーさんも見たいなと思いました。
最後に今回のセッションですごいなと思ったことがあります。それは元のシナリオになかった筋トレ設定と、動くものが好きな設定です。
動くものが好きな設定で二人は自然と仲良くなると同時に、ヒトちゃんの孤独と元気に会えた喜びを強く印象付けます。
そして筋トレ設定により、二人が別れた後も、寂しすぎない、孤独を感じさせない、この先もしかしたら長い間筋トレしているかもしれない。いつかなぜ筋トレしているかわからない時がきても、筋トレをやめる日が来ても、二人で過ごした大切な日々はほんの一瞬の花火よりかは少しだけ長い時間になる。
この自分たちが持ち込んだ設定やアドリブがシナリオに反映されて、物語の解釈の幅が広がり、時に物語全体の意味も変わっていく。これこそがTRPGの魅力だと思いました。
良いものを見させて頂いたと思います。
このTRPGのセッションを作ったすべての人に感謝しています。
シナリオ製作者様
イラスト製作者様
演出作成の皆様
むつーさん
しにがみさん
ロボロさん
ありがとうございます。次回作もとても楽しみです。
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