初対面の態度とは

とにかく、外を歩くときでも買い物をする時でも病院に行く時でも、
なんとなく「感じよく」いようとしている。実際相手にどのような印象を持たれているかは分からないのだが。でもそういうの面倒くさい。
いい顔していてもお腹の中では『あんまりこの人好きでもないな』なんて思う人かっこ悪い。こちらが愛想よくしたからと言って相手も同じように良くしてくれるとも限らない。
別にこの辺はどっちでもいいのだろう。愛想を良くされて気分を悪くする人はいないし、だからと言って「良く思われたい」から愛想を良くすると、期待とは違う反応が却ってきたときにストレスをためてしまうけど自業自得なバカバカしいストレスだ。接客業だったらお腹の中で何を考えていようが仕事なので誰に対しても愛想を良くする必要があると思うが、仕事ではないからやりたければやればいいし、そうでないならそうしなくてもよい。

私はふつうの顔をしていると「冷たい」と思われるのではないかという惧れがあるのだ。実際に初対面の人に「冷たい」と言われびっくりしたことがある。ただその時は『私の表情が冷たい』というより『私の反応が鈍感で冷たい』と捉えられたのかもしれない。あまりよく知らない人と話をするときに、とっさに投げかけられた言葉にさっと返答できないことがある。こちらは相手に失礼のないようにと言葉を選んでいるのだが、その間が相手にとって「いらぬことを言ってしまったのかな」と思わせてしまうのかもしれない。私も逆の立場になったことがある。あれは訓練するしかない。
あと初対面の人に「頭が良さそう」と言われたこともある。ストレートに誉められたという感じではなかった。本音を隠して言葉を選んで言われたように感じた。あ、とっつきづらいのかなと思った。
大体初対面から好意を持ってくれる人は少なくて、1年くらい一緒に仕事などしてやっと私が「ぼけーっとしている抜けた人」と認識されて警戒されなくなる。でもこれは私も『そういう風に誘導してしまっている』部分もあるかもしれない。初対面の時につい「しっかりしている人」を演じてしまう事がある。しっかりしてそうな人を演じるのが得意だ。しっかりしてそうな人顔(がお)なのだ。
実際はだら~~っとして甘えん坊だったりするのだが、初対面からその気質は出せない。だって相手の事もよく知らないし。かと言ってぼーっとしている(私にとっては普通の穏やかな気持ちなのだけど)と、覇気がなくて暗く冷たい人と思われるような気がしてならない。

でも、私は今本当にお互い好き同士の友人をできれば作りたい。表面的な関係性ではなくて、ちゃんと信頼し合える人と知り合いたい。自分がどう思われるかを畏れてただにやにやしてしていてもそういう人と知り合える機会は遠のくばかりのような気がする。


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