見出し画像

児童養護施設で働いていた時の話

ゆかちゃん、おしごとお疲れ様!
体力が落ちてるのか
眠くて仕方ない私。春眠~にはちと早い。

この間の日曜日は
私のことを姉さんと呼んでくれる20代の男の子が
誕生日だったんだ~
初めて会ったのは3歳のとき。
くりくりの目が可愛かったのに今じゃ立派に働いてるよ!

児童養護施設で私が働いているときに
一緒に暮らしていた子。
就職して初めて担当した子。

保育士って言ったって、資格とやる気しかない
20歳の私。
いきなり4人の幼児の担当になって
母親代わりの存在に。

目が離せないでしょ、まだ2~3歳。
それが4人。
一人は活発、一人はおっとり、一人はおこりんぼで、一人はあまえんぼ。
寝かしつけの時は、手が足りないからトントンする私は
ドラマーみたいだったと思うよ。
寛大な先輩たちがフォローしてくれたから
今があるけど、あのときは本当にハゲちゃうかと思った(*´∀`*)

気持ちを4人に寄せて生活してた日々。
大変だったこと、色々あったはずなんだけど
今、思い返すと笑い話ばっかり思い出すなぁ。
だけど、その中でも胸が今でもきゅっとなる話も。

幼稚園の年少さんになったころ。
いつものように絵本を読んで、いつものようにトントンしてたら
ひとりの子が
『ねえ、私のおかあさん、どこにいるか、姉さん知ってる?』って聞いてきたの。
唐突な質問にびっくりして
『知らないんだよね~』ってドキドキしながら答えたなぁ。

『その子の表われに、その子の背景は関係ない。
目の前の子どもの声をしっかりと聞けばいい。
目の前の子どもの目をしっかりと見ればいい。』
っていう施設長の方針で
担当の保育士には、児童がなぜ施設にいるのかは
知らされていなかったんだ。
施設によっては担当保育士が親との面談に立ち会ったりも
あると聞くんだけど。

その夜も寝る前までは
楽しそうに遊んでたし
楽しそうに笑ってたのに
小さな胸には、
おかあさんへの気持ちがしまってあったんだなぁ...
おかあさんの代わりになんてなれないのは分かってたけど
熱血保育士!くらいで突っ走ってた私は
ビンタされた気分だった。
寄り添えてなかった!って。

命をかけてこの子たちを産んでくれて
この子たちの成長を私に託してくれて
ありがとうって
この子たちのおかあさんに思いを寄せたりもした。

けど、やっぱりね、事情があるのは分かるんだけど
そばにいてあげて欲しかった。

今、この時にも
私って、いい母親なのかなって
悩んでる人がいるとしたら
もう、悩んでるだけでそれが愛なんだよって言いたい。
おかあさんって呼んだら届けば、それでじゅうぶん。

それでも、私の担当してた子たちは
施設で一緒に育った仲間たちと一緒にワイワイしたり
仕事のことや恋愛とか、悩みながらも、しっかりやってるんだ。
施設に預けてもらえて、まゆみ姉に出会えてラッキーだったな!
とか嬉しいこと言って泣かせてくれたことも。

私たちの子も、あっという間に成長して
自分で道を選んでいくんだろうね。

乳児期は、肌を離さず
幼児期は、手を離さず
学童期は、目を離さず
思春期は、心を離さず

まだまだ一緒に寝たいと甘えてくれる娘たち
どう子離れしていくか
どう親離れをしていくか
悩めるのも幸せかな。

では今日はこの辺で♡

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?