勇気

日中になると、エアコンがごぉぉを通り越してゴリゴリ鳴るので爆発しないか心配なアリンコです。
万が一爆発したら爆発したで、そういう、運命だったんだと思うんでしょうが。

室内ではゴリゴリ、お外では蝉がミンミン、遠くの方で太鼓がドンドコとあの、著しくやかましいー、環境、ですわー。
擬音がはっきりしとる。わかり易くて大変よろしいッ!

アリンコが先日、「七文字しか感想がない」と書いたらね、アタイの一人しかいない例の友達が心配して、あの、一生懸命感想くれました。
第一報が「大丈夫か?」だったので、何がや?と思いましたが、「ツチノコはアリンコらしい」って12文字になりましたね、良かったです。

ツチノコは虫ではございません、アリンコも虫ではない。

虫といえばこの友人は、ホラーと同じぐらい「虫」が苦手で、何年前だったか、「今週末に会社でキャンプファイヤーするんやけど、虫ぃ、大丈夫かなあ?」という謎の相談...相談?を、受けた事があって、言ってる意味はわかるんですけど、「こんな会社、キャンプファイヤーにしてやるぜ!!」的な、暴動かな?と一瞬、物騒な想像をしてしまいましたが。

私は山育ちなので、虫は平気なんですよ、初見の「何じゃこりゃあ?!」ていうのも、自分で処理するしかないので怖がってる場合じゃございません。
アリンコの、「人間」以外の弱点は何だろうと考えたんですけども、結論としては謎に派手なデケェ鳥ですね。

以前住んでたアパート付近に、統率のとれたカラスの一派が既にいたんですけども。
当時四階に住んでたので、電線とかにいるカラスと視線の高さが同じでして。
これはまずいと思って、チャコールのナイロンのエコバッグを、バッサバッサと丁度いい大きさだったのでベランダの物干しに吊るして、「新入りだと思ってナメてたら貴様らもこうなるぞ」って、エコバッグをカラスに見立てて、見せしめのように吊し上げたら(ナイロンを)、頭の良いカラス達は、最初は「やんのかゴルァ」ってカーカー言うてたんですけども、二日ぐらいでなんだ、立ち位置を変えて、うちのベランダの周辺からちょっと距離を取るようになったんですけども。

カラスの代わりに、磨り硝子の窓だったんで全貌は見えなかったんですけど、ある日「フラミンゴなの?」っていう鮮やかな色の、羽たたんだ状態でも1メートルぐらいありそうな謎の鳥がベランダにいて、ギョエエエエ!!!って鳴き叫んでて、何だあいつは?!って滅茶苦茶怖かったのを思い出しました。

見かけたの一回だけなんで、何だったのか本当にわからない。
実在する鳥だったのかどうかも...咄嗟にカーテン閉めて、新手のバンシーかなとビビりまくりでした。
奇声ですよ、完全に発狂してる女の奇声にしか聞こえんくて、「おうおうおうこれはどうすりゃ良いんだ」って。
その後は、私と鳩との、長きに渡る戦いが繰り広げられたのですが、あのフラミンゴみたいなバンシーが何だったのか未だにわからない。

ちなみにバンシーはアイルランドの妖精ですね。
世の、日本人が思い描く妖精とは全然イメージがかけ離れた、妖精です。
「バン」が女って意味で「シー」が妖精なんで、バンシーっていう、シーですね。

FF7に、ケット・シーってキャラクターいるでしょ?あれ実は、上に乗ってる猫のぬいぐるみと、下の白い物体、ロボットなんですが、アイツらあの、実はスピンオフ作品だと完全に分離しとるんで、戦闘力のない、ケットしか出て来ねぇんですわ、知ってた?
白いやつ何やねんって、そりゃあれですよ、「おみくじマシーン」です。
「そいや!」って言ってるのは上の奴ですけど、殴ってるのは下のマシーンです、掛け声詐欺じゃないですよ、「そいや!」って言わないと、下のヤツ動かない仕組みっぽいんで。

リメイクで設定変わってたら、知らんけどな。

FF関係なく、「ケットシー」っていう妖精もいるらしいです、そのまま猫の妖精です。
あの、7の上のやつの名前が「ケット・シー」なのか「ケット」だけなのかは覚えてないです。
なんで書いたんやって自分でも今思ってます。

妖精はね、あの、昔「アウターゾーン」っていう漫画があって、そこに出てくる「妖精」がちょっと怖いやつで、全部読んでないけど何回か出て来てたと思う、基本的に人間を殺しに来るんですよ。
だからアリンコの「妖精」のイメージは、その漫画に出てきた殺人妖精か、ムッキムキのやべぇティンカーベルしか、今思い浮かびません。

若い頃に、バーとか入ってる雑居ビルで、エレベーターにティンカーベルのコスプレした女の子が五人ぐらい乗り込もうとして、既に人いっぱいだったんで、三人目ぐらいでブーって警報鳴って、なんか、いたたまれない気持ちになった事も、ついでに思い出しました。
普通に定員オーバーなだけなんですけど、なんであの、警報鳴らした人が「重たい」みたいなイメージになるんでしょうか。
ティンカーベルのコスプレっていう、そもそも何バーだったんだろう、五人ぐらいいたのは覚えてる。

それで五人と言えば、京橋で働いてた時に、残業終わって帰るぜってタイミングで、ホームに入ってきた電車から丁度降りてきたのが、サングラスかけた小さい沢尻エリカみたいな、女の子が五人いたっていう、一人ずつモデル歩きで降車してんですけど、皆なんか小さいっていう、この人達は示し合わせたんだろうかっていう、エリカ様が五人。

どちらも、私当時は声出すほど笑うこと滅多になかったんで、例の友人に「最近の若い子はみんな小さくなってるから、人類縮小化が進んで、五百年後には手のひらサイズになるやろうからそれで地球温暖化も解決するかもしれんなぁ」って、振ったら、「マジかー」って、言ってました、二人とも真顔で。
ツッコミがいないと、こういう事故が起きるんで、アリンコがボケられないという、悲しい、お話です。

ええ、もう私の生活に足りてないのはツッコミですね、急募!!

グランシャトーの歌がとっても悲しい感じに聴こえた、あの夜。
京橋駅も綺麗になったみたいですね、あのJ Rの方ね。
もう随分行ってないので、まああの、行く用事が無いんですけど、友人と二人で、どっちもお酒飲まないのに呑み屋で食事してたのが懐かしいです。
ここにもう一人女子が加わると、なんかよくわからんイタリアンの店になり、オネェが加わると、大衆居酒屋に食事する場所が変わってた時期です、アリンコの若かりし頃。

オネェさんがいたら、鋭いツッコミがバスンバスン入ってたんで、ボケ甲斐もあったんですけども...彼、彼女?どっちだ?その人とももう、随分会ってない。
素敵な人でしたよ、職場のロッカールーム前とかで、出勤時に鉢合わせると、

「あらアリちゃん、今日も素敵なお帽子ね」って、そうそうそう今日は夜勤だからちょっと張り切って縦にくるくるっと、て、何も被ってねぇわ、これ自前なんだわ!って...、あれ、ツッコミは、私?
アタイの中途半端な天パがストパより強かったんで、逆にパーマ当てたろと思うたら何でか縦ロールになってもーぅたーんやー。
美容師さんが一番びっくりしてたと思う、何もせんかったらつむじから全体的に渦を巻くように、グルングルンしとるんで、同じ方向に毛先跳ねてな、「姉ちゃんずっと風吹いてる人みたいやん、それ、手塚部長やん」って、言われてましたけど、手塚も別に風に吹かれてねぇわ。
私の頭部に、手塚ゾーンが発生してたんだ。

その天パもいつの間にか消滅してたんで、多分ゾーンはドイツに行きました。

ほんで何の話やったかな。
そだそだ、鳥だった。

カラスを即座に追い払おうというか、距離を取って貰おうと思ったのも多分私、鳥が怖いんですよ。
ジュラシックパークも苦手で観れないんですけど、あれもね、人間を捕食するって点ではなくて、あの、ちまちまちまちま食われるっていうシチュエーションが怖くてですね。
ナンバリングは忘れましたが冒頭でそんなシーンあったはず、子供が、「あ、小さい恐竜だ」って寄ってったら、次に母親の悲鳴が聴こえるっていう、その冒頭だけを何故か観てしまって、映像的にエグいシーンでも無いんですけど、何が起きたかってわかるじゃ無いですか。
バイオハザードの映画も、2までしか観てないはずなんですけど、多分3で大量のカラスに襲われるってシーンがあって、多分そこだけ覚えてるから、私もしかして3は観たのかしら。

もしあの、初期の、今リメイク出てるけど、ウィルスのバイオハザードが起きたら、私は真っ先にゾンビになりたい人ですね。
あのゲームは、即死した方が楽じゃないですか、出来ることなら、リッカー辺りに、私が振り返る間も無く背後からドスッとやっていただきたい。
「くそ、噛まれた。血が、血が止まらない」とか、そんな中途半端なのはやだ。
そういうポジションの人って、段々ぐったりして、朦朧とし始めた辺りで、「大丈夫だ助かる!俺を信じろ!お前は助かるんだよ、気をしっかり持て!」とか、ガックンガックン揺さぶられて、ガブーって行くかどうかのタイミングで、頭撃ち抜かれるとか、そんな感じやろ。

じゃあ、最初から撃ってくれよ、気はしっかり持てません。

大体「しっかりしろ!」って言ってる人が何かに気を取られた瞬間に、起き上がって、で、その人の背後にいた人に撃たれるやろ。
それで、大体そんな感じで、諦めずに油断してる人ってクリスやろ。

「ああ、クリス、...、もうだめなのよ、お願い、...、あの人に伝えて......会えて、良かった、...て、」

って言付けしてもやな、あのゴリラ人の話聞かんやん。
忘れるやん、絶対伝わらんやん、そんで、装備落とすやん。
何やったら、オープニングで装備全部落とすゴリラやん、何にしても絶対伝わらんやん。
これが、レオンとかやったら、「あの人って誰なんだ?」って、ナチュラルにツッコミ入るけど、クリスにツッコミは無理なのよ、人の話聞かねぇから。

そのレオンも、今でこそスーパーエージェントやけど、彼も、実はバイオ2でデビューした時は、赴任初日に大遅刻して、それで免れとるから、ポリスとしてそれはどうなの?っていう。
時間通りに出勤してたら、ゾンビコースやで、もう第一波の、パニック終わった後に、「何が起きている?」みたいに、主人公面しやがって...、主人公やけども。

バイオハザードの、自分でも気付かないうちに感染して、どんどん化け物になっていく、っていう部分が好きな方は、貴志祐介の「天使の囀り」って小説がおススメです。
最近は知りませんけども、初期の頃の貴志祐介の物語はね、結局は、あの、女が強いのと、結構設定がぶっ飛んでるんで、ジャンルがホラーでもお化け怖さではないので、私は結構好きです。
でもあの、虫が苦手な人は、「天使の囀り」はダメですね、大丈夫な方には、お勧め。
設定が「そこか」なので、リアリティがあるかと言われれば、微妙。

設定がぶっ飛んでるホラーの中で比較するのであれば、「パラサイトイブ」よりは、読みやすかった。
ゲームよりも前の話ね、舞台は日本です。ゲームはニューヨーク。
最初のFF7のちょっと後に出たんだったかな、CMで、クリスマスでオペラ歌手が歌ったら、観客がみんな人体発火して、そこに主人公の、ニューヨーク市警の、金髪美女がぁ、っていう、1はRPGです。
アクションと、ダメージ受けると服が破ける金髪美女が好きな人は、3にしときなさい。
3までいくと、原作になってるはずの小説全く関係ない話な上に、自分が今何をさせられてるのかわからんシステムになってるんで、「ちょっとシナリオが難解過ぎて何が起きてるのか3行で説明してください」的なストーリーが好きな人も、3にしなされ。
頭パァンなりますんで、物理的にも、思考回路的にも。

2は知りません。

くたばり方は「パラサイトイブ」がダントツで楽ですね、何が起きたのかもわからん状態でもう死んでますんで。
倉庫に立てこもったせで、鍵探しに行かなあかんやないか、そんで、倉庫に残ってんのはゾンビ一体と手記か、っていうのが、一番やな、くたばり方です。
アリンコは、ゴールテープ切る前に減速してしまう、ダメなタイプなんで、ちまちま食われるのも、籠城して具合悪くなっていくのも、断る。
それで、自決も出来ないんで、背後からのリッカー、一択です。

バイオハザード的な事になったらね、私はまず、眼鏡を捨てますね、何も見たくない。
幸いにも裸眼だともう手元ぐらいしか見れんので、そうだ、眼鏡を捨てればいい、そうしよう。
そうなったらもう、ゴリラなのかタイラントなのかも見分けつかん、そうしよう。
私はたった今から、眼鏡を捨てる!!で、どやろか?

何故、鳥の話から、異常事態の自分のくたばり方の話になっているのか。

視力がほぼ壊滅しても、カラスに啄まれるルートが残ってるんで、なるべくバリケードが出来る前の、建物内で眼鏡を、捨てます。
サッと外して、ポイっと投げて、「もう何も怖くない!かかって来なさい!」とか、変な銅像とかに向かって言ってるおばさんになります。
なんかよくわからん、署長の銅像的な、何かに向かって、吠えるおばさん、マイナス眼鏡。
で、背後からサクッと、やっちまってくだせぇ、出来ればリッカーで。

まぁあの、生きるかどうかとか以前に、普通にデケェ鳥は怖いです。
写真とかは普通に見れるんで、鳥の何が怖いのかまでは、わからないんだけども。
フクロウは可愛いなと思うんで、何が怖いのかわかったら、怖くなくなるかもしれない。

上の方に書いた、奇声を上げるフラミンゴみたいなあの謎鳥は、普通に声が怖かったんですが。
色がフラミンゴみたいな、なんだ、鮮やかなアプリコットの、鳥。
2階ぐらいまでなら、小道挟んだ大きな家が、猫屋敷状態だったんで、カラスもそこそこの高さにいたんでしょうが。
本当に「ギョエエエエ!」っていう、甲高い女性の声にしか聴こえなかったんで、あいつは本当に何だったんだろうと姿を確認すべきだったのか、見たら見たでトラウマになってたのかは、わかりません。

それで、その後に近隣の遊歩道の木、みたいなのが、何かの工事で全部バッサリ伐られて、それで行き場を失くした鳩が、あっちこっちのベランダに避難してくるっていう、人間の、勝手な部分でもありますが、油断したらクルッポークルッポーって、うるさい感じで。
鳩は、巣立った後にまた帰ってきちゃうんで、一度でも巣を作られたら大変だって、色々対策しましたが、鳥が留まれそうな場所に、剣山みたいな鳥避けを仕掛けたら来なくなったんですけども、エアコンの室外機の上とかも針だらけでした。

それで、結局そこを引き払ったのは、夜間に刃物持った野郎が彷徨いてるって、オートロック内にいるんで、一番怖いのは生きてる人間ってオチになりますけども。

夜な夜な私が奇声あげて暴れまくってるって言ってたの、もしかしたらアプリコット謎鳥の仕業だったのかもしれません。
なら説明つくわ、私あんな声出ないけども。
公的なアレでは、その「暴れまわってる」申告で、アリンコがその人に何かしたわけではないと、証明されたんですけども、私にそんな、夜な夜な、騒音立てながら暴れ回る事は不可能なんで。
公的に「この人じゃないよ!」って言っても、完全に私だと思い込んでる人には、全く通用しないし、そもそも刃物で玄関ドアガンガン切り付けてくる人が、どうやって誰も聞いてない「騒音」とやらを察知できたのかとか、刃物持ち出してる時点で、普通ではないんですけども。

謎鳥の仕業という事にしておこう、今となってはもうわからん人の事を、あれこれと考えるのもしんどい。
あの謎鳥が、鳥であったのか別の何かだったのかもわかんない、二度と現れないことだけ願っておこう。

バンシーは、アイルランドでは死者が出る予兆として、叫び声を挙げるらしい。

その声が聴こえたから命がという事ではなく、死期を知らせる妖精なのだと。
勇敢な人、神聖な人の最後を、ケルトや純粋なゲールの血筋にのみ、知らせるのだと。
不吉な感じがするけれど、順番が逆だ、中には、その死者の一族全員に知らせて回るとか、そうした話もある。

もしもその声を聴いた人がいるのなら、その時どうするんだろう。

父が余命三ヶ月と知らされた時から、きっかり三ヶ月間、「覚悟はしていてください」と告げられた。
なんかのゲームにそんな台詞あったなとぼんやり思いながらも、「覚悟」なんてどうやってすれば良いのかわからなかった。
父の入院先から最寄りの駅に向かう道すがら、夜間にすれ違う人なんて滅多にいなくて、時々誰かに、縋りたくなって、いつか自分が叫び出してしまうんじゃないかと、電車を待っている間「覚悟」という使い古された言葉の意味をぐるぐると考え続けていた。

父が息を引き取った日、「とりあえず家に帰りなさい」と叔母に諭されて、通い慣れてしまった道を歩いていたら、部下らしき人達を連れて、もう一軒と飲み歩いてそうな、酔っ払いの中年男性とすれ違った...、多分、父よりもっと年上の、おじさん。

世界にはあんなに楽しそうな人も、悲しい人も、私のように泣けない人もいるんだなぁと思った。
そりゃそうだ、私が笑っている時にも、苦しんでる人がいて、それは当たり前のことで。

覚悟って何だろうって、実は今でもわからないんだ。

比べるものではないけど、例えば何かの大きな試験の合否結果や、オーディションやコンクールの結果待ちなんてものは多分他の人よりも、多く経験してた。
きっと出来てる、やれるだけの事はやった、でも「絶対」は無いから、もしも結果が出なかったとしたら、その時はあまり落ち込まないように見えるようにしないと。

幸いな事に、いや、ずる賢いのかな、私は「絶対に無理だ」という事は、それまでなかった。

その日の夜は、とても酷い夢を見た、私はありとあらゆる物や人に対して、怒り狂っていた。
なんでなんでなんで、お父さんだったの?なんで私のお父さんだったの?なんで私のお父さんは生きて病院を出られなかったのに、なんで世界は普通なの?
勤め先に連絡があった時に、早退を許可してくれた上司は、慰めのつもりで「人はいつか必ず、」と言った、んな事知ってるよ!わかってるよ!何当たり前のこと言ってんだ、三ヶ月前から知ってたわ。

知ったつもりで、知らなかったんだよな、多分。

私が自分の人生を諦めかけた時、母方の伯母がさ、その日の私の夢と全く同じ事言っててさ。
「なんでアンタが諦めなあかんの?」って。
その時はもうちょっと頑張るって決めた後だったけど、ああ、少なくとも伯母は、今は私の身を案じてくれて、だから怒ってるんだなぁと思って。

その時は。

何が正解なのか、どんな言葉が刃になるかも私わかんないからさ、どういう状況であれ、誰かがとても悲しんで苦しんで、もしかしたら怒ってるかもしれない時に、迂闊な事、言えないなぁって、黙り込んじゃう。

「覚悟」って何だろう、自分の意思ではどうにもならないと流されてきた私には、まだわからない。
流されるままで終わるのは嫌だなと思って、何とかもう一度立てるようにはなったばかりで、今はその在り方を、時々考えてみたりする。

でも私はまだ弱いからさ、初撃即死KOされたいなぁとか、甘ったれた事を恥ずかしげもなくほざく。
遺される側の気持ちを、身を以て知ってるってのに、何てこったい。

ゆっくりで良いんだろう、まだ時間は多分ある。

あんまり多くのものは抱え込まないようにしようと、内側に籠ってるとね、色味はどんどん失われて音も消えていくからさ、気が付かないうちに。
私はまた世界の片隅で、目ぇ、醒めたんだから、色が見えるようになって、耳も聴こえる。
ちょっと聴こえ過ぎる時もあるし、それは見えちゃダメだろうってもんもついでに見えちゃうようになったけど。
ああ、エロい事ではありません、万が一そういうのも見えちゃったら、その時は「見なかった事!」は私の数少ない特技でもありますので、安心しててください。

この先何が起きても、揺らいでもすっ転んでも、まぁ立ち方は、思い出した。
まだ走れない、だから歩こう、残念ながら走れねぇんだ、でも一生走れないとは、今は思ってない。
いつになるのかはわからん、目安を定めたら私は無理をする、学習してる、大丈夫だ。
今の私には「いつか」ぐらいの曖昧さで良い、「そこだぁ!」と見極めたら、脚力だけはまだあるから、体幹ぐらぐらでも、火事場の馬鹿力よろしく、その時に持ち得る全力を、後先なりふり構わず、出しに出しまくって大盤振る舞いの、......その後チーンって倒れても、まぁ良いだろう。

さぁて時々甘ったれながら、脱線しながらも、現状打破、自分のペースでやったろうやないか。

私には友達がいる、一人だけ、ボケしか出来ない。

私には想う人がいる、虚無ってた私をバッチーンと目醒めさせてくれた人、とんでもない奇跡だった、恐ろしく美しい、恐ろしく強靭で、恐ろしく笑顔が胡散臭く、たまに後ろの襖微妙に開いてるのちょっと気になってるんですけど、貴方はその自覚もそもそも私を知らんでしょうが、私に「運命」とやらがあるのなら、その川でどんぶらこっこと流されてた所に、突然激突してきた「岩」みたいな人、貴方「岩」だ、そして何か変だ、大好きだ、私にもっと経済力があれば、ガチで銅板のハリセン作ったろかい?信じられないかもしれんが、業者はいくつかアテがある、「一緒に作りましょう」っておかしいでしょ!ツチノコ返してください!

アリンコの言うところの「岩」と、「変」は最大級の賛辞でございます。

タロットカードのCUP of FIVEって知ってる?カップが五つあったのに、三つ溢れちゃったことが気になって、残り二つがまだ無事だってことに気づいていない人の絵柄が用いられるの。
気が付いてないだけで、まだ二つ残ってる、私はきっとそんな状況だった。

いつか「覚悟」が決まった時には、私の親戚が年々巨大化させてる馬鹿でかいバームクーヘンを嫌がらせに送り付けたいって夢も見えた。
時期はそうね、タイミングを見計います、砂糖と小麦粉の塊だぜいひゃっひゃっひゃっ。

貴方は私の「運命の岩」です、どうかご自愛くださいませ。

私は多分、過去一人生が楽しい。
大事だと思える人がこの世に二人もいるのよ、とても素晴らしいこと。

もしもアプリコット鳥がまた現れたら、ダメ元で助けを呼ぶからね。
私これまで誰かに「助けて」と言えなかったの、だからとても凄いことなの。
助けに来てくれなくても、「助けて」って言葉の使い方、覚えたよ。

ゴリゴリ、ミンミン、ドンドコドン。

私の世界にはまだ音が聴こえる、貴方の声も、聴こえる。
もうどうにもならない世界が来たら、その時は「覚悟」を決めましょう。

貴方に会えて、良かったです。

今楽しいの、とても楽しいの、毎日笑ってるの。
毎日、一人で笑ってるの。

笑えるようになったの、だから、ありがとう。

私はもう少し、頑張れる、

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