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「別れたい」と言ってみた

結果、引き止められた。予想外だった。すんなりOKしてくれると思っていたのに。

離婚は一人で行えるものではないのだと思い知らされる。結婚と同様、双方が納得していなくてはできない。話せば話すほど、お互いが知らなかったお互いの気持ちを知ることになる。

「いかに絶望したか」がなかなか伝わらないので、言葉を変えて説明した。一番しっくり来たのは「何年も心を込めて贈っていたプレゼントを目の前で踏みにじられた」という表現だった。

私は養われているから、否応なしに負い目が生まれる。だから私ができる唯一のお返しとして、「美味しくて健康なご飯(のつもり)」を作ってきた。

旦那は殆ど無言だった。それはたぶん反論の余地を作らなかったのでしょうがない。

そして「考え直すことはできないの?」と言ってきた。わたしは(なんでそんな要求ができるの?)と心の中で驚愕した。

「私が離婚を選んだのは、私には私の人生があるから。このまま、歩み寄る気のない人と一緒に生きていくのは辛い。一緒にいる理由が一人が寂しいという理由しかないならば、ペットを飼えばいい。」

と伝えた。

旦那は、まだ別れたくなさそうだった。引き止めるくらいなら、なんでもっと大事にしてくれなかったんだろう。すがってくる人をボコる方の身にもなってくれ。そう、そういうとこだよ。

また黙りこくってしまった。反論の余地がないからしょうがない。とりあえず、私の気持ちはきっと変わらないから、私が一緒にいることを納得できる理由を旦那が見つけてくるか、旦那が納得できるまで何日でも待つ旨を伝えた。

手も足もしばり付けて相手が餓死するまで待ってるようなものだ。私のほうがひどいことされたから別れたいって言ったのに、向こうに被害者みたいな顔されるなんて最悪だ。

引き止めてくるほど残酷なことをすることになってしまう。最悪だ。

そんなに離れてほしくないなら、何でもっと大事にしなかったんだろうか。愚かすぎる。まったく理解不能だ。

どのくらい待つことになるかわからないが、とにかく待つ。ハァ〜。

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