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忘れがたき音&ビートのトリオ

タップ、ピアノ、そしてベース。

3人それぞれの音は別々に知っていたので、それぞれをピックアップして脳内再生をしてみたら、どうやっても楽しくしかならない絵が浮かんできた。

これは行かねばと思った。

そして迎えた当日。

期待を裏切らないどころか、期待を遥かに超えた世界が、一曲目から繰り広げられて行った。会場右手に飾ってある42nd streetの写真の助けもあって、時にはニューヨークシティの老舗ジャズ・バーにトリップ。

時には筋肉質の馬が走り回り、土埃舞う西部劇のような世界へ。

オーストラリアのアボリジニが住む大地の中で夜に焚火を囲んでいるかと思えば、熱きフラメンコのハートの聞こえるスペインへ。

丹精さん、堀さんのオリジナル曲を交えながらの選曲も素晴らしかったが、その曲の本来の土地やイメージさえも飛び越える世界の旅。

タップや人の域を超え、自然と一体となりパーカショニストとして音のうねりを創り上げる丹精さんに、座小田さん、堀さんの新領域も引きだされてゆく。

最初から最後までニヤけが止まらず、3人の会話するビートをただただ聴きたくて、ついつい目を閉じた。開けてみると、そこにはやっぱり楽しくて自然に笑顔が漏れちゃう3人のお顔が。

こんな風に音と、リズムと一体になれたらどんなに楽しいか、羨ましく、そして幸せな空間でした。

この世界観、癖になりそうです。

丹精(tap)
堀秀彰(p)
座小田諒一(b)

(2020.02.08 @ Absolute Blue)

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