犬と暮らす利点

犬は、群れで暮らす社会性と、優れた感覚、運動能力を持つ動物です。

縄張りへの防衛能力をいかし、外敵から人を守る番犬や家畜を守る牧羊犬として、また、狩猟本能を発揮し、人の狩りを助ける狩猟犬として活躍してきました。人は自分達の生活に役立つ様に、犬を改良し、様々な犬種を作ってきました。

大昔から、人は犬を主に実用の目的で飼育してきました。ヨーロッパを中心に16~17世紀以降、実用から愛玩用へと犬を飼う目的が変化していきました。犬に関する科学的研究が進み、人は、犬の能力や行動を解明し、より深く理解する様になりました。社会の変化や研究の成果に伴い、目の不自由な人を助ける盲導犬や、体の不自由な人を助ける介助犬など、新たな働きをする犬たちも誕生してきました。

一般家庭における犬の役割も変化してきています。家族の一員として受け入れられるにつれて、愛犬と暮らすメリットは社会的に認められるようになりました。所有の意味を含む「ペット」から、人と密接な仲間の様な関係であることを示す「コンパニオン・アニマル」(伴侶動物、家庭動物)へと、呼び名が変わりつつあります。

〜愛犬と暮らすことのメリット〜

・愛犬を通じて人の輪が広がる
・ご近所の付き合いが深まる
・健康管理に役立つ、育てる楽しみが得られる
・家族がなごやかになる
・子どもの情緒が豊かになる
・高齢者の慰めになる
・心に潤いや、安らぎが生まれる