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【ポケカ】チャンピオンズフェスティバルの優位性【考察】

 こんにちは。おとです。

 今回は、サーナイトデッキにおける、チャンピオンズフェスティバルの優位性に関して考察していきます。


1.チャンピオンズフェスティバルとは

 そもそもチャンピオンズフェスティバルって何?という方のために、説明します。

 スタジアムかつ回復効果がある唯一性を持ち、入手方法が世界大会の参加賞、現在では20〜30万で取引されています。

 そんな入手難易度が非常に高いカードが、その唯一性から、現在環境トップであるサーナイトの採用候補になっていることが、競技シーンにおいて不平等であるとして少々問題になっています。

 この記事ではサーナイトにチャンピオンズフェスティバルを採用することにどういった優位性があるのかを考察していきたいと思います。

 少々的外れな意見もあるかもしれませんが、一個人の考えとして参考にしていただければ幸いです。


2.チャンピオンズフェスティバルを採用するメリット

 メリットは主に以下の3つだと考えています。


10の回復で、フワンテの最大ダメージが300→330に上がり、非エクサーナイトもエネルギーを1枚多く付けられるようになる。


雪道をはじめとした、相手のスタジアムを剥がしやすくなる。


①、②のメリットを1枚で兼ねられる為、枠を捻出しやすい


 ①、②のメリットどちらかだけなら代替が効くのですが、この両方を1枚で兼ねられるという③のメリットこそ、チャンピオンズフェスティバルの本質だと考えています。

 それでは、やはりチャンピオンズフェスティバルはサーナイトの必須なのでしょうか。

 次の項では、比較対象としていくつかのカードを挙げ、本当に代替不可能なのか考えてみます。


3.類似カードとの比較

・ボウルタウン

 チャンピオンズフェスティバルがスタジアムと回復を兼ねているとするならば、ボウルタウンはスタジアムとネストボールを兼ねています。

 チャンピオンズフェスティバル+ネストボールの構築を是とするならば、ボウルタウン+ピクニックバスケット(もしくはクワッドストーン)は良しとされるのでしょうか。

 ただそうなると、ボウルタウンを採用する代わりにネストボールの枚数を減らすということになります。が、ネストボールを減らすというのは何かこう体感的に考えにくいです。

 それに、ネストボールをボウルタウンに変えた場合、特に対ロストで、相手にも使われてしまうというデメリットを大きく感じることでしょう。

 その点チャンピオンズフェスティバルは、相手にも使われてしまうというデメリットを感じづらいです。

 同じ役割を兼ねられるカードでも、ボウルタウンを採用する場合は無理にチャンピオンズフェスティバルと同じ使用感に寄せるのではなく、単に安定感を上がる目的が良いのではないのかなと考えました。

 回復の役割よりも安定感が重視される場合に、チャンピオンズフェスティバルをボウルタウンに代えてもいいのかなと感じます。


・ピクニックバスケット(クワッドストーン)

 回復の役割に特化して考えれば、基本的にはピクニックバスケットの方が適していると考えます。

 理由は、スタジアムとグッズの違いにあります。

 チャンピオンズフェスティバルは、スタジアムであるが故に雪道などを剥がしやすくなりますが、ピクニックバスケットはグッズな為、ミュウのふしぎなしっぽやペパーでサーチすることが可能です。

 ミュウやペパー、エルレイドを採用しているかどうかにもよりますが、チャンピオンズフェスティバルよりピクニックバスケットの方が、より的確なタイミングで回復を使いやすいと考えられます。

 ただ、やはりピクニックバスケットを採用する場合でも、主に雪道の対策として何かしらのスタジアム(もしくはロストスイーパー)は採用したく感じます。

 そうなると、ピクニックバスケットを採用した上でチャンピオンズフェスティバルを採用するということまで考慮するべきなのかもしれません。

 同じ回復という役割を持つ2つのカードですが、チャンピオンズフェスティバルにスタジアムという側面がある以上、ピクニックバスケットを採用することが直接チャンピオンズフェスティバルを不採用にするという理由づけにはならないような気がしています。


追記(4/22)

 グッズであるという点以外での、ピクニックバスケットにしかないメリットを書き忘れていたので、追記しておきます。

 まず、チャンピオンフェスティバルはポケモンが6体いなければ回復ができませんが、ピクニックバスケットは条件なく回復できます。

 何もなければサーナイトはベンチ枠が足らないと感じるくらいなので、ポケモンを6体並べることは容易です。

 ただ、対ロストではロストマインのケアでラルトスを出さない展開になることもあるため、チャンピオンフェスティバルだと回復が若干難しくなります。

 また、対ルギアなどで、崩れたスタジアム→お守りフワンテがツールジャマー(もしくはロストスイーパー)で倒される→続けた出したポケモンまで倒される、という流れになると1ターンにポケモンが3体も減ることになり、6体まで並べ直すことが難しくなります。

 このように、6体並ばないと回復できないことが時としてハードルとなる場合があります。


 続いて、回復量の違いです。

 チャンピオンズフェスティバルは10回復、ピクニックバスケットは30回復です。

 この違いにより、フワンテで330ダメージを出そうとする場合は、10回復であるチャンピオンズフェスティバルの方がトラッシュから付けるエネルギーが1枚少なく済みます。

 ただ、非エクサーナイトの場合はダメージ量が付いているエネルギーの数によるため、30回復できるピクニックバスケットの方が優位に働きます。

 具体例を出します。
 まず非エクサーナイトにサイコエンブレイス6回で120ダメージと6エネを付けた後。
 チャンピオンズフェスティバルでは10回復なので、トラッシュからは追加で1エネしか付けられません。
 ただピクニックバスケットであれば、30回復なので2エネ付けることができます。

 Vstarを倒せる300ダメージに必要な8エネを、ピクニックバスケットであれば全てトラッシュから賄うことができます。
 手張りまで合わせればサーナイトexやミュウVmaxを倒せる330まで届かせることもできます。

 非エクサーナイトに関しては事前にエネルギーを付けておくこともできないことはないので、この回復量の違いをどこまでメリット捉えるかはお任せします。
 ただ、事実として以上のことがチャンピオンズフェスティバルとピクニックバスケットの差別化だと認識していただければよいかなと思います。


・崩れたスタジアム

 枠を捻出するというメリットは、やはりチャンピオンズフェスティバルにしかないものだと考えられますが、上記のピクニックバスケットと合わせて、崩れたスタジアムを採用するというのはどうでしょうか。

 崩れたスタジアムの役割こそ他のカードには代替不可能なものだと考えられます。

 では具体的に崩れたスタジアムのメリットにはどういったものがあるでしょう。

・ロストのようなベンチ枠が重要なデッキに対して、ベンチ枠を減らすことができる(対ロストではロストマインでサーナイト側のポケモンが減っていくので、サーナイト側のベンチが減るデメリットが出にくい)。

・サーナイト側がサイドを先行していて、順当にいけば勝てるが、相手からボスでサーナイトexを倒されると負けてしまうような状況で、盤面に十分にエネルギーを付けてから崩れたスタジアムでサーナイトexをトラッシュすることで負け筋を消すことができる。

・盤面にエネを必要以上に多く付けることで、アルカナシャインでダメージが出ないように装い、エネルギーがたくさん付いたポケモンを崩れたスタジアムでトラッシュすることで虚をつける。

 実際、崩れたスタジアムが有効に働く場面は、体感ですがそれほど多くないと感じます。

 雪道を貼り返すスタジアムとしても、ベンチを減らすことが自分に対してデメリットに働くこともあります。

 確かに崩れたスタジアムには他のカードで代替できない役割を持っていますが、その役割を活かせる場面はさほど多くなく、スタジアムを貼り返す目的として使うにも若干クセがあります。

 汎用性の面で考えると、チャンピオンズフェスティバルになりそうですが、崩れたスタジアムにしかできないゲームプランがあるのであれば、崩れたスタジアムも採用の余地があると考えられます。



 これらの3つのカードはチャンピオンズフェスティバルの完全な代替や互換となるわけではありませんが、それぞれにメリットがあり、サーナイトには絶対にチャンピオンズフェスティバルを採用しないといけないというわけではなさそうです。



4.役割を兼ねるデメリット

 回復とスタジアムの役割を兼ねられる為、枠を捻出できるというメリットの裏には、次のようなデメリットもあります。

 例えば、セレナというカードは博士の研究とボスの指令を若干弱くしたような性能を併せ持っています。
 これがもし、博士の研究とボスの指令のそのままの効果を選択できる効果だったとして、皆さんは博士の研究とボスの指令の総枚数を減らすでしょうか。
 これまで博士4枚、ボス3枚と採用していたところを、セレナ4枚のみで済ませるでしょうか。
 恐らくはセレナ4枚、博士2枚、ボス1枚のような構成にすると思います。
 セレナ4枚のみで済ませた場合、序盤に博士としてセレナを何枚か使用すると、中盤以降にボスとしての役割のカードの枚数が減ってしまいます。

 要するに何が言いたいかというと、役割を兼ねられるからといって、それらの役割のカードの総枚数を減らしてしまうのは、それぞれの役割として使用する機会を減らすことになります。

 チャンピオンズフェスティバルの場合の具体例は以下の通りです。

・フワンテで高いダメージを出す為に中盤にチャンピオンズフェスティバルを使ってしまい、終盤の雪道ツツジに対してスタジアムを返すカードの枚数が減ってしまう。

・対ルギアでテーブルシティをトラッシュし、アッセンブルスターの成功率を落とすためにチャンピオンズフェスティバルを使ってしまい、以降にサーナイトでルギアVstarをワンパンできる280ダメージを出す機会を減らしてしまう。


 プレイで解決できる範囲のデメリットではあると思いますが、回復とスタジアムを別々に枠を設けた場合、気持ち少し強気のプレイができるのかなという気がしています。


5.結論

 これまでの内容を踏まえた上で、やはり一番汎用性が高いまま回復の要素を足すにはチャンピオンズフェスティバルが適していると考えられます。

 ただ、必須かと言われるとそうでもなく、類似カードにも良さはあるので、読まれた方が自分なりに理由付けをして、構築に自信を持ってもらえるといいのかなと思います。


 ただ、それにしても、ここまで実用的なカードを世界大会の景品のみで出してしまうのは、入手の困難さから競技性の不平等になりかねないので、同様のテキストのカードを再録してもらうか、禁止カードにしてもらわないと困るなあというのが本音です笑

 早急に公式の対応を願います。。。

 

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 では、また別の記事でお会いしましょう!

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