前回のカビゴンnoteに対する意見のアンサー
(本記事は前回のカビゴンLOに関する記事の続きです。この記事をお読みになる前に、以下のリンクから該当の記事をお読みいただくことをおすすめします。)
謝罪
まずはじめに謝罪をさせて下さい。
この度は、過度な誇張表現、煽り口調、例え話によってあらぬ誤解を招き、読者の方々を不快に感じさせてしまったことを深くお詫び申し上げます。
また、関連して他TCGプレイヤーからポケモンカードの界隈全体のマナー・モラル面で非難を受けてしまった事と、肯定派の方々がカビゴンLOというデッキタイプやこれを使用するプレイヤーに対して誹謗中傷をしてしまった事について、これらを誘発するような内容だったことも併せてお詫び申し上げます。
申し訳ありませんでした。
以後は表現に気を配り、同様の問題が起きないよう尽力いたします。
(砕けたフランクなテイストの記事をやめるという意味ではございません。ご了承ください。)
訂正・補足
頂いた意見に答える前に、前回の記事の訂正と補足をさせていただきます。
◯『賢く立ち回るには』の部分
この部分はあくまで、次項の『LOを使われる側が時間切れによる決着を望んでいる(はなから勝てないと判断し、LO側の降参を狙っている)』という仮定を成立させるための内容です。
読者に対して上記の方法で「負けそうになったら降参しない宣言をし、時間切れまで粘って、相手の降参の可能性を狙うべき」と示唆した訳ではありません。
降参しないことを宣言せずとも、「時間切れが近づいたら不利なプレイヤーが降参すべき」という風潮を気にせずに上記のような考えを持って投了の選択をしないプレイヤーは存在します。
(初心者が意図せず結果的に投了の選択をする場合もある)
この状態を分かりやすく表現するためかつ、囚人のジレンマのような比喩表現(ユーモラス)として『not降参宣言』をするシナリオを書きました。
そしてこのような状況下において、カビゴンLOは能動的に勝つ手段を持たないため、時間切れによる両負けが必至だという欠点を説明する意図がありました。
また、不利なプレイヤー側が必ずしも降参しなければいけない訳ではなく、相手の降参だけでなく相手のプレイミスによって有利な状況に転じる可能性もあるため、最後まで戦うことも愚策ではないということを伝えたい意図もありました。
(もし仮に「時間切れが近づいたら不利なプレイヤーが降参すべき」という風潮が完全に定着してしまった場合、逆に有利なプレイヤー側が途中から意図的に時間制限内に対戦が完結しないようなペースでプレイする事象が横行してしまうかもしれません。)
ただ、『not降参宣言』はルール上はともかく、マナーの面では明らかに肯定されるべきでない行いです。
これを行う方が賢い、という捉え方をできてしまう内容の文章を書いたことについて、改めてお詫び申し上げます。
◯『そもそも物理的に終わらない』の部分
まず仮定の1つ目に関してですが、これも「勝てないと判断した際にLO側の降参を狙って時間切れによる決着を望むこと」を示唆した訳ではありません。
誤解を生む表現をしてしまい、申し訳ありませんでした。
(併せて、煽り口調に関しても申し訳ありませんでした。)
前項のように様々な状況、考え方から時間切れによる決着を望む(結果的にそのような形になってしまう)プレイヤーは存在します。
そんな仮定の中でLO側がプレイを急いでも、能動的に勝つ手段を持たない限り、物理的に時間制限に間に合わないことを証明するための内容でした。
通常にサイドを取るデッキ同士の対戦では、決着までのターンが90ターンもかかることは到底起こり得ないため、上記の仮定は成立しません。
通常の対戦ではかかって10ターンという所だと思われるため、80×10=800秒も浮きます。
互いのプレイヤー分で2倍しても660×2=1320秒で、制限時間に間に合います。
ただ通常の対戦ではカードのプレイ回数や特性の回数、シャッフルの回数も増えることが想定されます。
ですので、実際には毎プレイに10秒も掛けていられません(長考する場面もあるため、平均するとかなり厳しく思えます)。
具体的に制限時間に間に合わせるにはどの程度の時間がかけられるか、ということを計算式から実感して頂きたかったという意図もありました。
アンサー
ここからは引用リツイートで頂いた意見に対してのアンサーを述べていきます。
◯不利な状況でスロープレイによる時間切れを狙う行為がまかり通るのか
LOに関係なく、残り時間が少ないタイミングで不利なプレイヤー側が、意図的に時間制限内に対戦が完結しないようなペースでプレイする事象が許されていいのか、といった内容の意見が数多く見受けられました。
もちろん、許されていいはずがありません。
マナーの面では。
ですが、日本のルールでは常識の範疇を超えないレベルのスロープレイを咎めることができません。
残念ながら。
制限時間内に試合が終了しなければ両負けになるだけで、失格になる訳ではありません。
意図的かどうかを判断する材料は、デッキの内容を知らない対戦相手(予選段階でのジャッジ)からは乏しく、遅延行為とみなすかどうかはその場のジャッジの裁量でしかありません。
(そもそも何故大会会場によって遅延とみなされる秒数、状況などの基準が異なるのかが甚だ疑問。)
私自信、プレイヤーは互いに制限時間内に試合が完結するよう努力するべきだと考えています。
(そういったニュアンスの内容がふわっとルールに書いてあったはずです)
(何故厳格化しないのか→恐らくは初心者参入の間口を広げるためとジュニア層に対する配慮)
ただ、同時に「そもそも残り時間が少ない状況にした互いのプレイヤーのプレイ速度にも問題がある」とも考えています。
試合時間終了間近の(遅延とみなされない程度の)スロープレイを咎めるルールが無い以上、序盤からプレイを早めて自衛する他ありません。
そうしてこういった日本のルールの状況下で、カビゴンLOは「制限時間内に試合を完結させることが難しい(相手次第)」という重大な欠陥を抱えているということをお伝えしたいです。
もしそれで対戦相手が降参せず両負けになったとしても、自分から相手の行動を妨害して試合を長引かせる戦術を用いている以上は、ルール面でも、マナー面でも抗議はできない(するべきでない)という考えです(あくまで個人の感想であり、抗議している特定の人物を否定する意図はありません)。
カビゴンLOを使うこと自体は否定しませんが、それ相応のリスクを承知の上で、まるでコンピューターかのような速度でプレイする努力や、山札をトラッシュするギミックを採用する必要があると感じます。
◯はなから遅延されたらどのデッキでも勝てないのか
そんなことはありません。
既に触れましたが、通常の対戦はかかっても10ターン程度で、対戦相手が占有する時間はそれほど多くなりません。
むしろこちらが最大限の努力で急いでも終わらないのであれば、それこそ対戦相手は遅延行為をしていると言えるでしょう。
少しでも遅い、間に合わないと感じたら、表現には気をつけて対戦相手にプレイを早めるよう伝え、改善が見られない場合はジャッジを呼んで対応してもらいましょう。
ことカビゴンLOに関して考えた時、決着までのターン数があまりにも長く、通常の対戦では遅延と取られない程度のプレイスピードでも優に制限時間を過ぎてしまうでしょう。
時間制限内に決着を付ける努力をすべきだとは考えていますが、同時に「対戦相手のデッキタイプの都合に合わせてこちらがプレイを急かされるのはどうなのか」と考えます。
コントロールのようなデッキタイプは攻略するのが困難で、相当の知見がある人でない限り、その場で状況に合わせた最善の選択を取ることが難しいです。
遅延を意図せずとも選択に時間がかかってしまうのは当然で、むしろ通常のデッキタイプに比べて見かける数も少ないため、余計に時間がかかることも考えられます。
そんな中、相手のデッキタイプの都合に合わせてプレイを急かされ、満足行く選択ができないままゲームを進行するのは、ゲーム体験として最悪であり、不健全だと考えます。
特に初心者にとっては。
初心者にとっては、何が何だか分からないまま妨害され続け、攻略するために良識の範囲内で時間を掛け模索していたら時間切れで両負けになり、挙げ句の果てにはSNSでお気持ち表面される始末。
コントロールというアーキタイプを否定するつもりはありませんが、こんな酷なことはあってはならないです。
せめて、LOに対して(プレイを急ぐ必要があるという)知識が無いプレイヤーに対しても時間内に決着が付くように、繰り返しにはなりますが、コンピューターのような速度でプレイする努力や、山札をトラッシュするギミックを採用する必要があると感じます。
◯制限時間内に決着が付かない速度でプレイすること=遅延ではないのか
内容が重なりますが、サイドを取り合う通常の対戦の場合は、決着までのターン数がLOに比べてかなり少ないため、その場合に上記の題の内容を行うと遅延にあたるでしょう。
(互いにプレイが遅い場合もありますが)
ことカビゴンLOに関しては決着までのターン数があまりにも長く、通常の対戦では遅延と取られない程度のプレイスピードでも優に制限時間を過ぎてしまうでしょう。
つまり、制限時間内に決着が付かない速度でプレイすることが遅延にあたるかは、状況次第です。
カビゴンLOのような膨大なターン数がかかり得る対戦で題のイコールを適用してしまうのはあまりに酷でしょう。
◯詰み盤面にされた時点で降参するべきなのか
降参するべきと考えるかどうかは人それぞれでしょう。
降参するべき派の意見は
大まかにこの3つに分かれていたという認識です。
それぞれ回答させていただきます。
①このまま試合が続けばいずれは負けるはずなので
時間制限のルールがある以上、そもそもこのまま試合が続くことはありません。
時間制限が訪れた時に決着が付かず負けてしまうのは、互いに同じです。
詰み盤面にされた側が降参をするべきであるという意見と同様に、詰み盤面にした側も時間制限内に決着を付けられないのであれば降参を考える余地があります。
②オポネントの計算上、両負けよりは自分が降参した方がマシなので
この意見はごもっともです。
両負けになるよりは自分だけ負けになった方が、対戦相手に勝ち点が付く分オポネントでより有利になります。
ただ一つ考えていただきたいのが、何もカビゴンの相手側だけが降参を考える必要はないということです。
③勝てないことが確定しているにも関わらず、試合を継続するのはみっともない、意味がない
これをみっともないと考える人もいれば、最後まで諦めない心をかっこいいと考える人もいます。
私も自分自身ではみっともないと考えてしまう側ですが、僅かな可能性でも相手のプレイミスからの勝ちを諦めず戦うその姿勢は、評価されてもいいような気がしてきました(綺麗事にも聞こえますが)。
日本のアニメってそういうの多いですし。
あと、どさぐさに紛れて誹謗中傷を書かれている方がいましたが、許しません。
(争うつもりも反応するつもりも無いです。)
さいごに
改めて、前記事関連で不快に感じられた方、大変申し訳ありませんでした。
言葉の表現は難しいですが、なるべく誤解を生まないように括弧書きで補足するなどして意図通りに伝えられるよう、尽力します。
(記事の構造上、補足があまりに多いと読みづらくなる事を懸念して、各項が繫がるように前提条件をかなり省略してしまいました)
ポケモンカード界隈では遅延や両負け、その他様々な話題が尽きません。
様々な事柄に対して、読者の方々が各々で筋の通った考え方を持ち、互いに気持ちよくプレーできるようになる事を願います。
おまけ(カビゴンLOをデュエマに例える)
どういった経緯かは不明ですが、数多くのデュエマプレイヤーの方々に言及いただいていたので、カビゴンLOをデュエマで例えたらどんなデッキなのか、私の知識の範囲で説明します。
まず、ポケモンカードはデッキの60枚からサイドカードに6枚と手札7枚を除いた47枚の山札からゲームが始まります。
それに比べてデュエマは、40枚からシールドと手札で5枚ずつ引いて30枚から。
この17枚の差を『13番目の計画』3枚で埋めます。
そして、平均的に2枚ほど採用されているナンジャモを、『サイバー・N・ワールド』で代用します。
さらに、山札を削る要素として野盗三姉妹に似ている『ヴォルグ・サンダー』を採用します。
これらのカードを用いて例えるなら、カビゴンLOは
13番目の計画が3枚とサイバー・N・ワールドが2枚採用かつ、クリーチャーが20〜30枚の構築が流行している環境における、2ターンに1回程度ヴォルグ・サンダーをプレイするギミックを採用したジョバンニスコールです。
ポケカと違いマナを埋めるか考える動作はありますが、山札を見るカードはあまり無いのと、技、特性の宣言も無いかつ、コストの概念がありプレイできるカードが限られるため、デュエマでの例の方が幾分かマシです。
そんなデッキタイプが今ポケカでは流行っています。
もしそんなデッキが存在していたら、どうお考えでしょうか。
シャコガイルやブラッディクロスのような能動的に勝つ手段を採用するべきだと考えませんか?
サポートもお待ちしてます!