見出し画像

終戦記念日

72年前の8月15日、戦争が終わった。

武道館での戦没者追悼式での天皇陛下のお言葉に胸を打たれた方も多いのではないでしょうか?

退位まえのお言葉は重いものがあります。

 「深い反省、世界の平和、日本の発展」と陛下が語られます。

そして、何より「戦争を二度と起こしてはならない」お気持ちを強く感じました。

しかし、世界は緊張の真っただ中にあります。

アメリカと北朝鮮の罵りあいに世界の懸念が広がっています。

核戦争へと進んで行くかもしれないと。

若き指導者はミサイルをグアムに発射するのでしょうか?

老いた指導者は先制攻撃を仕掛けるのでしょうか?

テレビをつけると連日ワイドショーが危機を煽っているように感じる。

どの局も同じような内容に同じような顔ぶれのコメンテイター。

つくづく平和な国だと感じてしまうのはわたしだけ?

グアムでは多くの日本人がお盆休暇を楽しんでいる。

現地の人々には核攻撃を受けた場合の緊急ガイドラインが発表され、水や食料を買いだめにはしる人々が映し出されています。

スーパーマーケットの人たち、浜辺で楽しむ人たち、この違和感ある映像ですが、平和に暮らせることがいかに尊いことかを教えてくれるようです。


アメリカと北朝鮮のチキンレース

 

 金正恩が姿を現し「愚かなアメリカの行動を見守る」との報道がなされています。

トランプ大統領と安倍総理の電話会談でも「ミサイルを発射を阻止」することで一致と。

このまま丸く収まり、対話へと進むのか?世界が注視しています。

そうなればいいのですが、トランプと金正恩です。

何をしでかすか判らない二人です、偶発的な軍事衝突が戦争へと突き進む可能性は否定できません。

 

 「日本の一番長い日」


 玉音放送までの人々の葛藤を描いた作品、役所広司演じる阿南陸軍大臣の自決の場面が頭から離れません。

自ら腹を切り死にきれず首に小刀をあて果てる姿がわたしには強烈に映りました。

本土決戦を主張するも聖断をうけ苦悩する姿、玉音放送を阻止せんとクーデターを起こす若い将校たち。

そして、自らのこめかみに銃口をあて散っていくやりきれなさ。

死をもって責任を全うする、美徳にも取れる行動ですが、私はそうは思わない。

生きてこそ、生きてこそ責任がとれると思うのです。

戦争の悲惨さ、罪なき人たちが犠牲になることは今現在も、世界のどこかで起きていることです。

アフリカ、中東、欧州と多くの人たちが、テロリズムや弾圧で犠牲になっています。

それをわたし達は目にしている。

そして、日本も北朝鮮の出方次第では甚大な犠牲が出るかもしれません?

そうならないために人類は言葉を選び、話し合いによる解決を目指してほしいものです。

「言霊」

発した言葉が現実へとなることを世界の指導者はかみしめてほしいですね。


大文字の送り火


8月16日、京都では五山の送り火が繰り広げられます。

左大文字からはじまり鳥居へと悲しさ漂う炎に親しき人を思う。

戦禍に散った多くの人たち、その犠牲のもとに成り立つ日本の平和。

そのことを忘れずに子や孫たちに伝えていくことが大事です。

広島、長崎に落とされたこと日本全国に降りしきった焼夷弾の雨。

そして、沖縄の地上戦。

軍人はもちろん、罪なき人たちが犠牲になった先の大戦。

忘れてはならない。

川面に流れる精霊の灯りがそう囁いているようです。


作家をめざすoto9です。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?